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2025年本屋大賞ノミネート! 一穂ミチ先生の『恋とか愛とかやさしさなら』に注目
小説好きの皆さんにとって、本屋大賞は毎年の楽しみのひとつではないでしょうか?2025年のノミネート作品の中でも、特に注目を集めているのが 一穂ミチ 先生の『恋とか愛とかやさしさなら』。
私にとっての、この作品の魅力と、本屋大賞にノミネートされることについての感想を書いてみました。
一穂ミチ先生の新境地!『恋とか愛とかやさしさなら』とは?
一穂ミチ先生といえば、繊細で情感豊かなストーリーテリングで知られ、多くの読者を魅了してきた作家さんです。
これまでにも『光のとこにいてね』や『スモールワールズ』などで高い評価を得ていますが、本作は 「恋愛小説」というジャンルでの新境地 に挑戦した一冊となっています。
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あらすじ
カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が“出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
なぜ本屋大賞にノミネートされたのか?
1. 共感を呼ぶリアルな人物描写
一穂ミチ先生の作品の魅力の一つは、 「どこにでもいるようで、でも唯一無二のキャラクター」 を生み出すことに長けている点です。
今回の作品も、登場人物たちが抱える葛藤や成長が、まるで読者自身の経験と重なるようなリアリティを持っています。
2. ただの恋愛小説ではない
タイトルからもわかるように、本作は単なる「恋」や「愛」だけでなく、 「やさしさ」 という要素にも焦点を当てています。
登場人物が相手を思いやることで生まれる感情の変化が、読者の心を揺さぶるのです。
3. 言葉選びの美しさ
一穂ミチ先生の作品の大きな魅力の一つが、 言葉の紡ぎ方の美しさ です。
情景描写や登場人物の心情表現が詩的で、読み進めるだけで世界観に引き込まれる心地よさがあります。
小説家志望の人にも学びが多い作品
小説家を目指している方にとっても、本作は多くの学びがある一冊です。
感情の描写が秀逸 なので、登場人物の内面をリアルに描く参考になる
会話のセンス が抜群で、セリフからキャラクターの個性を際立たせる技法が学べる
読後の余韻をどう作るか の手本になる
プロットや構成を学ぶだけでなく、 「読者の心に何を残すか?」という視点で読んでみるのもおすすめ です。
2025年本屋大賞の行方に注目!
本屋大賞は「書店員が選ぶ、最も読んでほしい本」なので、 読者の心に刺さる作品が選ばれる傾向 にあります。
その中でノミネートされた『恋とか愛とかやさしさなら』は、 恋愛小説の枠を超え、人の心を丁寧に描いた名作 です。
本屋大賞の発表まで、他のノミネート作品とあわせてチェックしつつ、ぜひ本作を手に取ってみてください!
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