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欲しい本を探し求めて、5店舗目
欲しい本を求めて本屋をはしごすること、今日で5店舗目だった。出掛けるごとに、その地域にある大規模目な本屋さんへ寄っては検索機をぽちぽちして探したり、店員さんに検索してもらったりしている。
けれど、未だに欲しい本の在庫がある本屋さんには出会えていない。
「あー……うちにはないですね、お取り寄せしますか?」
「文庫本ならありますけど……え、あ、ハードカバーですか? であれば今在庫はないですね~」
「在庫ゼロの表示です。お取り寄せできますよ」
といったぐあい……。悲しい。文庫本ならある本屋さんにはいくつか出会ったのだけど、私はどうしてもハードカバーで欲しい。
だって、図書館でその本の背表紙が3冊並んでいるのを見たときに「……これは絶対に家の本棚に3冊、ハードカバーで欲しい!」と心臓を突きさされたから。
で、ここでようやく私がなんの本を欲しがっているのかというと、舞城 王太郎さんの短編小説を収録したこの3冊。
「こんなん、もうカバーで買えっていってるようなもんだな」と、図書館で見かけたときに私は思った。
実際、カバーで3冊買うとすると金額もそこそこするから、図書館で借りたほうが安上がりだし、なんなら私の目の前で3冊並んでいたらからすぐにでも借りられた。
でも私は、どうしても自分の本棚の中にこの本があってほしいと思ってしまったのだ。
だってさ、だってさ、まだ読んでもないから何とも言えないけど、書名がもう素敵だよね。
「されど私の可愛い檸檬」
「畏れ入谷の彼女の柘榴」
「私はあなたの瞳の林檎」
どうやって組み合わせるのそのワードたち。意味がわからん。すき。
それに、それに3冊繋がっているようなこのデザイン。私は著者で買うこともあるけれど、カバー本に関してはCDのようにジャケ写買いすることも多い。
だから、私の本棚は好きな色でもある青色を使ったカバー本が多かったりするのだけど、この本も割とジャケ写買いに近い。
檸檬と熊、柘榴と猿、林檎と鹿。なんだそれ。可愛い。すき。欲しい。
だけど、未だに3冊、カバー本である本屋さんには巡り合えていない。3件目ぐらいのときに心が折れそうになって、「もはや、Amazonで買えば……」と思ったのだけど、なぜだか未だに本屋さんに入っては探してしまう私がいる。
たぶん、図書館で見つけたときのように、ちゃんと自分で見つけて、触って、「買った!」という感触がほしいのだと思う。
10件ぐらい探し回ってなかったら諦めてAmazonかお取り寄せにしようと思うけど、今はまだ、本屋さんを頼りたい。
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