今さら聞けないナイアシンアミドの話
最近よく耳にする化粧品成分「ナイアシンアミド」。みなさんはその効果・効能について正しく理解できていますか?「なんとなくわかったつもりでいたけど、実は詳しく知らない…」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、化粧品マーケティングに携わる上で必ず知っておきたい「ナイアシンアミド」について、基礎から解説していきます!
1. ナイアシンアミドとは?
ナイアシンアミドは別名「ニコチン酸アミド」とも呼ばれるビタミンB3の一種です。肉や魚、豆などにも含まれており食べ物から摂取することもできます。必須アミノ酸であるトリプトファンを摂取すると、体内でも合成することもできます。日々の食事から取り入れることも十分に可能ですが、美肌の維持に役立てたいなら化粧品で外側から補うことも必要です。
ナイアシンアミドは水に溶けやすい水溶性の成分であるため化粧品との相性が良く、安定性もあるため、美容液や化粧水などに使われています。
ではナイアシンアミドが配合された化粧品にどのような効果があるのか見ていきましょう。
2. ナイアシンアミドの化粧品効果
2-1. しみ・そばかすの予防
皮膚は紫外線による刺激を受けるとメラノサイトという細胞が活性化してメラニン色素が生成されます。このメラニン色素がメラノサイトから肌表面の細胞へ移動することでしみ・そばかすとして表れてきます。ナイアシンアミドはメラニン色素が肌表面の細胞へと移動することを阻害することで、しみやそばかすを予防します。
2-2. しわ・たるみの予防
しわやたるみは、加齢などにより肌の弾力に関係しているコラーゲンやエラスチンが減少することよって引き起こされます。ナイアシンアミドはこれらの元になる線維芽細胞に働きかけてコラーゲンの生成を促し、肌にハリと潤いを与えて、乾燥によるしわの改善やたるみを予防します。
2-3. ニキビ予防
ナイアシンアミドには肌の水分と油分のバランスを整える作用があり、皮脂の分泌を適度なものに保つようサポートするため、皮脂の過剰分泌による毛穴のつまりや吹き出物、ニキビに効果的です。また、炎症による赤みや炎症を引き起こす物質そのものを抑える効果もあるため、肌荒れ予防が可能です。
2-4. 肌バリア機能の強化
肌バリア機能には保湿が欠かせませんが、ナイアシンアミドには保湿作用もあります。肌の角質層ではセラミドという成分が水分を逃がさないようにする役割を担っています。ナイアシンアミドはこのセラミドの元となる成分を作り出す働きがあり、肌を乾燥から守り、バリア機能を高めることができます。
3. 敏感肌にも使えるナイアシンアミド
前述の通りナイアシンアミドはビタミンの1種で、体内でも合成されるため安全性の高い成分です。肌への刺激も少なく、肌バリア機能を高める効果もあるため、敏感肌の方でも使うことができます。潤いを保ち、皮脂の過剰分泌を抑える効果もあるので、どのような肌質の人でも使えるのが良い点です。
4.ナイアシンアミドを配合した化粧品
ナイアシンアミドを配合している化粧品を3つご紹介します。よく知られているあの化粧品にも実はナイアシンアミドが含まれていたんです!
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