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月夜の寝ぐせ【毎週ショートショートnote】

昔から朝が苦手だった。
休みの前日は夜更かしして、明け方になってから寝ていた。
寝不足でも夜になると目が冴えた。
だから、毎朝起きて規則正しく通学するとか、職場に行くとかいうことは苦手だった。
苦痛と言っても過言ではない。
そんな俺は「一般的」な生活には向いていない。
だから夜に働ける仕事に就くことにした。

今日の空の月は細い。
家を出るのが遅くなってしまったため、仕事場に急いだ。
遅刻したらシフトが同じ相手に迷惑がかかる。
繁華街を通り過ぎて何度か道を曲がり、人気の無い路地裏に入る。
ギリギリ間に合った。

「もう少し余裕を持って来てくれる?」
建物の影から同じシフトの相手が現われた。
いつも一緒のペアで入っているから、今回も同じだと思っていたが。
「寝癖がついてる。寝坊?」
「起きたらnoteの企画の締め切りなのに気づいて、投稿してから来た」
俺の言葉に呆れた表情をしたが、店から人が出てきたのでお互い真面目な顔になる。

「今日の標的はあの男」

(410文字)


こんにちは。
今回も締め切りギリギリ族の羽根宮です。

たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加しました。
お題は「月夜の寝ぐせ」です。

おかしいな、なんでいつもギリギリになっちゃうんだろう。
お題が出たらすぐ書くというルーティンにすれば、焦らなくて良いのだと思うのですが。
優先順位をつけるのが苦手なのです。

実際、明日は早朝から出張のため、もう明日の準備をしないといけないのに、この後もう一つのお題も書けないかな、なんて考えてしまっています。

いえ、一応、準備を優先しますけど。多分。


今までに【毎週ショートショートnote】に参加したもの。


読んで下さってありがとうございました。
明日は移動距離が半端ない予定の羽根宮でした。

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羽根宮糸夜
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