はなみず

星を脱ぎ捨てた空は、あの日見た青。

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最近の記事

好きなアニメキャラを語る② 「星野アクア」の半身(『【推しの子】』)

私は有馬かなの素直さが大好きだ。 世間の荒波に揉まれても、人を恋する気持ちを失わないでいる童心が。 私は黒川あかねの正しさが大好きだ。 たとえ世界中を敵に回しても、答えを求めてしまうだろう、孤独が。 星野ルビーの天真爛漫さが、私は大好きだ。 闇にさえ、真っすぐに落ちてしまうことのできる、純粋さが。 彼女たちは、血の通ったキャラクターだ。 自分の感情を捨てないまま、「人間のまま」、大人になろうとしている。 もしそのために、嘘をつかないといけないならば、 それはこの現実こ

    • 好きなアニメキャラを語る① 「愛城華恋」の空白 (『少女歌劇レヴュースタァライト』)

      私にとって、「好きなアニメ」と「好きなキャラクター」は、必ずしも一致しないのだけど、『少女歌劇レヴュースタァライト』の主人公である愛城華恋については、それが完全に一致する。 愛城華恋は、一見すると、明るくポジティブで前向きな、主人公然とした主人公である。言い方を変えると、つかみどころがないキャラクター、と言えるかもしれない。 華恋を演じた小山百代は、自分とは性格の異なる愛城華恋というキャラクターを演じるのが、すごく難しかったそうだ。 実際、愛城華恋の性格のポジティブ一辺

      • 家族でも友達でも恋人でもない誰かと(アニメ『魔女見習いをさがして』の感想)

        私は『おジャ魔女どれみ』のことをよく知らず、全く観たことがなかったので、すごく見当違いな感想を持ってしまったかもしれないのだけど、この『魔女見習いをさがして』という映画(おジャ魔女どれみ20周年記念作品)は、正直、すごく面白かった。 観終わった翌日にもう一度観たが、やはりとても楽しい作品だと思った。 ――― この映画が視聴者に訴えかけているのは、「魔法の力は私たち一人ひとりの中にある」という、力強い主張である。 一見するとその魔法の力は、単に「なりたい自分になる力」であ

        • 善悪の先にあるもの(アニメ『バビロン』をめぐる私的感想)

          以下は『バビロン』というアニメを観た私の感想であるが、主に作品の内容それ自体についてではなく、「自殺」や「善悪」についての私の個人的な考えを述べた。 また、それをふまえた、最終回のラストシーンに対する私の解釈を記した。 ネタバレを含むので、作品を未視聴の方はご注意いただきたい。 また、自殺に関してトラウマのある人や、パニック障害を患っている人などは、以下を読まないでいただきたい。 ――― ●曲世愛は実在しうると私は思う 『バビロン』というアニメは、暗鬱で残虐であり

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