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『資本論』を漫画で読む。
こんばんは、デイリージラフです。
今日は漫画で読む『資本論』から考えたことをシェアしたいと思います。
いざとなったら、金と交換できた時代
貨幣はいざとなったら、お金に換えられることを前提で取引されていました。
しかし、現代の世界では、世界の実体経済・実物資産とよばれるものは48兆ドルですが、他方で世界の金融資産は152兆ドル(2006年、三菱UFJ銀行のレポート)といわれています。
つまり、資本論が書かれた時代と、いまの時代の貨幣は大きく違います。お金は実物資産ではなくて、信用取引を通じて大きくなっていっています。
これについては、わかりやすい動画があるので、以下のリンクをシェアさせていただきます。
信用取引でお金がどうして増えるのか?
この点について、上記動画では明確に説明しています。
優秀なあの人も、だめなあの人も、同じような給料な理由
先日旧友にあったときに、こんな会話をしました。
友人「おれ、かなり結果を出して、営業賞を受領しているのに、大したことしていない営業同期と同じ給料なんだよ」
ワタシ「なるほど、本当は実績に基づいて、もっと給料が上がってもよいだろうっていうことだよね?」
友人「もちろん。じゃなきゃ、実力主義・成果主義って言われている中で、こんな待遇はおかしいと思うんだ。」
さて、友人の給料が同じな理由はなぜでしょうか?
資本論にはこの答えが書いてあります。
労働力の価値は、どうやって決まるのでしょうか・・・?
労働力の価値は労働力の再生産に必要な生活諸手段(衣食住)の価値である
つまり、ある会社で働いていたときに、また1日を働くために必要な費用を計算し、給料は決められているのです。
だから、遠くから引っ越してくれば引っ越し手当てが出たり、子供が出来たらその分の費用がかかるので、子供費用が出たり、出張したときに出張費が特別にでたり・・・。
そうなのです。すべては、労働力の再生産をするためという計算式で決められているのです。
そう考えると、会社の給料の仕組みはおかしくありません。大活躍の友人と同僚は、仕事の内容は違えど、売っているもの、会社と取引しているものは、”労働力”。給料はその”労働力”を再生産するために必要な費用に基づいて算出されるのです。
ということは、独身で同じような場所で暮らす、同い年の営業マンは、同じ労働力を売っているのです。なので、給料に大きな差が生まれないのです。
(もちろん、成果給で働いている人も多くいますし、すべての人に当てはまるとは限りませんが、多くの会社では、同じルールが適用されていると思います。)
最後に
給料が不満な方は世の中でたくさんいると思います。
けれども、このルールを考えれば、同じ職場で同じような境遇で生きる限り、大きな給料UPは見込めないのです。
(もちろん、ほかにない能力を持っていて、会社と給料高所が出来る唯一無二の存在になれば、そのような問題は解決しますが。そういう人は自分でビジネスを起こすのか、別の場所で活躍されることと推察します。)
なので、給料UP問題は、何か他の仕事を別にするのか、環境自体を変えない限りは、”労働力再生産ゲーム”の中でずっと生きていくことにあります。
人生は一度きり、どんなルールで社会が成り立っているのか、自分の給料が成り立っているのか、そういうことを考えることは大切だと思います。