「訓告したいの四六時中」×「逃げる夢」【#毎週ショートショートnote 】 #シロクマ文芸部
逃げる夢を見る。昔から繰り返し繰り返し同じ夢を。
サングラスをかけた黒ずくめの男に追われて、走って走って、さらには空を飛んで逃げるのだけど、相手も飛んで追いかけてくる。
その夢を見るのは昼夜を問わない。晴れてる太陽の下を走っていることもあれば、深夜の暗闇の中飛んでいることもある。
最後に廃れたビルに辿り着いて隠れようとするのだけれど、必ず見つかってしまい追い詰められてしまうのだ。
「訓告官からは逃げられないぞ!」
そんな言葉とともに捕らえられることもあれば、刃物で刺されることもある。
非常に寝覚めの悪い夢だ。
逃げている夢を見たときは、実際に逃げたいことがあるという。
じゃあ、訓告官って何だ?訓告って従業員に厳重注意を与えることだよな?しかも刺すなんて穏やかじゃない。見た目も殺し屋みたいだった。
自分が繰り返し逃げたいと思っている、昼夜問わず注意を与えてくる存在。
……ああ、身近にいるか。思う通りにならないとすぐ怒鳴る父親だな。
(410文字)
こんにちは。羽根宮です。
たらはかにさんの【毎週ショートショートnote】の裏お題と、小牧幸助さんのシロクマ文芸部に同時参加してみました。
【毎週ショートショートnote】の裏お題は「訓告したいの四六時中」、シロクマ文芸部のお題は「逃げる夢」から始まる小説・詩歌・エッセイです。
中学生くらいから就職後数年まで、年に何度か追いかけられている夢を見ました。
毎回同じような状況で、何故か途中から空を飛んで逃げるのです。
魔法使いとか仙人になりたいと思っていたから、夢の中では飛んで逃避していたのかもしれません。
仕事を辞めてから見なくなったかな。ここ数年は見ていません。
あ、その夢には訓告官は出てきません。フィクションです。
今までに【毎週ショートショートnote】に参加したものはこちら
今までにシロクマ文芸部に参加したものはこちら
今までにシロクマ文芸部に参加したものは、連作短歌の形にしていたものばかりだったので、もし余裕があればその形のものも作れたらいいなと思っています。
期限に間に合わなくても、作ってどこかで出したいなという気持ちがあります。
頭の片隅で文学フリマ用の本にすることを考えています。
読んで下さってありがとうございました。
羽根宮でした。
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