2cmアパートメント【毎週ショートショートnote】
古民家の床下には小さな小人の家族が住んでいる。
それはこの地域に昔から伝わっている伝承。
元々の話がなんなのかはわからないけれど、年季の入った古民家を見ると、あの家には小人が住んでいるねと言われる。
都会から田舎の家に引っ越してきた僕たちも、この家に住んでいたおばあちゃんからその話を聞いた。
この家は僕のお父さんの生まれた家で、夏休みになるとおじいちゃんやおばあちゃんに会うために遊びに来ていた。
遊びに来ると、厚紙で作った家や折り紙で椅子やベッドを作って、床下に入れていた。
床板が外れる場所があったんだ。
おばあちゃんは先月、空に旅立った。
前から、田舎に住みたいと言っていた両親が、この家に引っ越してこようと話し合っていて、ついこの前、本当に引っ越すことになったんだ。
小人の姿は見たことがないけど絶対にいる。身長は多分2cmくらい。
椅子の場所が動いていたし、へこんでたから。
今日も僕は紙の家具を作って床下の小人の家に入れている。
(410文字)
こんにちは。
ファンタジーや異世界、魔法や不思議な生物が存在する世界の話が大好きな羽根宮です。
大学生くらいまではずっと、メインでファンタジーか推理小説を読んでいました。
それ以降は何でも読むようになりましたが、今もファンタジーやミステリーは好きです。
多分、屋根裏には小人が住んでいると思います。
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】に参加しました。
見出し画像を作っていたら日付が少し過ぎてまいましたが、投稿してしまいます。
お題は「2cmアパートメント」です。
古民家に住んでいるのは小人じゃなくて座敷童かもしれないんですけど、お題が2cmだったので、小人にしました。
小人にしても小さい気はしましたが、それはそれ。
小学校低学年の頃にこんな話を読んだなと思い、検索してみました。
読んだのは『床下の小人たち』でした。
あまりに昔で、どんなお話だったかの詳細を覚えていませんが、床下に小人が住んでいて、主人公の子がそこに色々な小人用の生活道具を入れていてあげたシーンがあった気がします。
それで、ある日それをお母さんに見つけられてしまったような、そんな感じの部分があった気がします。
靴屋さんにも小人は住んでいますし、きっと、その辺にも小人はいるんだと思います。
羽根宮の住んでいる家は築30年くらいだと思うので、まだ小人はいないかもしれませんが、いるならラベンダー色のオーラをまとっている気がします。
根拠は特にないですが、羽根宮が好きな色だというのと、昔からなんとなくその系統の色に惹かれます。
小学校に入るくらいの頃に、公会堂でクリスマス会があって、プレゼントのくじ引きが折り紙で折られたサンタクロースだったんですけど、迷わずに藤色のサンタクロースを選んだ記憶があります。
その公会堂でクリスマスプレゼントに何をもらったかは覚えていません。
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読んで下さってありがとうございました。
ギリギリ族ちょっと間に合わなかった羽根宮でした。