➠『自己肯定感』への ”もやもや感”
『自己肯定感』
とてもよく聞く言葉ですね。
自分を否定するのではなく、ありのままの自分を肯定する。そうすることで、幸福度が増す。と、言われていますね。
しかし、本当にそうでしょうか?
実は、自己肯定感なんて全然持てなくて、逆に自己肯定感という言葉に苦しんでいる方、多いのではないでしょうか?
私は、『自己肯定感』は、
”クスリ”
のようなものだと考えています。
カタカナにした理由は、”お薬”はときに危険な作用を引き起こすものでもあるからです。
さらに、はっきり言うと、”劇薬”です。
私は、ファストフード店の扉の前で足が硬直してしまい、動けなくなる自分を "肯定する" なんてできませんでした。
電話をかけようとすると過呼吸を起こしてしまい、歯医者の予約をできない自分を "肯定する" なんてできませんでした。
日常生活に支障をきたし、身体症状まで出ている ”自分をありのまま肯定” なんてしたら、この先何十年も ”生き地獄を過ごす” ことが目に見えていたからです。
では、本当に大切な気の持ちようとは何なのでしょうか?
それは、
「自分は今苦しんでいるという
現状を受け入れること」
そして、
「苦しんでいる自分を改善するには、
一歩ずつ
正しいステップを踏むしかない
事実を受け入れること」
の2つだと思います。
「自分は今苦しんでいるという現状を受け入れる」ことは、とても惨めに感じるでしょう。
「苦しんでいる自分を改善するには、一歩ずつ正しいステップを踏むしかない」なんて、苦しみを改善するために苦痛を伴う行動をとるということですから、とても勇気が必要でしょう。
しかし、これが真実だと思います。そして、これには時間がかかります。なぜなら、一歩ずつでないとだめだからです。
「一歩ずつでいい」ではありません。
「一歩ずつでないとだめ」です。
理由は、いきなり大きな改善を期待したら、ただ新たなトラウマが次々生まれるだけだからです。
まずは、勇気を出して休養をとる。次に、勇気を出して心療内科・精神科の門をくぐる。地道に通院し、地道に服薬する。通院と服薬を続けながらとても小さなトライアル・アンド・エラーを一歩ずつ積み重ねる。
年単位の時間がかかるかもしれませんが、精神的な苦しみから抜け出すためには、この方法しかないと私は考えます。
残酷ですね。私も、自分でこの文章を書きながら落胆しています。
ただ、どうしてもこの方法以外思いつきません。
大変ですが、地道に小さな一歩を積み重ねていきましょう。私も頑張ります。
さて、ここまで散々言ってきましたが、「自己肯定感」を真っ向から否定するつもりはありません。なぜなら、
『自分が ”生きること” を肯定する感情』
は、当然持って良い感情だと考えるからです。
あなたは、あなたの意思で生まれてきた訳ではありません。だからこそ、あなたには、”この世”で”無条件”に幸せを求める権利があります(犯罪はだめですが)。
親や周りのエゴに振り回される必要はないです。
だって、あなたは ”この世” を生きる(または、生きた)親や周りのエゴによって生まれたのですから。
だったら、あなたも ”この世” で自分のエゴを出していいはずです。
”苦しい”という感情はこの世を生きるからこそ味わうのでしょうが、”幸せ”という感情もこの世でしか味わえません。
今、あなたは確かに苦しいかもしれません。数十年間苦しみに耐えて、かつ、将来に絶望しているかもしれません。
しかし、私は地道に小さなトライアル・アンド・エラーを積み重ねて、とうとう店員さんにさほど緊張せず注文できるところまで成長しました。
だからという訳ではありませんが、どうせなら、あなたもこの世でしか味わえない”幸せ”という感情に、いつか出会うことを目指してみませんか?
苦しいでしょうけど、私は頑張ってみます。
著者:「ハル」
《追記》
私がno+eを始めた頃、
(社交)不安障害 ”絶頂期の頃” のプロフィールです。
不安障害(特に対人関係)で悩んでいらっしゃる方の心の支えになれると嬉しいです😌
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