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お金があったら、しあわせか?

本屋さんにいくと、たくさんの投資本が並んでいる。
「こうすれば儲かる!」とか、「絶対に損しない5つの方法」や、「100億円稼いだ成功方法」みたいな、そんなことを知っていたら、自分でやればいいのにと思ってしまうような、必勝の技が所狭しと本棚を埋め尽くしている。

そんな中、一風かわった本を見つけた。それは、森博嗣さんの「お金の減らし方」という本だった。お金をいくらでも増やしたい、儲けたいという欲があふれている世界で、面白い、逆説なタイトルだと思い、手にとってみた。

お金に関するアドバイスがたくさんかてあるけど、大きな枠組みでは、自分の価値観を確率し、それに基づき生きることが、何よりも大切だと主張しているように思えた。

その中でも、印象的だったのが、以下の文章。

写真を撮らなくても、美味しいものは、美味しく食べることができる。その美味しさを人にわかってもらう必要はない。自分が美味しいと感じることが、美味しさのすべてではないか。楽しさも、まったく同じ。自分が楽しいと感じることが、非常に重要なのだ。人に見てもらわないと楽しめないような感覚になっているとしたら、それは、僕からみれば異常

街の中、レストランで食事を頼むと、あちらこちらでシャッター音が聞こえる。下手な場合、食事を食べるまでに5分も10分も写真を撮る事に時間を費やしている。本当にやりたいことは、美味しいものを楽しみたいのか、インスタに載せた写真にいいねが欲しいのか。それは本人しかわからない。

人は誰だって認められたい。自分もすである。けれども、誰かに認められる前に、自分自身に認められて、自分自身を認めて、今日をいきたいものである。

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