観賞と鑑賞の違い:Webライティング表現学習
noteには芸術作品とも呼ぶべきクオリティの高い記事がたくさん公開されています。noteの作品を読むことを生きがいにしている方も多いのではないでしょうか。
そのような方であれば、noteの作品を読んだときに記事の感想を書くこともありますよね。作品について語るとき「観賞」「鑑賞」のどちらを使うべきか迷ったことはありませんか。
今回は、note利用者さんが気になるであろう観賞・鑑賞の意味を辞書で調べて使い分けのポイントを分析してみました。
noteの作品について語るときに参考にしてみてください!
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観賞の意味
三省堂国語辞典では、観賞の対象を「美しいもの」としています。例文では、美しいものの例として花が挙げられています。
拡大解釈をするのであれば、きれいなものやおしゃれなものなども対象になると考えられるでしょう。
見るだけでなく「心を楽しませる」という表現が使われているのも注目すべきポイントです。
見ることによって楽しい気分が生じるかどうかも、観賞を使うときのポイントになるといえるでしょう。
もし、noteの作品を見て悲しい気持ちになってしまえば、観賞という言葉を使うのはふさわしくないのかもしれませんね。
鑑賞の意味
三省堂国語辞典では、鑑賞の対象を芸術作品としており、例として詩を挙げています。芸術作品であれば、詩以外に絵や彫刻、踊り、建築なども該当するでしょう。
言葉の意味からは、noteの記事に芸術性と美しさを感じた場合は、鑑賞を使えると判断できますね。
鑑賞の意味について、観賞と同様に美しさに着眼する点が共通しています。しかし観賞と違って、見るという表現ではなく「味わう」を使っているのも見過ごせません。
芸術作品の中には音楽も含まれます。音楽は基本的には耳で聴く対象であり、見て楽しむ対象ではありません(※コンサートとして楽しむ場合は見る対象になるかもしれません)。
この点をふまえると、芸術作品の美しさと向き合う際には、観賞よりも鑑賞のほうが使い道は広いとわかります。
まとめ
観賞と鑑賞の違いについて辞書の意味から使い分けを分析してみました。
いずれも美しいものと向き合うときに使う言葉ですが、比較してみると細かい違いがあるとおわかりいただけたでしょう。
note作品以外で、美しいものについて感想を書く方もいると思います。ぜひ今回の解説を参考に使い分けをしてみてくださいね!
ほかにも使い分けに困る表現が浮かんだら記事化したいと思います。
次回のWebライティング表現学習のコーナーも楽しみにお待ちください!
Webライティング表現学習のマガジンも作成しました。
詩と詞の違いや、保証・保障・補償の違いを解説した記事などがありますので、こちらもぜひお読みいただけるとうれしいです!
言葉の意味を調べるのには三省堂国語辞典が役立ちます。noteで記事を書くときの表現に迷ったらぜひ使ってみてください!