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「がんばってね」よりもやさしい言葉

そんな言葉があるなんて私は初めて知った。

いや、知っていたのに気づかなかっただけかもしれない。
2ヶ月前のある夜、大学時代の友人と久しぶりにDMで話していた時。会話の最後、私は彼女にこう送った。

“勉強にバイトに多忙だろうけど、無理せず楽しんでね”

このメッセージにこんな返事が来た。

“ありがとう〜🥰
なんか頑張ってねじゃなくて、たのしんでねっていうところがみなみらしくて好きだ〜!楽しむね!!”


そして今日、私は仕事上のモヤモヤがモクモクに変わってもう何も分からなりそうで怖くなって、
最近1人では全く飲まなかったお酒を飲んで、
ただ一人頼れる人に悩みや考えを書き殴って送った。
相手の考え方を飲み込んで会話するうちに、なんだか少しずつスッキリして喉に詰まった何かを飲み込めた気がした。

「これから気持ちと考え方を切り替えて、少しずつやっていきます。」そんな旨を私が最後に送った。
それに返ってきたのがこの言葉だった。

『楽しみにしてるね』


嬉しかった。優しいと思った。あたたかかった。
頑張ろうと思えた。待っててねと思った。

なにより、人に言われて気がついた。
前、何かの記事に書いたけれど、
相手を励ましたり慰めたりするときにでる言葉を
多くの人は自分にかけてあげることができない。
甘えだと思ってしまうのか、簡単なようで簡単じゃない。

そりゃ「楽しみにしてるね」より「がんばってね」
の方が「おっしゃ!がんばりまっせ!」ってなる人だっている。
私個人のことを言えば時と場合による。なんて便利な言葉だろう。
私は負けず嫌いだから、部活の試合のときなんかはとにかく「頑張ってね」が嬉しかったし原動力だった。
メラメラと炎が一気に燃え盛った。それはやがて試合後には鎮火されていた。

ただ、弱っているときや悩んでいるとき、答えがないものを探しているとき、
「楽しみにしてるね」そう言われると柔らかくてほんのり温かい火がずっと灯ってくれるような気がして。



でも、正解なんてない。
だからこそ私たちは、相手が暗闇にいたら「それが自分だったら」と思うだけではなくて、
自分が底なし沼にいるときに「これが大事なあの人だったら」そう思って自らに救いの糸を垂らしてあげることも必要だと思うのです。
それは甘えでもなんでもないから堂々としていていいのです。

これを読んでくださったあなたが、大切な誰かに
「楽しんでね」の言葉を使ってくれることを私は楽しみにしています

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