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プラグマティズム的MBTIのミカタ

どうも、ヲヌです。思い立ったので書いてます。

最近MBTIって流行ってますよね。かく言う私もどハマりしてるんですが、MBTIの話になるとほぼ確実に、
「MBTIには科学的根拠がない」「MBTIはバーナム効果だ」
「MBTIは極端だ」「日によってタイプが変わる」etc…

みたいなことが言われてるじゃないですか。

今回はそんなMBTIの受け止め方についてプラグマティズムという考え方が必要ではないかという自論を共有できればと思っています。

というわけで早速お品書きを。


「プラグマティズム」とは、ギリシア語で「行動」や「実践」を意味する「プラグマ」に由来して生まれた言葉で、物事の真理を「理論や信念からはなく、行動の結果によって判断しよう」という思想です。 日本語では、「実用主義」「実際主義」「行為主義」などと訳されています。

プラグマティズムについて知ろう -  テンプスタッフ

プラグマティズムとはなんぞや

プラグマティズムは一言で言うと、「役に立つかどうかこそが真理」みたいな思想のことです。ここからはプラグマティズムの歴史や詳細についての話なので、もし興味がなければ目次から『「MBTIは科学的でない」について』まで飛ばしてもらってもOKです

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プラグマティズム(Pragmatism)は、19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカで生まれた哲学的潮流です。プラグマティズムの中心的なアイデアは、「真理」や「知識」は固定されたものではなく、実践や結果に基づいて判断されるという考え方です。以下に、プラグマティズムの歴史と主な思想家、特徴をまとめます。

プラグマティズムの提唱者

プラグマティズムを最初に提唱したのは、チャールズ・サンダース・パース(Charles Sanders Peirce, 1839–1914)です。彼は「プラグマティック・マキシム」という概念を導入しました。これは、ある概念の意味や信念は、それがどのような実践的な結果をもたらすかに依存する、という考えです。彼の定式化では、理論的なアイデアの価値は、行動に結びつく結果を基準に評価されるべきだとされました。

プラグマティズムの発展と大成者

ウィリアム・ジェームズ(William James, 1842–1910)は、パースのプラグマティズムを広め、大衆化した人物です。ジェームズは、プラグマティズムを現実の経験や実践的な生活に根ざした哲学として発展させ、真理の概念を柔軟に捉えました。彼にとって、「真理」とは固定的なものではなく、私たちの生活に役立つもの、または有効なものでした。ジェームズは、この考えを広める上で大きな役割を果たし、プラグマティズムをアメリカ哲学の主流に引き上げました。

プラグマティズムの確立者

ジョン・デューイ(John Dewey, 1859–1952)は、プラグマティズムをさらに発展させ、特に教育や社会哲学に応用しました。デューイは、教育とは単なる知識の伝達ではなく、経験を通じて行われる成長プロセスであると考えました。彼は、プラグマティズムの思想を基盤に、社会改革や民主主義の発展にも寄与しました。デューイのプラグマティズムは、特に実践的な側面を強調し、教育や政治に広く影響を与えました。

プラグマティズムの具体的な特徴

  1. 実用主義:プラグマティズムでは、アイデアや理論の価値はその実際的な効果や結果によって評価されます。つまり、何が「真実」かは、その考え方が実際の経験や実践においてどれだけ役立つかにかかっています。

  2. 経験重視:プラグマティズムは、抽象的な理論よりも、個々の経験や行動に重きを置きます。アイデアは、具体的な経験に基づいて生まれ、その結果に応じて修正されます。

  3. 相対的な真理観:プラグマティズムにおいて、真理は固定されたものではなく、状況や実践に応じて変わるものであるとされています。ウィリアム・ジェームズは、真理を「有用性」に基づいて定義し、その時々の文脈に応じて変化するものだとしました。

  4. 教育や社会改革への応用:ジョン・デューイは、教育にプラグマティズムを適用し、実際の生活や社会の中で学ぶことが重要であると主張しました。また、彼は民主主義の実践を通じて個人と社会が共に成長することを目指しました。

現代への影響

プラグマティズムは、現代の哲学や社会思想に広範な影響を与え続けています。特に、科学哲学や政治哲学、教育哲学などでその考え方が見られます。プラグマティズムは、固定的な真理や普遍的な知識を疑問視し、実際の経験や実用性に基づいた柔軟なアプローチを提供するため、変化する社会や技術の発展に対応するための重要な枠組みとされています。

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以上が、chatGPTに書かせたプラグマティズムについての解説です(最近のAIってすごいですね)。

と言うことで、以上を踏まえた上でプラグマティズムを交えつつ、MBTIの賛否について解釈していきます。

「MBTIは科学的でない」について

前述の通り、プラグマティズムにおいての「真実」や「真価」とは、「その物が目的を果たす上で有用か」という観点が重要になってきます。ここで、本家MBTI社団法人のサイトからMBTIの目的に関する記述を引用します。

MBTI(エムビーティーアイ:Myers-Briggs Type Indicator)は、個人をタイプに分類したり、性格を診断したりすることが目的ではありません。回答した個人一人ひとりが、MBTI有資格者の支援のもと、自然としている自分の認知スタイルを分析しながら理解を深め、自分の心の成熟のためと自分と異なる人間への許容度を高めるための羅針盤となることを最大の目的にしています。

MBTIが、他の心理検査と大きく違うところは、検査結果はあくまでもきっかけに用い、一定の訓練を受けたMBTIの専門家といわれる人たち(MBTI認定ユーザー)の支援を受けながら、MBTIに回答した本人が、自分についての洞察を深め、自分のベストフィットタイプ(もっともしっくりくるタイプ)を見つけ出す過程(プロセス)そのものを重視しているところです。要するに、結果だけでなくそれをきっかけに自分の理解を深めていくプロセスがあってはじめて有益になる検査ですから、検査というより、メソッドというほうが近いといえます。

一般社団法人   日本MBTI協会

というわけで、そもそも元来のMBTIの目的とは、「人を正しく型にはめること」ではなく「自己理解・成長のきっかけ」やそれに伴った「健全な人間関係の構築」などにあることがわかりました。そして、それらの為には無意識の中の自身の性格や気質などの理解が有用であろうと考えることができます。

「科学的じゃない」なんて当然のことです。MBTIとはそもそも科学的な性格診断を目的としていなのですから。

MBTIを通して見るプラグマティズム

これらのことから総合的に言えること、それは「科学的なことが全てではない」ということだと私は考えます。確かにMBTIは科学的な理論ではないかもしれません。
しかし、「自己の成熟」や「人間関係の深い理解・改善」などを目的とした「道具」として見た場合、これほどまでに優秀な「道具」は他になかなかありません。という訳で、「プラグマティズムを用いてMBTIを解釈する」ことによって、「MBTIを用いてプラグマティズムの真価を認識する」というなかなかお洒落な結論に至ったと思うのですが、どうでしょうか。

余談:16personalitiesについて

16personalities等MBTIに酷似したコンテンツ群については、比較的高かったと言えるMBTIの敷居を下げるという点に置いてはある程度貢献したと言えると考えています。

本家MBTIは専門家を交えた有料の体験セッションや資格試験・講座など、正直万人ウケするような内容ではありませんでしたが、それらをある種のエンタメ化することによって、それまでのMBTIの敷居をぐんと下げることに成功しており、精度についても、エンタメと本格的な性格分析の各側面に対してうまく折り合いをつけていると思います。

が、やはり従来の血液型や星座などを用いた性格分析のようにオカルトやスピリチュアルと直感的に結びつけられたり、16personalities=MBTI のような誤情報が広まったりなど、さまざまな要因によってMBTIの信頼を落とすような結果になってしまったのもまた事実であると言えるでしょう。(実際本家MBTI社団法人もブチギレてますし)

最後に

今回のこの投稿が私の初投稿となります。あまり自分の考えを文章化するということに慣れていなかったこともあり、至らない点など多々ありましたでしょうが、多めに見てもらえれば幸いです。

長々と無駄の多い駄文を読んでいただきありがとうございました。
よければコメントで意見など、書いてもらえればありがたいです。


一般社団法人 日本MBTI協会

16personalities


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