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【ファジサポ日誌】143.この街とトモニ ~ 第1節 ファジアーノ岡山 vs 京都サンガF.C. マッチレビュー 〜

待ち遠しかったことは間違いない。

しかし、期待半分、不安半分であったことも間違いない。

「全員で勝つ!」を合言葉に、2004年のクラブ設立以来、約20年をかけ日本最高峰のフットボールリーグに到達した我らファジアーノ岡山は、初のJ1リーグの戦いに向けて「全員」を「この街」と発展的に言い替え、精力的に準備してきた。シーズンオフなんて、ストーブリーグなんて無きに等しいアグレッシブさであったと思う。

開幕戦、その準備の一旦の成果が明らかとなる。

待望のJ1初戦を振り返ります。

晴れの国でのJ1開幕に相応しい青空
迫力が増したバス待ち

1.試合結果&メンバー

岡山は前半に2点を先行、手堅く逃げ切り、ホーム開幕初戦でクラブ史上初のJ1リーグ勝利を飾りました。
実はこれまでカップ戦を含めても、ファジアーノ岡山はその時点でのJ1所属クラブに勝利したことはありませんでした。
名実ともにクラブの歴史に刻まれる1勝となったのです。

岡山、京都共にハイプレス、ハイインテンシティを標榜するコンセプトは似ていましたが、基本スタッツを見ていましても岡山の方がボールを持たなかった分、コンセプトを打ち出しやすかったと思います。
では、京都に持たせていたのかというと、そこまで試合を支配出来ていたとまでは言えず、京都の方が能動的にボールを保持して前進するチャレンジを実行していたからと解釈しました。

こうした点を中心にレビューしてみたいと思います。

続きまして記念すべきJ1デビュー戦のメンバーです。

J1第1節 岡山-京都 メンバー

大きなポイントの一つがFW(99)ルカオの起用順でした。
昨シーズン終盤はFW(22)一美和成を先発起用、相手最終ラインが消耗した後半にジョーカーとして(99)ルカオを投入する形が定着していましたが、①(99)ルカオの好調が続いていること、②J1が相手の場合はJ2の時と同様に後半途中まで膠着状態をつくることが難しいこと、そして③J1では中央攻略が難しくなるため最初から(99)ルカオのサイドに流れる動きを活用してサイドから崩す形を構築したいことから先発起用に踏み切ったと推測します。

そしてLWBには新加入の(50)加藤聖が起用されました。このポジションは昨シーズンのレギュラー(17)末吉塁との激しいレギュラー争いが伝えられていましたが、NHKの中継では(17)末吉の負傷が伝えられていたとの情報もありました。

驚きは昨シーズンのトップスコアラーMF(19)岩渕弘人のメンバー外です。昨シーズンの主戦場LSTは新加入の目玉(8)江坂任が早々にレギュラーを獲得、(19)岩渕はRSTに挑戦中との情報もありましたが、コンディション面で十分な状態でないこと、そしてこのポジションはハイプレスのスイッチ役(27)木村太哉との競争になることから序列を下げたものと思われます。
しかし、ベンチにも入れないとは意外でした。
新加入MF(45)ブラウンノア賢信を含めてこのポジションでも激しい競争が続きます。

一方でCHは大型新人(3)藤井海和、不動のキャプテン(7)竹内涼、ハードワーカー(6)輪笠祐士もベンチ入りする分厚い態勢となりました。
全体的な戦力の問題もあったのかもしれませんが、この試合ではロングボールの跳ね返しを巡って中盤で激しい肉弾戦が繰り広げられることも予想されたため、手厚く手堅く備えたのかもしれません。

京都はフォーメーションこそ昨シーズン同様の4-3-3でしたが、新加入CB(4)P.ウィリアム、アンカー(6)J.ペドロをスタメン起用してきました。昨シーズン中盤~後半のキーマンであったアンカー(10)福岡慎平はベンチスタートとなりました。

また、昨シーズンのスプリント王RSB(2)福田心之助がメンバー外、CBを務めることも多い(24)宮本優太がRSBに入ります。

新シーズン開幕の楽しみの一つが、
新しいスタメン紹介。
今季は左の表情が笑顔に変化する。
昨シーズンPO決勝に続き、
新旧エンブレムフラッグが登場。

2.レビュー

(1)セットプレーは正義

少々不安に感じたのが、実はキックオフ時でした。
岡山イレブンが恒例の円陣を組んでいる時に、御厨主審から早くポジションに就くよう急かされてしまいます。様々なイベント、演出が相次いだ開幕戦ならではの出来事ですが、岡山はバタバタっと忙しく試合をスタートさせてしまいました。

新チームの円陣ダッシュ

序盤からボールを蹴り合い、跳ね返し、こぼれ球を中盤で競り合う攻防が繰り返されます。お互い様子を見ながらではありましたが、先にボールを収め岡山陣内深くまで攻め込んだのは京都でした。
岡山は地に足がつかないのか、ボールが足につかないのか、各選手からプレーに緊張がみられました。バイタルでボールを失うシーンも散見され、リズムに乗れていない雰囲気が漂っていました。6分のRCB(2)立田悠悟のあわやハンドをとられそうな場面にもヒヤヒヤしました。
岡山は京都のクロスをその都度切りCKに逃れますが、跳ね返しから京都に二次攻撃を許す回数も多く、8分京都RIH(7)川﨑颯太の地を這うシュートは岡山ブロックの隙間を突き枠内を捉えていましたが、GK(49)スベンド・ブローダーセンの好反応により岡山は失点を免れます。

岡山も10分にCB(18)田上大地のフィードからのセカンドを中盤で(27)木村が奪いドリブル、スルーパスのこぼれに(50)加藤が反応、13分にはこれも中盤のこぼれ球をCH(14)田部井涼が前線にフィード、こぼれ球を(99)ルカオがシュートに結びつけるなど反撃の目は見せますが単発に終わっていました。20分までは連続するCKを中心に京都が優勢でした。キッカーLIH(39)平戸太貴の配球にも工夫がみられましたが、ライナー性の強い球質はパワーがある岡山守備陣にとっては却って跳ね返しやすかったかもしれません。

CK時の岡山の守りはマンマークでしたが、よくこの序盤を我慢したと思います。

序盤(9)R.エリアスに一瞬で抜け出されるが、
(43)鈴木がよくついていく。
左足からトリッキーなタイミングで
シュートを股抜きを狙われたが、
(49)ブローダーセンがセーブ。

20分岡山の自陣左からのLCB(43)鈴木喜丈のスローインを(6)J.ペドロがヘディングで強く当てきれず、こぼれ球を(8)江坂が浮き球で左奥のスペースへ送ります。走り込んだ(50)加藤が一度はキープした(4)P.ウィリアムを粘り強く追い込み続け、岡山はこの試合初のCKを獲得します。

(50)加藤がP.ウィリアム(左)を追い込みCKを獲得。
流れが変わった大きなプレーであった。

京都の選手は序盤から岡山に対して優勢には立っていましたが、こうした中盤へのフィードの跳ね返しが上手く収まらない場面が散見され、それが岡山の攻撃の糸口にはなりかけていました。この時点では岡山の中盤のポジションが際立って良かったかというと、そこまででもなかったかとは思います。

これがサッカーの面白いところで、岡山はこの最初のCKで先制点を奪ってしまいます。このメンバーであれば(18)田上は間違いなく警戒すべき選手なのですが、密集を撒きながら外からフリーで入ってきます。
そして注目したのはキッカー(50)加藤の球質です。
京都の選手たちの首の角度や追い方をみていると、完全に落下地点の目測を誤っているように見えます。高い到達点から「プロゴルファー猿」の「もず落とし」のような落ち方をしているのですが、落下しながらも予想よりもファーへと伸びていたのかもしれません。
ただ、これを(27)木村や(18)田上は完全に合わせにいっていることからも、練習で相当確認したのではないかと推察します。

お天気同様、暗雲が立ち込めていたCスタに歓喜が訪れた。
J1初ゴールはセットプレーから。
岡山らしい先制点であった。
メインスタンド南側へ喜びを爆発させるという
パターンはこれまであまり見なかった。
バクスタのアウェイ席拡張と、
チケット完売効果か。
新しいスタジアムの風景になりそう。

一発のセットプレーでそれまでの試合の流れを変えてしまう。
ある意味、J2で磨いてきた「特技」で岡山は大きな先制点を手にしたのでした。

セットプレーは正義なのです。

(2)岡山先行後の両チームの攻守

貴重な先制点奪取に成功した岡山は、序盤の緊張から解放されたかのように(27)木村を中心にハイプレスが活性化され、最初からローブロックで構えるのではなく、①中盤で3-4-3のミドルブロックを敷き、まず網を掛け、出来るだけ中盤で回収、ショートカウンターを第一選択としていました。
そして、京都の進出に応じてローブロックに移行していました。これもいきなり5-4-1に撤退するのではなく、5-2-3の形で前から京都を制限しながら、段階を追って移行していた点が非常に良かったと思います。
これも暗にリトリートのみではJ1では守り切れない、少しでも高い位置でボールを奪う、プレーするというJ1仕様の攻守の移行といえます。

先制後、岡山の選手たちは従来のアグレッシブさを思い出す。
リードしているからリトリートするのではなく、
まず中盤で「目が細かい」フィルターをかける。
J1第1節 岡山先制後の攻守のポイント 本文中の①~④

一方、早めに追いつきたい京都は3トップに素早くボールを入れ、後方のIHやSBにサポートさせる形を取り戻そうとします。そのため、アンカーの(6)J.ペドロが最終ライン近くに下がり、②両SBを前に押し出します。
岡山はこのSBに対して両WBが出ていく形で対応しますが、これも京都の攻撃のねらいで、WBが出た裏へRWG(11)M.トゥーリオが走り込み起点をつくろうとするのです。これは筆者のプレビューで示した形になります。

このシチュエーションでの攻防が、この試合の勝負のポイントの一つとしましたが、岡山の守備で目立ったのが(14)田部井の戻り、サポートでした。岡山は先行してカバーに入った(14)田部井、素早く戻る(50)加藤、迎撃する(43)鈴木の3枚で(11)M.トゥーリオに起点をつくらせません。

この田部井(右)の素速い初動とカバーが、
(11)M.トゥーリオに起点を作らせなかった。
そして右サイドを封鎖する。

岡山はこの試合で京都の走行距離を僅かながら上回ったのですが、実はその中身が重要で、岡山は京都よりも中盤の選手が、(14)田部井も含めてよく走れているのです。
J1に昇格して楽しみにしていたのがこのデータでしたが、J1の中でもよく走る京都に匹敵する距離数をマーク、スプリント数が大きく上回ったことは大きく注目する点です。
これも急に走るようになった訳ではなく、おそらく2023シーズン当初からかなり走っているのではないかという予感は個人的には持っていました。可視化されたということですね。

みんな走る!よく走る!

一方、京都は保持時に(6)J.ペドロが最終ラインに下がるのですが、この下がり方が浅く、(99)ルカオや(27)木村のプレスに引っ掛かっていたという面がありました。もちろん初めてプレーをみる選手でしたが、どちらかと言えば前進気勢が目立つアンカーとの印象が強く(実際に有効に運べていたとまでは言い難かったです)、自ら積極的にボールを持ち運びたいタイプに見えました。よって、逆に下がる動きは得意ではないのかもしれません。また、両IHとは終始(6)J.ペドロを頂点とした三角形をキープしているようにも見えました。おそらくこの関係性のキープがこの試合での動きの前提にあり、三角形全体でスプリント、前進するイメージが京都には合ったのかもしれません。ところがそのスイッチ役の(6)J.ペドロが岡山のプレスに引っ掛かっている、これでは中盤全体の走行距離も伸びない訳です。

よって、京都の中盤と前線は間延びしてしまい、また京都の跳ね返しがCBも含めて悉く弱いボールに終始していたことから、岡山の中盤は比較的優位にボールを回収出来ていたといえます。逆に岡山の選手のキック強度が高かったのかもしれません。

試合序盤は④LWG(14)原大智が下りることで中盤と前線のリンク役を担っていましたが、この段階では完全に前に張っていましたので、京都の攻撃はボールが前まで届かない状況に陥っていた訳です。
昨シーズン15試合11得点のハイペースゴーラー(9)R.エリアスを以てしてもボールが来ないとどうすることも出来ません。そうしたこともあって、途中からサイドに流れていたのかもしれません。

流れは完全に岡山に変わった訳ですが、追加点もここまで述べてきた京都中盤の形が関係しています。

30分を過ぎて、再び(14)原が下りてリンクする動きを見せますが、これを(2)立田が迎撃、こぼれ球はやはり岡山ボールとなります。


J1第1節 岡山-京都 36分岡山の追加点

まずCH(24)藤田息吹が(6)J.ペドロとのこぼれ球争いに負けなかった点が素晴らしかったです。この試合の(24)藤田はこぼれ球の予測が素晴らしかったのはいつものとおりなのですが、対面の相手にデュエルでも勝利する場面が目立っていました。昨シーズンからの進化といえます。
そして細かいボールの動きはともかく、注目していただきたいのが(8)江坂の立ち位置です。これも少しプレビューで触れましたが、いわゆる「アンカー脇」をしっかり取っています。ワンタッチでのパスなど、別格のプレー見せた(8)江坂でしたが、その的確なポジショニングもこの試合では目立っていました。良いポジショニングから良い準備が出来ていると言えます。そして前半は特に前線でポイントになり続けたRWB(88)柳貴博に展開、京都LSB(44)佐藤響はこの動きに引きつけられて(27)木村をフリーにしています。

さりげないが、この(8)江坂のポジショニングに
思わず声が出た!
そしてワンタッチでクロスを上げる(8)江坂。
(24)藤田も狭い局面でよくマイボールにした。
折り返す(88)柳は既に反応。

中央突破が難しいJ1において、(99)ルカオ先発の意図の部分でも述べましたがサイドから如何に中央を攻略するのか、TRM鹿島戦でもみられた形で岡山は追加点奪取に成功します。これは先制点以上にチームに自信を与えるゴールであったと思います。

それにしても(27)木村は「鉄人」CB(50)鈴木義宜を背負いながら、ボールに対して面をつくれていないのですが、柔軟な腰の捻りからシュートを決めました。フィジカルの強化も感じさせます。

(27)木村の課題は決定力とこれまでの記事でも述べてきましたが、(99)ルカオとのコンビなどで自身が中央に入る形をモノにしかけていると感じました。このハイプレススイッチャーに得点力が加わると、これからの対戦相手も対応に苦労するかもしれません。

折り返しに(27)木村が飛び込む。
サイドにポイントをつくれた分、
佐藤(右)のマークを剥がし、
(50)鈴木の裏を取っている。
GK太田の股を抜く
(88)柳も大喜び

(3)立て直しを図った京都であったが…

2点のビハインドを受けて京都は後半開始から(6)J.ペドロに代えて(10)福岡、(24)宮本に代えて(22)須貝英大を投入します。
(10)福岡はアンカーではなくIHにアンカーに(7)川﨑が移動します。ここまで述べてきましたように(6)J.ペドロがポイントになっている試合ではありましたので的確な交代といえます。

選手交代で流れを手繰り寄せる京都であったが、
後半も岡山は攻める。

そして京都の攻撃の肝はどちらかというと右サイドなのでしょう。(22)須貝へのスイッチで右からの出力をフレッシュにしたかったといえます。(2)福田の欠場は結構痛かったのだろうなと改めて思いました。

しかし、後半開始の入りも岡山が制します。51分(27)木村が決定機を迎えますが、前半同様のコンセプトで戦えていたと思います。

ハイプレスが身上の岡山にとって(27)木村や(99)ルカオの運動量の変化が注目されましたが、66分にその(27)木村から(22)一美にスイッチ、(22)一美はそのままRSTに入りますが、違和感なくやれていましたし、相手中盤を背中で消す動きは相変わらずソツがなかったと思います。更に岡山は73分に(8)江坂に代えて(33)神谷優太、(88)柳(貴)に代えて(4)阿部海大、(14)田部井に代えて(7)竹内涼を投入、完全に引いて守る形を選択します。

(4)阿部は右WBというよりは、5バックのSBという感じのプレー、終盤の守備を支える。
後方のカバーがしっかりしているので
(2)立田も伸び伸びと前へ潰しに行ける。
木村に代わってシャドーで登場の(22)一美
古巣での経験も生きているアグレッシブなプレーを披露。

縦に急ぐ京都に対して、直接最終ラインの裏を取られない態勢を敷いたと解釈しました。その上でロングカウンターをねらう形を選択、マイボールは(33)神谷らのテクニックを活かしてキープしていたと思います。
裏を取れない京都は岡山中盤と最終ラインの間に起点をつくろうとしますが、岡山最終ラインから1人が迎撃しその芽も上手く摘み取れていたと思います。京都のボール運びはロングボールのみではなく、最終ラインからのビルドアップ等も試していましたが、いずれも不発に終わった印象です。

岡山は上々のJ1デビューを果たしました。

(4)成果と課題

書き出しでも述べましたように、期待と不安が入り混じった開幕戦でしたが、岡山の豊富な走力が客観的に証明され、その走力に基づいたハイプレスやボール奪取が通用する点は今後の戦いにおいてもチームの拠り所になると思いました。
また、キャンプから取り組んできたサイドに起点をつくる形で得点を決めた点もチームの大きな自信になると思います。
キャンプからの流れを踏まえても、岡山はシーズン序盤戦に一度ピークが来るようなチームづくりはしており、試合中終始、新たな攻撃の形を模索していた京都とのチーム状況の差は踏まえるべきで、次の対戦の際には簡単にはいかないであろうとの心構えも必要です。
J1の経験を積みながら更に成長していくことが岡山には求められます。

課題は(49)ブローダーセンの好セーブに救われましたが、試合を通じて4~5回の被決定機があったことでしょう。
基本スタッツでは枠内シュートは11本を数えました。実は京都のゴール期待値も高かった一戦でした。もし1本でも決められていたら、異なる試合の流れになっていたかもしれません。
昨シーズン磨いてきたシュートブロックは光っていましたが、シュート精度が高いJ1で堅守を磨くには、今よりもシュートを撃たせない守備も必要となります。
更にもう一点、この試合では最終ラインの裏を狙われた際に、GKとDFのいずれが処理するのか、曖昧な場面が散見されました。
この点は今のうちに整理しておかないと、次節横浜FC戦では確実に狙われることでしょう。

一方、京都に関しては最終ラインから前線に至るまで、攻守の各局面において、選手間のベクトルがばらばらになっていると感じた時間帯が多かったのですが、これは新外国籍選手との意思疎通の問題であったり、上位躍進に向けて様々なボール運びにトライしているが故と思いました。次節以降、強力な相手との対戦も控えますがどこまで我慢出来るのかがポイントとの印象が残っています。

京都にも決定機はあった。
一本でも決められていたら、
ここまで手堅い試合にはならなかったであろう。

3.まとめ

いずれにしましてもこのJ1開幕戦を勝利出来たことは岡山の街に一定のインパクトを与えていることは間違いなく、ファジアーノ、もっと言えばJリーグ、サッカーへの関心層を広げていくチャンスになると思います。
この試合、勝負とは別にエンターテイメントとして十分に面白い試合であったと思いました。まずはこのトップリーグの楽しさ、面白さを岡山県民へ広く伝えていくことが草の根レベルで必要と筆者は考えます。

長年、客席として設定していなかった北側ゴール裏。
コンクリートの打ちっ放し、決して観やすい席ではないが、
それでも熱心なサポーターが集まる。
この熱気、無駄にしない。

今回もお読みいただき、ありがとうございました!

※敬称略

【自己紹介】
雉球応援人(きじたまおうえんびと)
J1ファジアーノ岡山、J3ギラヴァンツ北九州レビュアー
レビュー作成が趣味を超えてライフワークになりつつある。

昨シーズンは岡山悲願のJ1初昇格のゲームを記すことが出来た。
今シーズンも初のJ1の舞台となる岡山、念願のJ2復帰へ向けて勝負に撃って出る北九州の戦いぶりを追っていく。

日々勉強、分析、解析、解釈、更に磨いていきたい。

岡山在住の開業社労士。今年も日常に追われる。
鉄道ファンでもあるが、最近は鉄分不足が続く。


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