♪サムのユニークイラスト英会話|button
店員:いらっしゃいませ、愛のキヨスクへようこそ! 何を握りますか?
トム:え? 握るって、お寿司を?
店員:いえ、おにぎりです。ギリギリおにぎりです。
トム:うん、よかった。やっぱりこれは夢だ・・・間違いない! え〜と、どんな種類がありますか? せっかくだから、変わった具がいいなあ。
店員:こちらにメニューがございます。全57種類、豊富な具を用意してあります。
トム:現実と種類の数は同じだな。じゃあ、シークレットとかってありますか? まあ、裏メニュー的な?
店員:ええ・・・でも、どうしてそれを? どこからその情報を? それはルナ様しか知らないはず・・・。
トム:ルナ様? えっと、どっちのルナだろう。
店員:黒装束の、いささかトゲのある方でございます。そのお方の為に、私が日々試行錯誤を重ねとうとう完成させた至極の一品です。ゴホン! 失礼ですが、あなたはルナ様とどういうご関係で?
トム:関係? う〜ん、何だろな・・・友達でもないし、まあ、気になるって言えばそんな気もするし。あっ、でも向こうはどう思ってるか知らないよ? 何しろ読めない表情をしてるからな。淡々と喋るし・・・でもそうだ、ブランコは好きみたいだよ!
店員:左様でございますか・・・それはかなり親密なご関係のようで! オホン! で、では、その裏メニューでよろしいですかな?
トム:そうですね、お願いします。ルナの分と・・・あっ、僕も食べたいんで、それを二つください。いくらですか?
店員:(お前からは)10,000円いただきます。
トム:え? 高っ!! けど、まあいいか。
Clerk: "Please press the button for the meal ticket."
店員:そこの食券のボタンを押してください。
トム:え? この機械、小銭しか使えないよ!?
トム:やれやれ・・・何だか嫌がらせのような売店だったな。まあ、ここにはそれらしいベンチもあるし、ひとまずおにぎりでも食べようかな。よっこいしょっと・・・。おっ、中身は何だろう? ん? 冷たっ! そして固い!
トム:これは・・・氷っ!? どこかの価値のある雪解け水でも凍らせたのか? じゃなかったら、10,000円なんて値段── ん?
──ガサガサッ!──
トム:え? 何の音だ?
トム:何だ、ゴミを漁るキツネか・・・え? キツネが公園にいるのか。珍しいな〜、僕のおにぎりでも少し分けてあげようかな。ちょっと水っぽいけど。
──ガサガサッ!──
トム:また? 一体なん・・・って、おい! 誰だ君! それは僕のおにぎりだぞ!? 勝手に袋から出して── えっ?
ルナ:もぐもぐ・・・。