【ガーデニング】サンチュにも自らの意思がある
先日、サンチュさんに終わりがない云々を語った私ではあるが。
彼らにも、自らの生き方について、意思があるのだなぁと思うのだ。
っていうか。
何をどうやっても、彼らにとっては、自分の命が有限であるというルールが変わらない限り、子孫を残すというのはPrimary Needs(一次的欲求)である。人間側が、
「柔らかくて食べやすい美味しい葉を、できるだけ長く楽しみたい」
なんて願おうと、そんなの知ったこっちゃない。
大量に雨が降り、その後に暑い日照りが続いたら、彼らにとっては「時が来た」なわけで。特に我が家の場合は屋上テラスで育てているため、直射日光の当たり方が半端ない(汗)。
これを止めようとするのは、なんか倫理上アウトな気がする。
花を、咲かせようと、している。
実はすでに思いっきり花を咲かせてバンバンとタネを生み出してくれモードになっている私。タネを取る気満々である。今回購入したサンチュのタネの袋の中にタネはたくさん残っているのに、さらに多くのタネをとって、私は何をしたいのか全然わかんない。
とにかく、サンチュ黄金の時代の終わりの始まりである。
緑の色が深くて、いかにも今までとは味が違ってそう。
一気に収穫する。
これはもう、加熱処理一択でしょう。
ナムル的なものを作ろうと思い、ホットクックさんに一気に処理していただくことにした。ざっくりとメモっておく。
1、サンチュを洗って適当な大きさにカット。水気を切らずにホットクックの内鍋に入れて、無水で茹でるモードで5分加熱。
2、茹で上がったサンチュをザルにとり、水気を切ってボウルに入れる。ごま油、ニンニクのみじん切り(またはニンニクチューブ)、鶏ガラスープの素、塩少々、ゴマを入れて混ぜてサーブ。
ほうれん草のナムルとほとんど同等。一気にカサが減り、何の問題もなく消費完了。
話は戻るが、董立ちの条件について色々と考えてみた。
実はコリアンダーさんも終わりが見えてきた。
何度も何度も董立ちして花をつけるのを阻止してきたのだが、私の方が根負けした。
一部は株ごとごそっと収穫した。洗浄した根は、一株分ごと小分けに冷凍保存し、葉の半量は生で頂き、残りはドライにした。
プランターに残された株については、董立ちのまま放置して、彼らの意思を見届けた。
思いっきり花が咲いてる........orz
ハーブさんが増えたので、そろそろ世代交代。コリアンダーさんもタネを収穫してから、彼らの輝かしい人生をFINALIZEしてもらうことになる。ちなみに、この状態でも下の方の葉は十分に生香菜としての利用価値がある状態なので、サクサクと収穫して消費はしている。今まで十分に堪能させてもらったので、ここはわがまま言わずに、彼らの意思を尊重したいのだ。
今年の春夏ガーデニングはもうそろそろ終わるのかなと思いつつ、深い緑を見渡している時に、妙なことに気づいた。
確かにサンチュさんの中には、花をつけようとしているものはある。が、他のプランターの子達には、まだまだ現役モードが漂っている。同じ場所で同じように灼熱の太陽を浴びているなら、その成長の度合いは同じように進むはずである。
花をつけようとしている子と、そうでない子は何が違うのか。気になったのだ。
違うのはプランターの形状。もっと言えば、プランターの厚みが違う。土の深さが違うのだ。根の張り方が違うのかと考えたのだが、根の大きさと花をつける時期に因果関係があるような気はしないのだ。根が手狭になるのが信号なら、とっくの昔に手狭になっているはず。
では、土の中の温度?
夏の日差しのせいというより、土中の環境が違うんじゃないかと思ったのだ。
そこで、朝一番に土の中の温度を測ってみた。この時はプランターごとに差はほとんどなかった。どちらかと言えば、フェルトプランター(土が深い)の方が若干温度が高かったくらいだ。
次に、午後7時、昼間の暑さがまだ残る土の中の温度を測ってみた。
上)30.2度。最も浅いプラスチックのプランター。蕾をつけたサンチュのあるプランター。土中で30度ってどんなん。
中)28.5度。中ぐらいの深さで広さもあるプラスチックのプランター。蕾はないが董立ちしてきている。
下)26.8度。フェルトプランター。深さがあり、サンチュは現役感を漂わせている。
なるほどねぇ。
確かに日差しは花を咲かせるために必要な因子の一つではあるが、植物は土中の温度の変化の方も感じ取っているのだろうな。土の中が蒸すように暑くなり、その温度の高さとその継続時間などが、彼らのアクションのトリガーになっているのかもしれない。
ということで、まだ蕾をつけてはいない真ん中の深さのプランターにおいて、土中の温度を上げないようにするなどの工夫をすれば(例えば、日光を反射する素材を土の上においておくなど)、蕾をつける時期を遅らせられるということになる。ちなみにコリアンダーは、この真ん中の深さのプランターに植えている。彼らにとっては、この温度がすでに花を咲かせるトリガーなのかも。
まぁそれなら、涼しい場所に移せってことだよね、やはり(汗)。
それにしても、一般的な横長のプランターは意外と厚みがない。野菜やハーブを育てるなら、それなりの深さのものを準備した方が収穫量は安定するのかな。
サンチュは、プラスチックのプランターと、この3ガロンのフェルトプランターと、
12ガロンのにも植えている。当然ながら、12ガロンの子達は、まだまだ董立ちの様子は見られず、焼肉を包むのに最適な大きな葉をバンバンとつけている。野菜ならこのプランターのサイズが必要かな。トマトもこのサイズで大量収穫できている。ただし、土が大量に必要(汗)。
まだまだ観察は続く。