#22 健康を維持したい理由
運動にしても食べ物にしても、「健康」に絡むワードと一緒に宣伝したり、メディアに取り上げられたりするのは日常茶飯事になってきました。
「〇〇を飲むと腸内細菌を増やせて便秘解消」
「〇〇はがんの発生率を下げる」
「〇〇をすれば代謝が上がり健康を維持できる」
健康にいい、とメディアで紹介されようものなら、スーパーではその食品が売り切れる、ということも珍しくはなくなりました。
運動に関しては、もしかしたら「健康」よりも「ダイエット」「痩せる」という方が目的としては多いかもしれませんが、中高年以降の「ダイエット」は、その先に「健康」という目的があるようにも感じます。
とにかくこのご時世「健康」というワードをどこでも見聞きするようになっています。企業や自治体では「健康寿命を伸ばそう」という取り組みも盛んですし、どの企業でも健康診断は義務付けられていると思います。
かくいう私も自分のスタジオが「フィットネス」を売りにしているわけですから「健康」は切っても切り離せない関係です。
企業案件では「健康経営」をテーマにしたサービスも提供しています。
ただ・・あまりにもなんでもかんでも「健康」に結び付けられると少々うざったい気持ちにもなります。
いや、健康であることはもちろん大切なのですが、なんというか、「健康な状態を維持して・・で?それで?」みたいな気持ちになる。うまく表現できないのですが「なんで健康が大切なんだっけ」という部分が欠落した状態にモヤモヤするというか。
「なぜ健康であることは大切なのか」
と問われたら
・病気になったら働けなくなる
・お金がかかる
というような回答が、まぁ、普通。教科書的な回答って感じです。企業だったら「社員の生産性が落ちるので社員の健康管理も重要課題の一つ」とか。
でも、これだと頭では理解できても日常の行動に結びつけるのは難しそうに思います。どこか他人事、というか「自分は大丈夫」というような気持ちになりがち。「生産性ってなんだ?」みたいな疑問が浮かぶ。
私、個人の感覚でざっくばらんに「なぜ健康であることがいいのか」を問われたら、いや、「なぜあなたは健康でありたいと思うのか」を問われたら、こう答えます。
「痛いのがイヤだから」
子どものような回答ですが、わりと真剣です。私はとにかく「痛み」を避けるために健康でありたい、病気や怪我はしたくないです。
大げさな病気や怪我じゃなくても、ちょっとした腹痛や頭痛、あるいは座りっぱなしで腰が痛い、肩が痛い、というのは誰でも経験があると思いますが、「痛み」って全ての気力が削がれませんか?
この仕事をさっさと片付けたいのにお腹が痛くて集中できない、アイデアを膨らませて企画を考えているのに、頭痛がひどくて時間だけが過ぎていく・・そういうのってかなりストレスに感じます。
ちなみに私の場合、頭痛を発したことはあまりなくてどちらかというと顔痛があります。特にこの時期、低気圧の影響や気温差があったりすると、目の間から鼻にかけて、おでこ周辺の空洞が圧迫されるような、何かで顔を潰されているような痛みが時々あります。もぅー痛くて集中できない!とこれだけでイライラしてしまうわけなので、何が何でも病気とか怪我とかは絶対避けたい。
痛みは鎮痛剤でなんとかなるのでは・・とも思いますが、たとえば入院しているときはずっとベッドにいる、となると歩けないので腰が痛くなる。
病気や怪我はとにかく何かしらの「痛み」を引き起こすので、健康でありたいな、と思っています。
でも、こういう理由って聞けば「あぁ、たしかに」と思えても、サービスを紹介する文章には入れづらので、「健康」をアピールしようと思うと結果的に無難な表現に落ち着いてしまうのかもしれませんね。
あ、健康を維持したい理由、もう一つありました。
病院の待ち時間、あれ、イヤですね。何もできず、待合室にある週刊誌を適当に見てるしかない。そもそも体が辛くて病院に行ってるわけですからスマホで仕事!とか絶対できない。
そんなわけで、「健康大事!」と声高にいうより、「痛みはストレスで何もできないから健康でありたい!」というのが私の率直な意見で、健康体を維持している理由です、という話でした。
(今月に入って低気圧な日が多いので・・noteも思うように進まない・・という言い訳)