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怪人制御冷や麦【毎週ショートショートnote】

「うーん、怪人……冷や麦……」
放課後の図書室で委員会の仕事をしていると、同じく当番の羽田がブツブツと呟きだした。
考え事に没頭すると口に出てしまうらしく、委員会の仕事が暇なときにはよく見かける光景だ。
文芸部の羽田は、部で出されたお題で掌編小説を書いていて、その内容で悩んでいることが多い。
「今回も難問?」
「そうだねぇ……冷や麦を作る怪人ってどんなんだと思う?」
「は?」
「今回のお題『怪人制御冷や麦かいじんせいおひやむぎ』なんだよね」
ポカンとした顔をしていたのだろう私に、文芸部のグループトークを見せながら言う。
「いや、怪人が作る冷や麦の内容と『お冷や麦』って敬語にしてる理由の方が大事か」
言葉に出すことで考えをまとめているらしい。
だが私には疑問が浮かんだ。
「それ、怪人、制御、冷や麦じゃない?」
「え?」
「怪人が作るの意味だったら、字は下に衣がついてる『製』だと思う。あと『お冷や麦』って言う?」
「……ホントだ!」
静かな図書室に羽田の声が響いた。

(410文字)


こんにちは。羽根宮です。
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加しました。
裏お題の「怪人制御冷や麦」です。


お題発表の文を読んだときに、お冷や麦ってどれだけ高価な冷や麦なんだろうって思った羽根宮です。はい。
怪人制のお冷や麦だから、高価な冷や麦を食べられるのは怪人だけなのかなとか、高価な理由は怪人が作っているからなのかなとか考えまして、しばらくしてから「怪人制御・冷や麦」または「怪人・制御冷や麦」なのではと思った次第です。

お冷や、お茶碗、お味噌汁、お素麺。
素麺に「御」がつくから、冷や麦にもつけたんですよね。なんて思いました。はい。
なお、羽根宮の認識不足で、「お冷や麦」と実際に言うのでしたら申し訳ありません。
ここまで書いて不安になりました。


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読んで下さってありがとうございます。
羽根宮でした。

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