『NHK出版 学びのきほん 「読む」って、どんなこと?』 ( NHK出版学びのきほん) 高橋 源一郎 (著) 薄いし安いし読みやすいが、内容は、超ヘビー級、今まで読んだ「読むこと」についての本の中でいちばんすごい。
『NHK出版 学びのきほん 「読む」って、どんなこと?』 (教養・文化シリーズ NHK出版学びのきほん) ムック – 2020/6/25
高橋 源一郎 (著)
Amazon内容紹介
「作家生活40年、初の読書論! 誰もが学校で教わった「文章の読み方」。私たちはそれを疑いもせず身につけることで生きてきた。ところが、学校で教わった読み方だと「読めない」ものがある!? 小説、詩、エッセイ、ノンフィクションーー。作家・高橋源一郎が好きな作品を一緒に読みながら、「読むきほん」を学びなおす、大人のための授業を開講!
はじめに:誰でも読むことはできる、って、ほんとうなんだろうか
1時間目:簡単な文書を読む
2時間目:もうひとつ簡単な文章を読む
3時間目:(絶対に)学校では教えない文章を読む
4時間目:(たぶん)学校では教えない文章を読む
5時間目:学校で教えてくれる(はずの)文章を読む
6時間目:個人の文章を読む
おわりに:最後に書かれた文章を最後に読む」
ここから僕の感想。
2時限目の、鶴見俊輔氏の『「もうろく帖」後篇』を読む。読むことの極北にまで迫っていて、すごい。
そして、5時限目、武田泰淳氏の『審判』を読みながら、「社会」「学校」の本質に迫っていくところも。いやはや。
すごく薄いし、すぐ読めるし、でもね。「読む」ということについて、今まで読んだ中で、いちばんすごい本でした。
おわりに、は僕の心の師、加藤典洋氏の、人生・最後の文章を取り上げています。
読む人も、ふだん、あんまり読まない人も、読んだ方がいいと思います。
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