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疲れがスッキリ!「クロスシンドローム」ケア
悪い姿勢が続くことで起きやすい筋肉の状態…..
筋肉が緊張し、固まりやすい、弱って緩みやすいアンバランスな状態。
一言で言えば、本来とれているはずの正常な筋肉のバランスが崩れてしまった状態の事。
私たちの身体は……
筋肉同士が密接につながっていて、1つの筋肉が衰えると反対側の筋肉に衰えが生じる。
すると、さらに隣り合う筋肉にも連鎖的に影響を及ぼし、やがて全体の筋肉が衰えてしまう。
影響し合う筋肉を線で結ぶとクロスを描くため、「クロスシンドローム」と呼ばれている。
「クロスシンドローム」は、上半身にも下半身にも起こることがわかっている。
その中でも特に気をつける必要があるには腸腰筋。
腸腰筋とは、腰あたりと背骨の間、つまり体の中心に位置する筋肉。
歩く」「座る」などの足を前後する動きや、「上半身のバランス」を保つ働きがあり、上半身と下半身をつなぐ大切な役割を果たしている。
腸腰筋の衰えが引き起こす身体の不調は….
連鎖的に腰の筋肉が衰えると「腰痛」、
肩の筋肉にも連鎖すると「肩こり」、
筋肉の影響が全身に及ぶ事で「頭痛」や「関節痛」などの不調にも。
腸腰筋が衰えやすい行動としては….
・足を組む
足を組むとお腹と太ももの距離が近づき過ぎてしまう。。すると、腸腰筋が圧迫され血流が悪くなり、機能が低下。衰えにつながる。
(前傾姿勢)
お腹と太ももの距離が近づき、腸腰筋が衰えてしまいます。特に仕事で長時間座っている、スマホに、夢中になって時間とともに前傾姿勢になりがちなので注意が必要。
(すり足)
正しい歩き方と比べて、腸腰筋が使えていないため衰えやすくなる。
(背もたれに寄りかかる)
椅子やソファーに座る時、上半身を背もたれに預けた姿勢は、腸腰筋が使われず、衰えにつながる。
他にも、メタボリックシンドロームの人や猫背の人は、腸腰筋が衰えやすい傾向があります。
このクロスシンドローム、そして腸腰筋乗ってケアに効果的なのがストレッチ。
腸腰筋が硬い場合は、ストレッチが効果的!
腸腰筋をストレッチするには….
1. 片膝を地面に付けて半膝の姿勢になります。地面に着く膝は、伸ばしている側でなければなりません。
2. 直立姿勢を維持し、ゆっくりと前方にスライドさせて股関節を伸ばし、大腰筋を伸ばします。
3. ストレッチを 30 秒間保持し、リラックスします。
4. それを3 回ほど繰り返します。
ベッドやマッサージ台に仰向けになりながら股関節腸腰筋をストレッチすることもできる。
1. ベッドの一方の端までスライドさせ、脚と太ももを床に向かって倒します。股関節を伸展させると、腸腰筋が伸ばされます。
2. この位置を 30 秒間保持し、リラックスします。
手軽にできる、この腸腰筋のストレッチはルーティン化するとより効果的です。