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#人間
意味分節理論応用編(2) 詩的言語で表層の裏側ー表層でもなく深層でもない分かれつつある未分へ分け入る: 知る/知らぬ 橘/時鳥 永遠/今
檜垣立哉氏の『バロックの哲学』を引き続き読んでいる。 第九章「九鬼周造の文学論」で檜垣氏は九鬼が記した「永遠の今」という言葉を取り上げている。 ◇ 永遠の今 えいえん の いま 「今」と「永遠」は素朴には対立する言葉である。 今、といえば、今この一瞬、分厚い過去と際限のない未来に挟まれた小さな部分という感じがする。対する永遠といえば、過去から未来までを貫いて果てしなく広がるなにか、という感じがする。 今 / 永遠 小さいもの / 大きいもの 短いもの / 長いもの