9月長野旅行 ①台風接近中の出発
9月上旬、遅い夏休みに長野旅行を予定していた。
明朝には出発という夜、予約してあった特急が「運休」になるとのメールがJR東日本から入る。台風13号の影響とのこと。
諦めてキャンセルするべきなのか?
ふと、台風でも九州旅行を決行して、想像以上に楽しまれたというhinaさんの記事を思い出す。
すぐに、運休していない午後の特急に予約変更。
宿にも連絡して、「予定していた特急が運休になり列車を変更したが、チェックインが遅れたり最悪キャンセルになる可能性もある」と伝える。
宿のご主人からは、「台風の影響ならばキャンセル費の請求はしないので、安全第一で」といった趣旨の丁寧な返信をいただき、翌日を迎えた。
翌朝、雨音で目が覚める。
激しい雨に不安を感じつつ、自宅で仕事の残務などを片付けて、早い昼食の準備をする。
雨は小康状態になり、JR東日本から午後の特急が運休になるとのメールはない。
「行ける!」
お昼をすませて、荷物を整える。
傘をささなくていいくらいの小雨のなか出発。
ターミナル駅へ向かい、特急あずさに乗り込む。
前日に予約変更する時には、半分くらい空いていた座席がほぼ満席に。
更に「通常9両のところ、本日のみ12両にしています」とのアナウンス。
なるほど。
計画運休後、最初の特急は車両を増やして需要にこたえるのか。
車窓から見える東京の川は水嵩を増していて「ゴウゴウ」という音がきこえてきそう、空にはどんより雲。
列車は西進、大月を越え、春に訪れた勝沼の葡萄畑を抜け、甲府を過ぎる頃には空がやや明るくなってきた。
茅野駅の近くでは、雲の切れ間から青空が。
谷間の川は透明で、台風による大雨から遠ざかったことを実感。
茅野駅で降車して、タクシーで宿に向かう。
当初、路線バスで宿に向かう予定だったが、特急の運休でバスに間に合わなくなった。
女性のタクシー運転手さんは「電車は遅れてましたか、雨はどうでしたか」と気づかってくれる。
途中、稲穂の揺れる田んぼの間に白い花が咲いている。
「蕎麦の花が満開ですね」とのこと。
どこかで蕎麦の花を見たような気はするが、こんなに満開の蕎麦畑がいくつも続くのは初めて。
たしかに信州蕎麦は有名。
途中から道はくねくねとカーブしはじめて、タクシーは標高の高い方へと上っていく。
白樺の林では、鹿のファミリーが草を食べていて、クリっとした瞳や白いお尻が可愛い。
16時過ぎに宿に到着。
予定より少し遅くなったが、無事たどり着くことができた。
地元産の食材を使った料理と、長野ワインが魅力のオーベルジュ。
ウエルカムドリンクのりんごジュースをいただき、チェックイン。
このタイミングで夕食の飲み物をたずねられ、長野産メルローのワインをオーダー。
事前に準備いただける様子。
メゾネットタイプの部屋に荷物を置いたあと、暗くなる前に外へ散歩に出る。
ここは標高1600mとのことで、予想以上に涼しく、蓼科高原の澄んだ空気に癒される。
東京では、連日真夏日が続き、冷房が欠かせなかった。
冷房がいらない気温は、1ヵ月半ぶりだろうか。
前日から、来られないかもしれないと心配したが、来られて良かった。
🌲 🌲 🌲
この度の大雨で被害にあわれた地域の皆様にお見舞い申し上げます。
いつもと違う文体になりましたが、長野旅行はこのトーンでいこうかと思います。
この後のオーベルジュでの夕食は、次の記事で。
今回もお読みいただきありがとうございました🍷
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