ここにいる間に、大田原市を大田笑市と言えるようになるんじゃないかと牛を見て思った初日(家族移住体験:栃木県大田原市#1)
今回の滞在は栃木県大田原市。
けっこう都会なんだなと思った大田原市の市街地
移住交流センターの方に事前にいただいたパンフレットには「大田"笑"市」と書いてあり、遊び心のある大田"笑"市に行くのが楽しみになった。
大田原市に着いたのはお昼ごろ。
市街地はなかなかに都会で、ラーメン屋の丸源に入り、
「あれ、ここ、流山だっけ…」と錯覚した。
と思ったら牛がいたるところに点在している大田原市
その後、今回お世話になる宿泊施設に向かっていくと、どんどん景色が変わってきた。
目につくのは、牛たち。
え、こんなところにも。あ、こんなところにも。何ならすれ違う車の多くが牛の運搬車だ。
そして牧場が多いのか牛がいたるところに点在している(※野放しでまちなかにいるわけではない)。
蛇口をひねれば温泉が出る、ゆーゆーキャビン
緑が眩しいくらい綺麗だな、と思いながら車を走らせていると(夫がだけど)、今回滞在するゆーゆーキャビン&キャンプ場に到着。
ここは全棟温泉付きキャビンのあるキャンプ場で、私たちは6人用のキャビンに滞在することに。
コンロや調理器具、食器などがあり自炊できるようになっていて、キャビンに宿泊する人はバーベキュー器具なども無料でレンタルできるとのこと。
バーベキューのバの字もない我々家族にとっては、アウトドアの無駄遣いのような気がするが、やはりこれを機にアウトドア派になっていきたい(毎回言っている気がする)。
キャビンに備え付けのお風呂は普通の浴槽と変わりない見た目なんだけど、なんと蛇口をひねると温泉が出てくる…!
これは嬉しい。
キャビンは蛇口をひねれば温泉も出るものの、歩いて3分もしないところに湯津上温泉やすらぎの湯という温泉施設が隣接している。
(そしてその前にはまたしても牛の放牧場がある)
到着後、子どもたちが初めての2段ベッドに大興奮している間に夫が荷下ろしし、私はひと仕事することに。
キャビンの窓から見える景色が綺麗で、気持ちよく仕事ができる。
が、ここでのPC仕事はデザリングやポケットWi-Fiが必須。
そりゃそうですよ。だって、アウトドア用の施設なのだから…!
初日にかこつけて色々パーティー
一息ついたら、滞在初日を祝うお菓子パーティー(家からポテチや駄菓子を持参!)をし、キャビンの目の前にある広場や遊具で子どもたちと夫が遊んでいる間、私はもうひと仕事。
ひとしきり遊んだ子どもたちがお昼寝した後は、夫と子どもたちが地元のスーパーへ向かう。(私はもうひと仕事)
さすが「地酒のまち」と謡っているだけあり、地酒が充実していたと下戸の夫からたいそう感心したように報告を受ける。
夜ごはんはスーパーで購入したハーブ豚のカツ丼とトマトとザーサイとお味噌汁に。
いつもと同じスウェットで料理をする夫を見ていると、自宅にいるような気分になってきた。
初日だし、せっかくなので広い温泉に入ろうという話になり、キャビンから徒歩3分もしないやすらぎの湯へみんなで向かう。
初日にかこつけてお菓子パーティーやら大浴場やらワイワイしているが、おそらくこれらの所業は初日だけに限らないことを私は知っている。
本気を出した蛙や虫の鳴き声は、ただただワイルドだしザーサイと酎ハイは合う。
大浴場から帰る時にはもう真っ暗だ。
虫や蛙の声がすごくて、わぁ、なんか風流だねとかじゃなくて、なんか、なんというかすごくワイルドな虫や蛙がいるんだろうな、生きてきて一度も鳴くことを制止されたことないんだろうな、と思った帰り道。
「蛙の親は、自分の子どもをうるさいよと叱ったことがないのかな」と私が聞くと
「おたまじゃくしだからね。ちょっとうらやましいくらいだよ」と子どもが冷静に答える。
色々、確かに。
真っ暗な道の中で見えたキャビンの灯りを見てホッとする。
ザーサイをつまみにお酒を飲む。夫がドヤ顔で「買ってきたよ!」と出してくれたレア系の酎ハイを見て、「地酒じゃないんかーい」と心の中でつっこみを入れつつ、買ってきてくれたことに深謝。そしてザーサイと合う。
初めての場所を余裕で楽しみ始めてる頼もしい子どもたち
夜に仕事を進めようと思っていたけれど、キャビンはひと部屋のみなので電気を消して子どもたちと一緒に就寝することにした。
明日からは朝と昼に集中して頑張ろう。
大田原市では、どんな毎日になるんだろう。
真っ暗な中、二段ベッドの上下でくすくす笑ってなかなか寝付けない子どもを見て、どこにいても、叱られても、初めての場所を楽しみ始めているんだなと頼もしく思うし嬉しく思う。(同じくらい、早く寝な、と思う)
大田原市は、全国1位の星空に4回も輝いたことがあるまちとのこと。
星のことは相変わらず一切分からないけど、ここにいる間に夫と子どもと一緒に見上げてみたい。これはもう恒例行事になりつつある。
こんな恒例行事なら、幸せだ。
雨が降っていて夜は少し寒い。朝も少し寒いらしい。
明日は移住交流センターの方に会いに行く。
夫は「星空の全国一位って、どうやって決めるんですか」と聞いてみたいそうだ。
何となくだけど、できれば阻止したいと思う。
そして牛の写真一枚もないことに書き終わった頃に気づく大田原の夜。
つづく
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