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ベジタリアン業界、実はブルーオーシャンかもw

 最近、世の中を「ベジタリアン目線」で見てみたりするのだが、この「ベジタリアンをとりまく市場」は、国内では競争がほとんどない世界なのかも、と思うようになった。

私自身は、ゆるゆるペスカタリアン(魚介類は食べる、乳製品はときどき、お肉は稀に)をやってみているので、純粋なヴィーガンでもベジタリアンでもないのだが、それでもなんとなくでも動物性のものは避けるという気持ちでスーパー巡りをするのだ。

(アミノ酸や大豆由来の乳化剤は無問題としても)添加物は少ない方がいいかなぁ、なんて考えながら商品を探している。

するとね。

恐ろしいことに。

加工品のほとんどがアウトになっちゃう………..orz

要するに、加工品など使わずに、自分で調理しろってことになるのよねぇ。

海外にいた時には、友人の中にベジタリアンは多くいたのだが、彼らがレストランでの食事に困ったという話を聞いたことがない。確かにどこに行っても、メニューの中に、彼らが食べられそうなメニューはいくつかあったような気がする。

ちなみに純粋なヴィーガンは少なくて、多くはラクト・ベジタリアン(インド人に多い)である。豪州人の友人は「自称ベジタリアン」だったけど、鶏はバカだから食べていいと言っていたので、こういうのはテキトーでいいのかなと思うw

とはいえ、件の友人は「日本でプラセンタクリームが流行ってる」という話をしたところ、「きゃー、そんな話しないで、プラセンタってプラセンタって…….orz」と大騒ぎして拒否っていたわ(汗)。

さて、日本は仏教国だから、精進料理があちこちにあるかというと、意外とそうでもない。少なくとも私が住む地方都市には、一目で「純粋なベジタリアンメニュー」であるとわかるものを出しているお店は、ほとんどない。

例えば、和食では出汁にカツオやイリコなどの魚を使うし、ラーメンなどの麺類も出汁に色々な動物性由来のものを使う、お刺身も天ぷらも魚介類が入っていたりする。野菜天ぷらと思っても、天ぷらのバッター液に卵が入っていることもある。

地球環境的にも、健康のためにも、そして狂牛病その他の疾病などのリスク因子も重なって、代替肉のニーズが高まったのがこの10年ほどで、投資家の熱い視線を集めた2019年に、Beyond meatがNASDAQに上場したっけ。

その後、代替肉業界自体は、過当競争になってしまい、Beyond meatの株価もずっと低迷中である。代替肉の製造は、意外と簡単にできるらしい(汗)。

香港に住んでいた時には、Just MAYOという卵不使用のマヨネーズが売れまくっていたこともあった。

だから、ベジタリアン市場は、飽和状態のように見えなくもないかも。

でも、ベジタリアンチーズメーカーの創業者のMIYOKOさんの、「皆、お肉は辞められても、チーズだけは絶対に辞められないと言う」という話は、なるほどなと思ったわけよ。

そして創業後に急成長したところを見ると、納得できるレベルの植物性チーズは、世の中にはあまりなかったってことかも。

チーズは万能で、それを追加するだけでなんでも美味しくなるもんね。

そして、ワインをたしなむ人ならば、チーズなしの人生なんて、もうやってらんないはず。

ちなみに、彼女の会社に最初に投資をしたのは、Tofurkyの創業者らしい。名前の由来は、豆腐+ターキー(七面鳥)とのこと。

ベジタリアンチーズの世界の競争って、まだ始まってもないというか、まだまだ過当競争まで行っていない。

特に国内、具体的に言うと、私の住むエリアのスーパーマーケットで買える代替チーズは、このメーカーのものしかない。競争なし(汗)。

もっと色々なチーズを食べてみたいと思うけれど、もうそうなると「私自身は別に純粋なベジタリアンでもないんだから、フツーのチーズ食べちゃえばいいか」となってしまう(汗)。

ベジタリアン目線でまとめると、現状は以下の通り。

1、グローバルに見ると代替肉の選択肢はすでにある。が、代替加工肉(ハムやベーコン)のラインナップがまだまだ少ない。

2、チーズの選択肢がないに等しい。

3、日本国内のレストランで、ベジタリアン対応のところが少ない。そしてメニューに原材料が書かれていないのでチェック不可。

4、日本におけるベジタリアンは、極端な玄米菜食とか、ルールの厳しいマクロビオティックをイメージしがちで、市場が閉鎖的に見える。

5、動物性タンパク質に代わるものとして大豆を多用するために、大豆の過剰摂取やアレルギー発症のリスクあり。

6、スナックについては、意外と選択肢はある。ナッツや豆菓子、ドライフルーツの世界は選択肢が豊富。かつ和菓子の多くはOKで、多少の添加物を無視するならば、サッポロポテトやエンドウスナック、ポテトチップス等の芋系スナック、米菓などの多くがOKで、輸出産業として有望かも。

という感じである。

コストコオンラインで買ったベジタリアン用クリスプチップなんだけど、食べながら「サッポロポテトみたいな味だな」と思って裏表記を確認してみた。

原材料もサッポロポテトと変わらなさそう

サッポロポテトも日本語で「ベジタブル」なんてかいてないで、英語で「VEGGIE」って書いたら、もっと売れるのにと思ったよ。

まとめると、ブルーオーシャンというのは、以下の部分である。

1、植物性チーズ市場
2、VEGGIEと英語で明記されたスナック菓子や和菓子(インバウンド観光客は裏表記を読めない)
3、飲食店におけるベジタリアン向けのメニュー(ベジタリアン専門店ではなく、一般的な飲食店での選択肢の追加)
4、マクロビっぽくない、彩り豊かなベジタリアンメニューのレシピ開発

最後のレシピ開発については、ずっとずっと前から活躍している日本のYoutuberさんがいらっしゃる。英語圏にしかなかった高品質料理動画をアジア圏で導入した第一人者的な方でもある。その後は雨後筍だけど。

でもね、こんな美しくて面倒なレシピを、般Pが日々作れるわけないっちゅうのw

これは映像として楽しむためのもの。そうではなくて、自分でつくる日々の簡単なレシピが欲しいのだ。条件としては、

1、宗教色や思想色のあるものはイヤ。
2、マクロビっぽい「全体が茶色」のものもイヤ。
3、明るい、カッコいい、彩り豊か、インスタ映えするような、テンションが上がるフツーのレシピが欲しい。

という感じである。

4、日本国内にあるベジタリアン向けの飲食店情報も欲しい。

例えば、以下の動画レシピだと、宗教色も感じないし、彩りもキレイ。しかもカンタン。

豆腐のレシピなんて、日本人なら誰でも考えつくようなものなんだけど(ピーナッツバターソースは、日本なら胡麻ドレみたいなもん)、150万ビュー!!

英語圏で豆腐メニューが出る度に思い出すのは、おそらくあちらで市販されている豆腐の多くは韓国メーカーのものであること。名前がTOFUなのは、その名前の方が通りやすい(売れやすい)から。(韓国語ならトゥブのはず。)

日本のモノで海外展開したら売れそうなものはたくさんあるんだけど、結局はそれに気づいたアジア系移民が、あちらでリスクとって商売を始めちゃうので、ぬくぬくの日本市場で安穏としていた国内メーカーが結果的に負ける。

悔しい!!!

ということで、レシピ開発をされている方は、別枠またはセカンドチャネルで「Plant Based  Recipes」を公開されるといいかも!

コンセプトは、EASY and COZYで!

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