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秩父は濃厚な関係を築けるまちだから疲れることもあるだろう。それを癒やすのもここに住む人とこの自然なんだろう。(家族移住体験:埼玉県秩父エリア#4 完結)
疲れている。
人と会うということはこんなにもエネルギーをもらい、こんなにもエネルギーを使うことなのかなどとボーっと考えながらとにかく起きる。
疲れの原因は想定外だったが、お米とみそ汁の癒やし効果は確かだ
しかし、夫が夜に撮った写真を見て、この疲れは人に会ったことによるものではなく一つのベッドでぎゅうぎゅうに寝ていたことによるものだと確信。夫によると、私と子どもたちは寝る時はバラバラに寝て、寝た後に1人2人と自然と密集し、起きる頃にまた散るシステムらしい。
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5年近く気づかなかった。
今までもきっと朝起きた時の疲れを色んなことのせいにしてきたんだろうなと思う。
連日のモツと味噌ポテトは30代後半の胃には少々ハードなようで(あとからそもそも連日食べる人はいないと聞いた)お米とみそ汁に癒やしてもらう。
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何を食べても同じと思っていたような人間だったが、お米や野菜やみそ汁に癒やされるようになったのは自分でも少し野菜をつくるようになったからだろうか。
それとも、畑などに関わらせてもらうようになり、お米や野菜をつくっている方と知り合うことで食べものの奥にいる人たちが見えてくるようになったからだろうか。
花粉症に負けた秩父ミューズパークと丸神の滝と華厳の滝でのアレコレ
そんな気持ちでゆっくり朝ごはんを食べた後は、家の中で少し仕事を進めて、お昼からはおにぎりをもっていってみたかった秩父ミューズパークへ向かう。
音楽堂、野外ステージ、泉、プール、大庭園、スポーツ施設に本格アスレチック、BBQ場などがあって、四季折々の自然と共に散策を楽しめるとのことで期待していたのだ。
しかし。
夫婦そろって花粉症がひどくておにぎりを食べながら数分でダウン。
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めちゃくちゃ楽しそうな4人乗り自転車とかを寂しげに見ながら、車に乗り込む。
また別な季節に再チャレンジしたい。
家に帰るんだろうと車に乗っていたらいつの間にか眠っていて、「着いたよ」という言葉で起きる。着いたのは丸神の滝だ。
秩父に到着したばかりの時に私が行きたいと騒いでいたのは「秩父華厳の滝」だったのだが、丸神の滝は迫力がある滝のようだ。
花粉症の症状も落ち着き嬉々として車を降りると、まだ雪が残るなかなか険しく急な山道とともに、「滝まで徒歩25分」と書かれた看板が視界に入ってきた。
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子どもには厳しいだろうな、というのと、携帯も圏外だったため今回は断念。
(ちゃんと下調べしてからくるべきところだったので反省)
帰るんだろうと思っていたのに滝に着いて心がウキウキしたこと、車を1時間走らせてやっと着いたのに(寝てただけだが)着いた途端Uターンしなきゃいけないことなどがだんだん悔しく思えてきて、
「私、最初から気軽に行ける華厳の滝に行きたいって言ってたのに」
などと、自分は寝ていたくせに一生懸命運転してくれていた夫に恨み言をつぶやく。
それがきっかけでやんややんやと言い合っているうちに「秩父華厳の滝」に到着。
(華厳の滝は確かに行きたかったのだが、「気軽に行ける」というのは丸神の滝の教訓から途中で調べて追加した情報。さも前から調べていて知っていたかのように言ったが全く知らなかった。心から反省している。)
秩父華厳の滝は迫力があるというよりは優雅な滝。
ただ、マイナスイオンってどうやって感じるのだろうと常々思っていたけれど、こうやって感じるのか、と思える場所。
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かわいい梅も咲いていた。
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「もしや我々めちゃくちゃおしゃれなんじゃないか?」と心が浮足立ったウッドデッキでの星空秩父振り返りパーティー
すっかり暗くなったのでスーパーで総菜を調達して、夜ごはんはウッドデッキで秩父振り返りパーティーをすることに。
めちゃくちゃおしゃれだ。
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もしかして「めちゃめちゃイケてる」という番組名を考えた人はこんな夜を過ごしている時にこの番組名を思いついたんじゃなかろうか。
そんなことを考えるほどウッドデッキから星や月がきれいに見えた。
こんな風に星や月を見たかったんだった。
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息子が撮ってくれた写真は夫が見切れている。
楽しい。でも寒い。
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早々に中に入り、まだ小腹が減っているということでラーメンで〆。
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このままチェックアウトまで書いてしまうことにする。
いよいよ帰る日
最終日の朝ごはんは、例によって冷蔵庫の中を綺麗にする日。
「残った野菜は全てお味噌汁に」
「残った刺身は漬けて出汁茶漬け一択」
「汁ものばかりでお腹がちゃぽんちゃぽん?知らん」
と心強い亮ちゃん。
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家族全員でおなかをちゃぽんちゃぽんにさせながら、お世話になった家の掃除をする。
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掃除もおえて一休みしているところに、退去時のチェックに地域おこし協力隊の末村さんが来てくれた。
末村さんは最初の地「茨城県鹿嶋市」にいる時にオンラインで移住相談に乗ってくれた方で、秩父って楽しそうっていう予感を最初にくれた人だ。実際に会えて嬉しかった。
子どもたちが秒でなつくほど、壁がない人。
次はきっと末村さんの家に突撃するんだろうなと思ったり。(夫から今回2回目の「迷惑やで」をもらった)
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名残惜しいけど帰る時間だ。
チェックアウトを終えたあとは住宅から徒歩30秒にある野坂寺に参拝し、お昼はこれまた秩父の方おすすめの焼肉屋さん「ながしま」へ。
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おすすめされる飲食店が多すぎて、秩父は太りそうだ。
でも自然の中で結構激しく遊べるから健康的に痩せそうだ。
つまり、体重は変わらなそうだ。
次来た時は、今回出会った人と一緒にイチローズモルトを飲もう。
秩父でつくられているワインや日本酒も飲みたい。
ロックでお酒として飲める流山の本みりんも手土産に持っていこう。
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名残惜しいは惜しいのだけど、何となくまたすぐ来る気がして、あれもこれもしておこうがなかった最終日。
秩父は、人と自然のエネルギーに溢れている。
これだけ濃厚な関係を築けるまちは、言葉を選ばず言えば、きっと疲れることもあるだろう。
だけどその疲れも、またこの地の人に、そしてこの大自然に癒やされるんだろう。
「こんな些細なこと、まあいいよね」と思える自然があちらこちらにある。
「こんな些細なこと、まあいいよね」と話せる人も多分あちらこちらにいる。
「こんな些細なこと、まあいいよね」と思える食べ物やお酒もわんさかある。
また帰って来よう。
おわり