てこを理解しよう(第1のてこ)
カラダは【てこ】で動いている
カラダは【てこ】の原理で動いています。
「そんな事はわかっている!」
という方は、肩こりや腰痛、膝痛などの生活の中で起こる症状(疾患が原因以外)をほぼ治せるはずですので、この先は読む必要はないと思います。
ただ、これらを治すことに苦労している/治せない時もあるセラピストは、今日から3回にわたってお伝えする【てこ】を一緒に見直してみてください。(毎週木曜日配信予定)
おそらく終わった頃には、自身の治療が大きく変わっているはずです。
支点・力点・作用点に置き換える
いきなりですが、問題です。
「支点・力点・作用点を、カラダのパーツに置き換えることができますか?」
とてもかんたんに感じますが、コレとトルクが理解できれば、【第1のてこ】は完璧というくらい奥の深いものです。
3秒考えてみましょう!
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答えです⇩
支点:関節
力点:働筋
作用点:拮抗筋・物体
支点は軸の中心なので、関節です。ここを中心に人の運動は起こります。
力点は働筋です。運動をする際に求心性収縮を起こす場所を指します。
作用点は拮抗筋です。物体の重さも作用点に含まれます。遠心性収縮を起こしたり、子どもを抱っこする、買い物かごを持つなど、働筋に対抗するものが作用点です。
第1のてこ
Wikipedia:てこ(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A6%E3%81%93)
第1のてこは、支点をはさんで両サイドに、力点・作用点の力が存在します。
2つの力の方向は、線方向としては同方向ですが、それぞれのトルクは反対まわりになります。
支点を中心に円運動をする時、力点が右回りなら、作用点が左回りするということです。
トルクとは
トルクという言葉は、治療する上でよく出てくる言葉ですので覚えておきましょう。
トルクとは、ある軸を中心にして回転する時に生じる力のことです。
類義語にモーメントがあります。モーメントとは、物体を動かすときに生じる力のことですが、軸を中心におこるという条件下のもとで、モーメントはトルクと呼ばれます。
まとめ
いかがでしたか?
【第1のてこ】は理解できましたか?
これが理解できた方は、
「なぜストレートネックだと、肩こりになるのか?」
「朝に顔を洗う時の腰痛のメカニズム」
を正しく理解し、治療方法まで浮かぶはずです。
それが浮かばなければ、おそらく理解が足りていません。いま一度読み直してみてください。
マッサージやストレッチでは、絶対に治らないことが分かれば、まずはOKです。
次回は【第2のてこ】の予定です。(毎週木曜日配信予定)
ではまた