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その意味を「解釈」する力(オープン社内報 #138)

はじめに

今日のトピックは、
その意味を解釈する力とはです。

多摩大学大学院の田坂教授の言葉を借りてきました。
人間必要なのは「解釈力」である。

詳しくは、以下田坂先生の動画を見てみてください。
社員の皆さんは、書籍もありますので、
仙台オフィスの本棚から借りて読んでみてください。

解釈力とは端的にいうと、
出来事や情報をポジティブに意味付けできる能力。
例えば、
葛藤多い人生も修行である。
逆境は決して否定的ではない。
人間を成長させるために天が与えたもの。
と考える。そんな力を解釈力と呼ぶそうです。

解釈力が高い高橋巧さんのお話

今日は「解釈力」にまつわる
私の親友の話しをします。
彼の名前は、高橋巧(あだ名:タックミー)といって、
お父さんが始めた薬卸会社を継いだ友達経営者です。

高橋巧 八戸東和薬品(株)/(株)テルメディ/(株)きちみ製麺 代表取締役

◆プロフィール◆
東北で、『事業承継』×『地域資源活用』×『社会課題』をコンセプトに事業展開中。 八戸東和薬品(株)/(株)テルメディ/(株)きちみ製麺の代表取締役 父が創業した「八戸東和薬品」の事業承継後、生産性改善、クラウド活用など、筋肉質な経営体制を確立し事業再生。 経験を基に、125年続く乾麵メーカー「きちみ製麵」を事業承継。 廃業した温浴施設「米寿温泉」を介護施設にリモデル。 ミッションは『ビジネスの実行者として平和活動する』

私の周囲で解釈力が最も高いのは誰だろう?
真っ先に思いうかんだ人物が、
タックミーでした。
彼にインタビューしてその内容をシェアします。

足るを知るを受け入れた体験

タックミーは以前、
私が所属する経営者団体EO(東北支部)の
第8期会長をやっていました。
その時の原体験を話してくれました。

月例会で大物ゲストを招待して行った大型イベント
その開会挨拶のとき、
緊張しながらうまく話をすることができず、
壇上で思わず自分自身を笑ってしまったとのこと。
「何をカッコつけようとしてるんだろうか」
という自分に気づいたと言います。

その瞬間、
「もう二度とこんな気持ちにはなるまい」
不思議な体験だったけど、
そう感じたとのことでした。

足るを知った瞬間。
結局自分の人生だし、
他の誰にもなれないし、
うまくできなくても下手くそでも
自分にできることを精一杯やっていこうと。
そこからいろいろなものが、
受け入れられるようになったといいます。
自分の発達段階が一つあがった体験とのことでした。

斯様な出来事がきっかけで、
自分自身を受け入れることができた。
自分自身を良く解釈してあげる、
背伸びをせず足るを知り、
謙虚さを持ちながら、
しなやかに受け入れる。

ここは結構ポイントだなと思ってます。
なんでもできる!
と、無茶な目標を受けても結果は見えがちです。
自分自身と会話し、
自分ならどこまで受け取れるか?
しっかり見極めもしたほうがよいですね。

天の仕事を受ける覚悟

タックミーのエピソードをもう少しシェアします。
幼少期のタックミーは、
「小さくても良いから、何でもいいから自分でできる!」
そんな表現はしたいと思っていたとのことです。
20歳くらいになって宮沢賢治の「告別
という詩に出会って、この詩に書いてある
「天の仕事」をできるようになろうと決めたとのこと。
それからは、チャレンジを続けました。
悩みながらも、葛藤しながらも、
若い時代を生きてきました。

そして、最終的に、
親の仕事のあとを継ぐことを決心します。
その事に関しては、
「覚悟が決まったというよりは導かれた感じかも」
と表現していました。
「そこから逃げてても拉致があかないし」
と解釈し、それを「受け入れ」たとのことです。

自分が心底やりたいと思える仕事か?
きっとそうではなかったはず。
それでも事業に向き合い続け
成果を出し続けられた背景には、
私はタックミーには、
強い解釈力があったからだと考えます。
幼少期から考えていた
「天の仕事」と解釈したのかなと。

更なる受け入れ

その後、親から継いだ事業を見事立て直し、
その事に自信を持ち始めたときのこと。
ちょうど40歳くらいの時。
自分にしかできないことを通して、
日本社会に役に立というと信念を持ち、
自分自身の得意を棚卸しして、
「事業承継したことがある」
「生産性を上げるのが好き」
その2つは、日本の社会課題のど真ん中だから、
そこで勝負してみようと腹落ち・受け入れし、
2つの承継(銭湯と製麺事業)を行いました。

血縁関係のない事業承継って、
シンプルにすごく難易度高いと思うんです。
文化も違えば、事業も違うわけですから。
それを受け入れるってすごいなと尊敬するんですが、
タックミーは自分がそのフィールドで勝負する。
って腹落ち=受け入れてるわけで、
だからやれるんですよね。
すごい男だなと感じました。

(余談)ご縁についても聞きました

解釈力の話しついでに、
「ご縁」についてもきいてみました。

◆銭湯の承継を決めた時のご縁
・新規事業を考えているタイミングに話がきた 。
・はじめてもらった事業承継の話がこの話だった。
・昔から知っている銭湯だった 。
・尊敬する先輩からの紹介だった。

◆きちみ製麺(白石市)の承継を決めた時のご縁
・昔北海道の白石区に住んでた(宮城の白石が開拓した場所)
・白石で事業している友人が複数名いた
・社内にうーめん好きがいた
・食品業界で勝負したいと思っていた

タックミーは論理的思考力が高く、
前述の通り解釈力を持つ人でもあります。
そんな男は、ご縁をベースとし右脳も大切にしている。
ということも発見できました。
ご縁は本当に大事です。
全てが繋がってますからね。

おわりに

私にも、2019年~2021年くらいまで、
私の人生の逆境といえる期間がありました。
その時は、私の解釈力はひどいものでした。
全ての物事をネガティブに捉え、
自分自身を負のスパイラルへと追いやっていったのです。
時間はかかりましたが、
私の身の回りにいた方々の大いなる愛により
復活することができました。
そして、どんな困難がやってきても
その逆境を人生のアサイメントであると捉え、
ラッキーと思えるように変化させることができました。

その時の私の周囲にはまさにタックミーもいました。
まさに「ご縁」ですね。
本当にありがたい環境だなと心底感謝しています。
勿論、社員の皆・家族・友達・メンターにも
沢山愛をもらいました。ありがとうございます。

さて、いかがでしたでしょうか?
その意味を解釈する力=解釈力
直接的にこの文章を読んだとしても、
自分の物にするには時間がかかります。
ですので皆さん、
一緒に困難・逆境に立ち向かい、
一緒に自分の在り方を定義し、
解釈力を磨きながら、
立志したものを形にしていきましょう。

わっしょい!

※夏の贈答ギフトは白石うーめん(きちみ製麺)をお願いします。


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