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放課後ランプ【毎週ショートショートnote】×色のある風景

放課後の部活動を終えて校門を出ると、まだ外は明るかった。
駅の方に歩く皆と別れて自転車に乗る。
家から学校まで自転車で約二十分。
住宅街や小さな商店の並ぶ道を通って通学している。
ぽつぽつと間隔を空けて古い店が並ぶ道に入ると、その中のアンティークショップに目が向かう。
ファンタジー小説に出てきそうな雰囲気のある店で、入り口には凝った意匠のランプが置いてある。
最近は日が延びてまだ明るいけれど、暗ければランプがきれいに見える。
ランプの炎は日によって色が違って見えるから、通るたびに色を確認するようになった。

今日の色は黄緑。バリウムの黄緑。

文系の自分がなぜか所属している理科部。
白衣を着てそれらしくしているけれど、理科系はあまり得意じゃない。根っからの文系。
でも炎色反応の実験だけは好きだった。

明日も平和な一日だと感じる。
いつの頃からかここの炎を見て独自の占いをするようになった。
自分が理科部にいる理由も炎が教えてくれないだろうか。

(410文字)



こんにちは。羽根宮です。
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】と三羽烏さんの「色のある風景」に同時参加します。

【毎週ショートショートnote】のお題は「放課後ランプ」です。



最初はナトリウムの黄色にしようと思ったんですが、410文字にするためにバリウムにしました。

このお店の主がどんな人なのかとか、なんでこの子が理科部にいるのかとかは浮かんでいるのですが、410文字では書けませんでしたね。
いつかショートストーリーで書こうかな。
あと、以前に自分が書いたものに絡めたくなるこの頃です。


この子の通っている学校は、ここの学校かもしれない。

理科部の顧問は理恵ちゃんかもしれない。


今までに【毎週ショートショートnote】に参加したものはこちら


読んで下さってありがとうございました。
羽根宮でした。

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羽根宮糸夜
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