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何かを描く人 Chapter 19 (780字ほど)
おそらく年末に描いた絵。iPad(アプリ:スケッチブック)にApple Pencilで描いた。その時、何を思っていたのかは忘れたけど、自分のなかにあることを表現したのだと思う。外側の緑色の形がヘビみたいになって、そういえば2025年は巳年だったなーと思った記憶がある。おさえめの色合い。図柄も好きな感じ。
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2025/02/20 18:45
「少し遅れる」と友だちからメッセージが入った。空いた時間を過ごすために「珈琲」で検索して見つけたドーナツショップに向かった。
友だちとごはんを食べにいく予定だったので、ドーナツを食べるかどうか迷った。プレーン、チョコ、シュガーとショーケースに並んだドーナツが美味しそうだった。ぼくはシュガードーナツとホットコーヒーを注文した。
サーバーから紙コップにコーヒーを注いだ店員は、トングを使ってショーケースからシュガードーナツを1つ取り出した。小さなトレーの上に、薄い紙で包まれたシュガードーナツと紙コップに入ったホットコーヒーが並んだ。
店内の奥にある階段を見ながら「2階もあるんだ…」と呟くと、レジを打ち込んでいた店員が「3階もありますよ」と言った。会計を済ませてトレーを持ったぼくは2階に続く階段に向かった。
やや急な階段を上りきると、やわらかなオレンジ色の光が広がっていた。FMラジオが流れていて、奥の窓に向かったカウンター席や4人掛けのソファー席、2人掛けテーブル席が5席ほどあった。スペース手前側2人掛け席のテーブル上にトレーを置いてリュックを降ろした。
店内を見渡すと、数名の客がそれぞれの席に1人で座っていた。椅子に座ったぼくは、鞄のなかから赤いスケジュール帳を取り出してテーブルの上に置いた。スケジュール帳を開いて週末の予定を確認しながら、シュガードーナツを左手に持って口に運んだ。