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【ほん怖】七夕=魔界 + 中国 + 女性|Midjourneyの秘密を暴いてしまったかもしれない【MJの基本的な使い方も】

冬寂と申します。AIアルケミストとして活動しています。

画像生成AIとして有名なMidjourney、普段から愛用しているのですが・・・
今日はヤバいことを知ってしまったかもしれません。

七夕 = 魔界 + 中国 + 女性

つまり、

「七夕」から「中国」成分と「女性」成分を取り除くと「魔界」が現れるという・・・

「七夕」で生成

↑から「中国」「女性」を取り除くと・・・

魔界への扉が開いた

ちょっと玄関に誰か来たようです。ちょっと行ってきますね・・・・(静寂)笑


本日の記事はお遊びです。

が、本体はシンプルなプロンプトにして、いろいろパラメータをいじって実験しているので、

  • Midjourneyの基本を知りたい方

  • Midjourneyのパラメータの挙動が知りたい方

  • 分析的で長文型の達人プロンプトを書かずにバリエーションを出したい方

なんかには有益ではないかと思います!

読んでいただけたらとても嬉しいです!



Midjourneyの基本(おさらい)


知ってる方はとばしてください。

プロンプトの構造

midjourneyのプロンプトは3つの要素から構成されている

■Image Prompts (イメージプロンプト)
画像のURLをプロンプトに追加することで、完成した結果のスタイルや内容に影響を与えることができます。画像のURLは常にプロンプトの先頭にする必要があります。

■Text Prompts(テキストプロンプト)
生成したい画像のテキストの説明です。いわゆる「呪文」の本体部分です。

■Parameters (パラメーター)
パラメーターは画像生成方法を変更します。パラメーターはアスペクト比、モデル、アップスケーラーなどを変更することができます。パラメーターはプロンプトの最後に配置する必要があります。

公式ドキュメントを意訳



今回使用する主な「パラメーター」

■ar
アスペクト比。—ar 3:2は、横3x縦2の比率の画像を生成する

■stylize
Midjourney Botは、芸術的な色彩や構成に重点を置いた画像を生成するように訓練されています。--stylizeまたは--sパラメーターは、この訓練の強度を制御します。スタイライゼーション値が低いと、プロンプトに近いが芸術性が少ない画像が生成されます。一方、スタイライゼーション値が高いと、非常に芸術的ながらプロンプトとの関連性は薄れます。

■style raw
「--style raw」パラメーターは、デフォルトの「Midjourney」スタイルの影響を減らし、上級者が画像をより制御したり、写真のような画像を作りたい場合に適しています。

■no (ネガティブプロンプト)
No"パラメーターは、Midjourney Botに画像に含めない要素を指示します。-noは、カンマで区切られた複数の単語を受け入れます:--no item1, item2, item3, item4 
-noパラメーターは、複数のプロンプトの一部を「-.5」の重み付けするのと同じです。たとえば、still life gouache painting:: fruit::-.5はstill life gouache painting --no fruitと同じです。

公式ドキュメントを意訳

👇公式ドキュメント



はじまりの呪文・・・七夕


「七夕」とシンプルなプロンプトを打ってみたら・・・

美女たちの美しいイラストが出てきました。

七夕感はないですが、織姫なのかな?彦星はいずこ?

七夕 --ar 3:2

アスペクト比をスマホ向きの縦長にしても、ほぼ同じ。美女だらけ。

ちなみに右上の方は、菜々緒さんに似てますね(笑)

七夕 --ar 4:7

この時点で、絶対に「七夕感」を出してやる、そんな気になっていました。

ちなみにMidjourneyはVersion 5.2を使っています。


まずはスタイル系のパラメーターから


--stylize

■sytlize
Midjourney Botは、芸術的な色彩や構成に重点を置いた画像を生成するように訓練されています。--stylizeまたは--sパラメーターは、この訓練の強度を制御します。スタイライゼーション値が低いと、プロンプトに近いが芸術性が少ない画像が生成されます。一方、スタイライゼーション値が高いと、非常に芸術的ながらプロンプトとの関連性は薄れます


—s 750 (ちなみに最大値は1000)

基本的な「美女のイラスト」という路線は変わらず。

スタイルに関するパラメーターなので、案の定ですね。

オリジナルの「七夕」より、コントラストと彩度があがって、パッキーンという感じ。

すっごい陶器肌。なんか「美的」感!?

七夕 --ar 3:2 --s 750


—s 50 (デフォルトは100)

スタイライズ値を下げてみると・・・

コントラストと彩度が下がって、柔らかい透明感のあるイラストに。

左上のやつ、金魚の群れが飛び回ってます。七夕は???

七夕 --ar 3:2 --s 50


—style raw

スタイライズと混同しがちですが、違うパラメーターです。

「--style raw」パラメーターは、デフォルトの「Midjourney」スタイルの影響を減らし、上級者が画像をより制御したり、写真のような画像を作りたい場合に適しています。


なんか女性が消え、風景写真が増え始めました。

七夕 --ar 3:2 --style raw

七夕感は全く出てきません・・・




【アニメ風】一応、niji journeyもやっておく


個人的には、写実的なイラストもしくは写真にしたいのですが、アニメ風も試してみようと思います。

学習データが違うからひょっとしてという淡い期待を抱きつつ・・・


にじ・じゃーにー ver4

お、ちょっと和風感でてきました!

左下の天の川はなかなかいい感じ。

七夕 --ar 3:2 --niji 4


にじ・じゃーにー ver5

バージョン5は4つのスタイルが選べるので順番に。

  • Original

  • Scenic

  • Cute

  • Expressive


オリジナル。美女のみ。七夕感もあまりないかなぁ

七夕 --ar 3:2 --niji 5


シーニック。風景要素が多くなりました。

右下とか七夕感がほんの少しある???うーーーん。

七夕 --ar 3:2 --niji 5 --style scenic


キュート。

あ、彦星らしきものが出てきた!右上は女体化した彦星?!

七夕 --ar 3:2 --niji 5 --style cute


エクスプレッシブ。

かっこいい!

でも、七夕じゃない!相変わらず美女がドーンっって構図。

七夕 --ar 3:2 --niji 5 --style expressive


にじ・じゃーにーはこれにて終了。デフォルトのMidjourneyに戻ります。



「七夕」という語を言い換えてみる


まずは「tanabata」

おお!!だいぶ七夕感が!

Hikoboshi はいないけど(笑)

tanabata --ar 3:2


「たなばた」
はどうでしょうか?

えらくアーティスティックです。

綺麗で好みですが、七夕感はゼロ。

たなばた --ar 3:2


では、絵文字は?🎋

欧米か!?

左上はチャーリーとチョコレート工場のできそこないみないな(笑)あらら。

🎋 --ar 3:2





引き算してみる(ネガティブプロンプト)


あまりに女性の日の丸構図が多すぎるので・・・引き算することにしました。

七夕 - 女性 = ?


・・・ドラゴン??

七夕 --ar 3:2 --no 女性

そっ閉じしました。


Midjourneyは日本語が得意じゃないから、英語で(—no woman)

おお、男性が出てきましたよ!

七夕感ないけど。

七夕 --ar 3:2 --no woman


七夕 - 人間 - クリーチャー = ?


綺麗な風景画になりました(笑)

しかも、どっちかというと季節は春???

七夕 --ar 3:2 --no woman creature human character letter


しかし、最初から薄々気付いていたのですが・・・全体的に「中国感」が強い!


なので、さらに「中国」を引いてみる・・・【後悔】


なにこの不気味な世界観・・・

七夕 --ar 3:2 --no woman creature human character letter china

中国は消しちゃダメ!

なんか、やばい感じがしたので、少しアプローチを変えましょう。





Chinaは消さずに、Japanを足す


Midjourneyが日本語が得意じゃないのは織り込み済みのなので・・・

テキストプロンプトを「七夕」→「七夕, Japan」に変えました。

七夕感はゼロのまま・・・

N重塔(n=3~5)が出現。

しかも季節は春?秋?

七夕, Japan --ar 3:2 --no woman creature human character letter


だめもとで、「—style raw」発動!

季節が夏に近づき、時間帯も日の出から時間が経過しています。

でもN重塔はしつこく存在。

七夕, Japan --ar 3:2 --no woman creature human character letter --style raw

これは「Japan」要素が強すぎるのでは・・・・

Japan x 1/2

ということで「Japan::0.5」とウェイトを半分に。

夜になったし、これはこれで綺麗です。

が、中国が再び姿を現し始めました(笑)

七夕, Japan::0.5 --ar 3:2 --no woman creature human character letter

Japan x 1/2 - China

思い切ってchinaを消してみました(かなり誤解を生じそうな文章・・・)

富士山登場(笑)

七夕, Japan::0.5 --ar 3:2 --no woman creature human character letter china


{七夕+Japan x 1/2 - Woman } x raw = 【閲覧注意】

—style raw。なんかやばい感じ。

なんか主人公が覚醒する直前に見る「悪夢」的な???

七夕, Japan::0.5 --ar 3:2 --no woman creature human character letter --style raw


【閲覧注意②】さらにChinaを引くと・・・絶句級

ためしにchinaを消す。

うわ。。。やばいやばいやばい!

たぶん見てはいけないもの。そっ閉じ

七夕, Japan::0.5 --ar 3:2 --no woman creature human character letter china --style raw

これでは、Mad Journeyです。




気を取り直して、Chinaなしからスタート

七夕 - China
女性からアジア要素が消えはじめました。

七夕 --ar 3:2 --no china

さっきのトラウマがあるので、おそるおそる・・・style raw。

なぜか「日本」が戻ってきました。

七夕は依然として行方不明です。

七夕 --ar 3:2 --no china --style raw

写真ぽくしたかったので

style rawはやめて、「七夕」→「七夕, photography」に。

なんかかなりシネマティック。

七夕のかけらもありません(笑)

七夕, photography --ar 3:2 --no china


【最後】七夕 - 中国 - 女性


もう、ここまで来たらと、最初から「中国」「女性」要素を消してみると・・・

魔界への扉を開いてしまいました(泣)

七夕 --ar 3:2 --no china woman


七夕 - 中国 - 女性 = 魔界

そうだったのね・・・

「七夕」→「七夕, photography」にすると・・・

魔界が消え、幻想的な光景が広がりました。

七夕, photography --ar 3:2 --no china woman

Midjourneyに完敗です。
おやすみなさい。

おまけ。縦長に変えると・・・

「七夕 - 中国 - 女性」のままアスペクト比を変えると・・・

映画?絵本?

世界観がだいぶ変わりました。

七夕, photography --ar 4:7 --no china woman
七夕 --ar 4:7 --no china woman


以上です!!

楽しんでいただけたなら、とても嬉しいです。

では、みなさま良い一日を!


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