8カ月ぶりの答え合わせ
ーハンドブレンダー
奥さんがハンドブレンダーを欲しがった理由。それが8カ月を経て、ようやく分かった。奥さんによると、味噌作りに使いたかったそうだ。これまで答えをはぐらかされたままで、すっかり答え合わせするのを忘れていた。念願のハンドブレンダーはとうの昔に手に入れ、「今さら、何を言ってるの?」と奥さんはあきれ顔。勿体振って、なかなか教えてくれなかったのはどっちだという言葉をグッと飲み込み、聞こえない振りをした。
半分的中
奥さんがハンドブレンダーを欲しいと言い出したのは、2022年(今年)1月のこと。それからおよそ8カ月。答え合わせするまで随分、時間がかかったものだ。当初、スムージーやらカボチャのポタージュを作るのが目的だと予想。ただ、まるで見当外れ。ちょっと恥ずかしい。
もっとも、完全に外れたわけではない。先日、ガスコンロの火が付かなくなり、味噌作りができなくなったと、奥さんが"激おこ"した事件があり、それを契機にハンドブレンダーが欲しかった理由は味噌作りに使うからではと、これまでの予想を改めていた。だから、予想は半分外れ、半分的中。
プロスケーター・浅田真央の懐かしい言葉を借りると、「ハーフハーフ」だ。ヒントも何もない中で、決して悪い結果ではない。半分でも的中させた「(自分で)自分を褒めたい」(元女子マラソンランナー・有森裕子)。鼻で笑う奥さんを尻目に、気分はそこそこ良い。
激おこのおかげ
予想が当たった根っこには、奥さんの激おこがある。あれほど怒ったのだから味噌作りはさぞかし大変なのだろうと思い、レシピをインターネットで調べたことが大きい。読み進めていくうち、味噌作りの過程で、水を吸わせて煮込んだ大豆をすりつぶすのにハンドブレンダーを使うと、とても便利だとの説明があった。それでピンときた。
瓢箪から駒の大ヒント。的中は奥さんの激おこのおかげ。