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泣いて生まれてくるということ

人は誰でも、この世に生まれて一番最初にする行動は「泣く」ことです。あなたが泣く姿を見て、周りの大人たちは大抵笑っています。

あなたが死ぬ時、周りの人たちは泣いているかもしれません。だからこそ、あなたの最期の行動は笑ってあげましょう。

泣いて生まれて、笑って死にましょう。

人生とは、最後笑うために、たくさんの人と関わりを持つ時間なのかもしれません。


「いやいや、俺は孤独死するし」「結婚してねえし、家族いねえし」「最後、どうせ周りに誰もいねえし」って言いたい人もいるかもしれませんね。

でも、物理的に周りに誰もいなくても、あなたの中には、あなたの人生の中で関わってきたたくさんの人たちによって生まれたあなたがいるはずです。

あなたが生きてきた時間分、あなたの中にはたくさんあなたがいる。それは決してあなたが独りよがりで生み出したものではなく、つながった誰かのおかげなんです。

そう思えば、人とつながる数だけ、あなたの中に新しい赤ちゃんが生まれてきているんです。次々と泣いて生まれてきているんです。

笑ってあげましょう。慈しんであげましょう。たくさんの自分の中に生まれてくる赤ちゃんを笑顔で抱きしめてあげましょう。

自分を愛するということはそういうことです。


※ちよっと思いついたままに書きました。ここで書いた「自分の中に自分を生み出す」ということは拙著「超ソロ社会」「ソロエコノミーの襲来」に書いてあります。

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荒川和久/独身研究家・コラムニスト
長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。