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治療家の心得10【買える健康・買えない健康】

僕がご縁をいただく患者さんは、メンテナンス希望から闘病中の方まで幅広いのですが、ご自身の望む状態まで回復する見込みがない方が、決まっていう言葉があります。

「お金で買える健康は、買っておけばよかった」

お金で買える健康とは、

・健康診断
・人間ドッグ
・専門家による体のケア
・健康食品
・サプリメント

などを指します。

これらは、健康な人から見ると「贅沢品」のようなものですが、いずれも適切なタイミングが存在します。

機を逃すと「遅すぎた」という後悔につながる可能性があります。

セラピストができること

体の不調には組織が変性してしまうものと、不変性(変性を伴わない機能的な不具合)のものがあります。

僕たちセラピストは、不変性で、手遅れではない状態のみ対処できます。

表にすると、できることはとても限られているように見えますが、この状態は「健康」を含むため、ほとんどの方が属しているエリアです。

人は加齢とともに、緑から黄色のエリアにいずれ移行していきますが、多くの方は、できるだけ先延ばしすることを希望していると思います。

「お金で買える健康」に必要な3要素

早期発見に勝るものはない

1つ目は、健康診断やがん検診などの定期検診です。

主婦の方や自営業、フリーランスの方で検診を受けない方がいますが、必要性を伝え受けるように促すことが大切です。

間違ったケアは、悪化の原因

2つ目は、間違ったセルフケアをしないことです。

「悪い姿勢を続けると、そういう形になるよ」と子供の頃に言われた経験がある方は少なくないはずです。

Aさんにとって良いものでも、自分の状態にとって良いものかは分かりません。

セルフケアのほとんどは、体を診るだけで合っているかどうかが分かります。

YouTubeなどの一方通行の情報を鵜呑みにせず、プロに助言をもらうようにしてください。

これはサプリの場合も同様です。

健康を維持するためのケア

僕の治療院では、約30%の方が無症状で来店されます。

ほとんどは何かしらの症状がキッカケでしたが、改善してからも「二度と再発させたくない」という思いから、6ヶ月、1年、2年、3年…と間隔は様々ですが、健康維持を目的に来店いただいています。

僕「体調はどうですか?」
患者様「いい感じです」
僕「気になるところはないですか?」
患者様「特にないです。そういえば数週間前に◯◯が気になりましたが、すぐ消えました」


いかがでしたか?

僕たちは「お金で買える健康」を提供することを得意にしていますが、それ以上に、意識を高めてもらえるようにすることは、得意であるべきだと僕は考えています。

患者さんが、「買っておけばよかった」という言葉を言わなくても済むような社会になればと思います。

来週も引き続き、「治療家の心得」を楽しみにしていただければ幸いです。
それではまた

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