sen

山生まれ山育ち、平地在住。もう30歳。 本とスポーツ観戦とチャイラテと青色が好き。

sen

山生まれ山育ち、平地在住。もう30歳。 本とスポーツ観戦とチャイラテと青色が好き。

最近の記事

  • 固定された記事

高身長女子が”流行る”前の話

つい先日、初対面の人から身長を聞かれた。 幼稚園に入ったときから背の順に並んだら最後尾の常連だった私は、初対面で身長を聞かれるのは珍しいことではない。 「身長何cmですか?」 「171cmです」 「バスケかバレーやってました?」 「中高バレー部でした」 「やっぱり~!」 だいたいこの流れだ。 またかよ…と思うほど、もうすっかり慣れている。 しかし、この前身長を聞かれたときは、今までの30年の人生で言われたことのない一言を言われた。 「いいね!最近、高身長女子流行って

    • 旅行先でスマホばっかり見ちゃうから

      ゆるりと読書記録。 タイトルを見た瞬間に読もう!と手に取った、スズキナオさんのエッセイ。 それぞれの旅の記録の最後の一文が、とっても素敵。 自分がこれまで歩んできた道を振り返るような、これから自分がどこへ進んでいくか、ワクワクを感じさせてくれるような文章で締められている。 旅の面白さ、世界の広さ、人生の果てしなさを感じさせてくれる文章。 また、スズキさんは訪れた土地で、気になった居酒屋や銭湯にふらっと立ち寄っている。 この「ふらっと立ち寄る」が私もできたらいいのにと

      • この世の中にある「自分が知らない物事」の果てしなさに眠れなくなった深夜

        ビル全体がまるっと書店で、何フロアにもわたって本が並んでいるような書店に行くと、気が遠くなる。 ここにある本のほとんどを読むことがないまま、私は死んでいくんだなあ、と考えてしまうから。 岡本雄矢さんも私と同じ感覚に陥ることがあるようで、「わかる!わかる!」と頷きながらこの本を読んでいた。 自分の見えている範囲が世界のすべてだった頃 自分は正直、学校での勉強は出来たほうだった。 クイズ番組や雑学に関するテレビ番組も好きだったので、10代の頃の私は、自分は物知りなのだと

        • ひたすらアリの群れを見ていた休日

          5~6歳の頃、当時住んでいたマンションの庭でアリを眺めるのが好きだった。 アリの行列を辿ってアリの巣を見つけ、次から次へと穴へ出入りするアリたちを見つめていた。 この子とこの子が仲良しで… こっちの子はお姉ちゃんで… とアリたちの関係性を想像して、会話をアフレコして楽しんだ。 真夏の日中、麦わら帽子を被って真っ黒に日焼けをしながらアリを見続けた。 あの頃は最高気温が30℃くらいだったから、じんわりと汗がにじむ程度だった。 小学3年生になると、国語の授業で「ありの行列」

        • 固定された記事

        高身長女子が”流行る”前の話

        • 旅行先でスマホばっかり見ちゃうから

        • この世の中にある「自分が知らない物事」の果てしなさに眠れなくなった深夜

        • ひたすらアリの群れを見ていた休日

          11年使ったバスタオルとのお別れ会

          この前無印良品に行ったときに、偶然バスタオルが目に入った。 そういえば、今使っているバスタオルがだいぶ古くなっていたなと思い、何枚か購入した。 いや、「そういえば古くなってたな」というレベルではない。 家にあるバスタオル3枚は、大学進学のため実家を出るのをきっかけに買ったもの。 気付けば11年も使い続けていた。 いや、11年って…。そんなに経っていたのかと自分でもびっくりする。 買った当時は、それぞれ黄緑・黄色・ピンクのチェックだったはず。 いつの間にか全部灰色に

          11年使ったバスタオルとのお別れ会

          スタバに入ろうとしたら、自動ドアが反応しなかった。触れるタイプのドアで、何度触っても開かない。 タイミングよく中から出てきた人のおかげで、私は入店に成功した。 自動ドアが見える席に座り、チャイラテを飲む。 続々とやってくるお客さんたち。ドアが開かなくてあたふたしてる人はいない。

          スタバに入ろうとしたら、自動ドアが反応しなかった。触れるタイプのドアで、何度触っても開かない。 タイミングよく中から出てきた人のおかげで、私は入店に成功した。 自動ドアが見える席に座り、チャイラテを飲む。 続々とやってくるお客さんたち。ドアが開かなくてあたふたしてる人はいない。

          自分の文章がメディアに初めて掲載された、3年前のあのときを振り返る。

          私は新卒から約5年間、医療関係の仕事に就いていた。 とかなんとか、社会人4年目の私はうだうだと考えていた。 2021年の年明けに、そんな悶々とした気持ちを中学生時代からの友人に話したら、 「ここでなにか書いてみたら?」と、あるメディアを勧められた。 それが、かがみよかがみだった。 「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトに、18~29歳の女性から募集したエッセイや、著名人のコラムが掲載されているメディア。 私は「かがみよかがみ」に掲載されている同世代の女性が書い

          自分の文章がメディアに初めて掲載された、3年前のあのときを振り返る。

          沖縄ドタバタ2泊3日 その② ~一周回って覚醒~

          1ヶ月も空いてしまった…。 前回の記事はこれです。↓ まだ出発してないのにまるまる1記事使って「旅行記」と名乗ってよかったのかな。 まあいいや。 これからようやく出発です。 荷物の行方は… 一睡もできなかったぼんやりした頭で支度をし、電車を乗り継いで羽田空港へ向かう。 少しお腹が減っているが、がっつり食べられるほど胃腸は元気ではない。 電車の中で飛行機のオンラインチェックインを済ませ、気がかりだった荷物の追跡ページを見てみる。 …… … 無事にホテルに到着して

          沖縄ドタバタ2泊3日 その② ~一周回って覚醒~

          沖縄ドタバタ2泊3日 その① ~一睡もできずに出発~

          今年の5月中旬に、同棲している彼(以下、ひよこくん)と沖縄本島に2泊3日で行ってきた。 私は、益田ミリさんや原田マハさんの旅エッセイが好きなのだが、そういえば自分の旅行については書いたことがない。 今回の旅行ではそこそこ面白いことが起きたので、記録も兼ねて旅行記を書いてみることにした。 沖縄に行くぞ~準備 ひよこくんとは、「どこそこに旅行に行きたいねー」とたびたび話をしている。 北海道、金沢、広島、四国、沖縄、いつかは海外、などなど。 行きたい行きたいとは言っているも

          沖縄ドタバタ2泊3日 その① ~一睡もできずに出発~

          ひとやすみ

          すこし、仕事をお休みしている最近。 昼間は割と元気なので書いてみる。 布団から起き上がれなくても、どうしようもない感情になっても、何か書くことですっきりする。 書くことが好き。 書くことは呼吸すること。 前みたいに何品も作れないけど、料理も好き。 今夜は恵方巻きを作る予定。 恵方巻き、自分で作るの初めて。 巻き簾ないけど大丈夫かな。 なんとかなると信じてやってみよう。 今は信じられないけれど、 人生もなんとかなると信じて。

          ひとやすみ

          雨女

          連日の雨。明日も雨になりそう。 溜まっていたバスタオルを洗濯した。 バスタオルは部屋干ししたくないから、コインランドリーへ。 家からコインランドリーまでは徒歩3分。なかなか良い立地。 自販機でミルクティーを買って500円玉を崩す。 乾燥機の扉って、こんなに硬かったっけ。 4枚のバスタオルと、私のTシャツとキャミソールがぐるぐる回っている。 私は、私物を公共の場に置き去りにすることができない。 荷物を置いて場所取りをする人の気持ちが全く理解できない。 盗まれる、とか

          酢飯にマヨネーズは最高

          読んでいてワクワクした。 陸上寿司ってネーミング、凄くかっこいい。 なんだか、険しい道を乗り越えてどこにでも走って行けそうな名前だ。(完全に「陸上競技」を連想している) 私は20歳になるまで、魚介類がほとんど食べられなかった。 なまものは一切ダメ。加熱し魚介類もあまり好きではなく、給食に出た焼き魚は仕方がないので肉だと思い込んで頑張って食べていた。 家族で回転寿司に行ったときは玉子、いなり、ツナ、コーン、ハンバーグ、デザートを頼んでいた。 当時は陸上寿司の種類も今ほど

          酢飯にマヨネーズは最高

          あったかくて切ない

          Salyuさんの『HALFWAY』  春の暖かい日に聴きたくなる曲。 中学生の頃に公開された映画「ハルフウェイ」の主題歌。 この部分が特に好き。言葉そのものや、音程とか。 この曲を聴くと昔好きだった人を思い出す。 懐かしいなとは思うけど、戻りたいとは思わない。 "あのときに戻れば上手くやれるわけじゃない。あのとき失敗したから、今なら上手くやれるだけ。" これ、誰の言葉だったっけ。

          あったかくて切ない

          文章を書くこと

          私は小学生の頃、小説家になりたいと思っていた。 元々文章を書くことが好きで、妄想も好きだった。 ペットを飼えなかった私の家に、犬がやってきたら。 バイオリンを習っていたら。 自分の王国があったら。 過去と未来を自由に行き来できたら。 20代になった今でも、時々考えてワクワクしてしまう。 今私は、文章を書くこととは全く異なる職種に就いている。 でも、昔と変わらず、文章を書くことが好きだ。 だからこうしてnoteを書いており、かがみよかがみというサイトにエッセイを投稿

          文章を書くこと

          深夜のひとりごと

          コロナによる医療崩壊の現場を目の当たりにした今日。 実家に帰省したい。 今月末帰る予定だったのに、私がいま住んでいる地域にも、実家のある地域にも緊急事態宣言が出た。 なんとも言えない不安の霧がずっと晴れなくて、 それはきっと100%コロナのせいではないかもしれないけど。 コロナの感染拡大がなければ今頃は、なんて考えることもあるけど。 「人生、起こることすべてに意味がある」 二十数年の人生だけど、すごく実感しているし、好きな言葉のひとつでもある。 いつか、今の状況

          深夜のひとりごと

          普通ってなに

          男の人が言ってた。 「女の子は“普通”料理するでしょ」 普通って理想? 友達同士での会話。 「あの人、顔は“普通”じゃない?」 普通って地味? あの食べ物とこの食べ物の組み合わせ。 「これ、“普通”に美味しい」 普通って意外性? 男の人に言われた。 「“普通”に可愛いと思うよ」 普通って合格点? 普通ってなんですか。 普通、 普通、 苦痛。

          普通ってなに