歴史本09:勢力分布の移り変わりをビジュアルで表現する [歴史本の棚]
歴史こそ、史上最大の財産!
人類が長きにわたって紡いできた歴史そのものこそ、今に生きる私たちが学ぶべきことができる最も大きな参考資料です。
過去の大勢の人が必死に考え、真剣に実行してきたこと、そして成功し、失敗してきたこと、それらの経験を学べる位置に、私たちはいます。
国家経営、流通貿易、芸術創作などあらゆる歴史は、現代の経営者やクリエイターたちにたくさんのことを教えてくれます。
「歴史本の棚」は、大の読書嫌いの主宰・弘中勝でも読むことができた歴史本の中から、皆さんにお勧めすべき1冊とそのポイントについて述べるコーナーです。
皆さんにとって一つでも参考になる内容であれば嬉しいです。
■第9回:勢力分布の移り変わりをビジュアルで表現する
歴史の関連書というのは、得てして「分かりにくい」ものです。
歴史が苦手という人の大半がまず、少し興味が出て本を読んでも「よく分からない」という経験から、ますます苦手になっていきます。
歴史の本で「超分かりやすい」というものはまず存在しないですが、難易度で分類するならば「めちゃくちゃ分かりにくい」か「まあまあ分かりにくい」のどちらかになるでしょう。
では、その2つの難易度の決め手は何かと言うと、個人的に思うに、何よりも「地図が分かりやすいかどうか」ではないかと思います。
地図が掲載されていない、地図での図解がないような本は、そもそもまず「分かりやすく伝えようとする意思がない」ので、結局は文章も非常に難解です。
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