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紫外線とビタミンD

紫外線といえば、肌老化の8割の原因となっていることが知られています。そのため、日常的な紫外線防御が大切とされていますよね。もちろん、私もリモート生活といえども、必ず毎日スキンケアの後に日焼け止めを塗っています。塗り直しもしますし、目からの紫外線も防ぎたいので、外出時はサングラスもできるだけかけるようにしています。

美容のためには紫外線カットが不可欠というわけです。

でも待って。

紫外線をシャットアウトすることが本当に美容と健康のために良いのでしょうか。

と、いうのも、私たちの生体リズムと「光(紫外線)は密接に関係あるからです。まず、睡眠には光の作用が大きく関係してきます。朝にしゃんと目が覚めるのは、光を浴びることによってメラトニンが減るからです。つまり体内時計がリセットされるわけですね。そして、日中紫外線を浴びることによって、メラトニンの元となるセロトニンが作られます。つまり、おうち時間が増えている今、紫外線を浴びる機会が減ってきているということは、肌のシミの原因となるメラニン生成も減る代わりに、セロトニン、メラトニンも作られなくなることから、不眠に陥ってしまうこともあるということ。難しいですね。

日焼け止めを塗るなと言っているわけではありません。肌の老化を考えれば、顔の日焼け止めは塗るべきだと考えます。ただし、全身ガッチリ日焼け止めを塗ってしまうと、ビタミンD生成が十分に行われなくなってしまう、ということを頭に入れておいて欲しいのです。

「完全にシャットアウト」というワードを脳に入れてしまうと、それをあたかも必要のないものとして認識されてしまうことがあるので、健康も美容も俯瞰で見ることが大切だということをお伝えしたいのです。

さて、前置きが長くなりましたが、昨今、子供のクル病や、大人の骨軟化症、閉経後の骨粗鬆症などが問題視されていることはご存知でしょうか。まず、骨粗鬆症。これは、女性ホルモンがカルシウムの流出を防いでいるからというのが大きいです。どうしても女性ホルモンが激減する閉経後はカルシウムが流出してしまいますし、カルシウム不足が続くと、骨からカルシウムが溶けてしまったりするので、骨がとても弱くなってしまうのです。

骨は何度も作り直す作業をしながら骨を強くしているのですが、その際に大切なのが、骨を硬くする作業「骨の石灰化」です。子どもに発症するクル病は、この石灰化が妨げられ、骨が柔らかくなってしまって湾曲してしまっているような状態を言います。ちなみに大人の場合は骨軟化症というようです。

肋骨画像AC

その中でここ数年、大切な成分としてフォーカスされているのがビタミンDです。ビタミン?といえばCやEではないの?いや美肌ならばAやBも大事だよね?と思われるかもしれません。CやEについては、私も毎日摂取しております。体にも肌にもとっても大切なビタミンで、Cは体の中で合成することはできませんから、特に重要視しています。必要に応じて、AやBも摂取します。

サプリメント画像AC

では、なぜビタミンDが注目されるようになってきたか、というとビタミンDは、紫外線によって体内で合成される成分だからです。食べ物からもビタミンDを摂取することはできます。ですが、食品で言うとシャケだったりじゃこだったり。和食をなかなか食べない、という食生活を送っていると、摂取するのが難しい場合があります。

骨にはビタミンDの他、カルシウム、リン、なども関わっています。骨を作る材料がカルシウムやリンなら、それを働かせているのがビタミンDです。

紫外線=悪と捉えすぎて、紫外線対策をしすぎることによって、ビタミンD不足になるとされているわけですね。

身体からメラニンを生成するのは、もともと日焼けから守るため。新陳代謝がきちんと行われていれば、排出されます。ですが、睡眠不足、不規則な生活、不規則な食事、運動不足、ストレスなどでそれらは残ってしみ、くすみの原因となってしまうわけです。トラブルだけを見てケアをするのではなく、なぜトラブルは起きたのか、もともとの生体機能や、対処法については、もっと広く見ていく必要があると考えます。

顔は日焼け止めでしっかりガードするけれど、ボディは塗りすぎず、日光浴もするのがベターな方法かなと思います。私もボディは毎日塗りすぎないようにしています。ただし、強烈な紫外線が降り注ぐ、海や山は別です。長時間、紫外線に晒されるのは害になる場合もあるので、要注意。

最近では、このDの生成を阻害しない日焼け止めや、Dのサプリメントも多く発売されています。シャケ、じゃこ、椎茸などから摂取できるビタミンD。基本は食事から摂取して欲しいですが、忙しい毎日を送る方は、サプリメントを有効に活用するのは効果的だと思います。ご参考までに。



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