「私たち、移住して一年くらい経ったんだっけ」と2日で思わせる秩父は、まるでテレフォンショッキングなまちだ(家族移住体験:埼玉県秩父市#2)
今日は午前中に出かけるため、朝は早起きをしてこたつで少し仕事を進める。息子もむくっと起きてきて、こたつで二度寝。
秩父の朝はまだ少し寒い。
(でも昼間はとても暖かい。寒暖差がけっこうあるのかも)
秩父に住んだら体も心も健康になりそうだと思った「リトリートフィールドMahora稲穂山」
キッチンでは夫が朝ごはん用にかんぱちの出汁茶漬けを。公園で食べるお昼ごはん用にオニオンチーズトーストと、足りなかった時のために塩昆布のおにぎりを用意してくれている。
午前中は「リトリートフィールドMahora稲穂山」へ。
ここは秩父が一望できる山まるごとの自然公園で、頂上には秩父を見渡しながらこげるブランコがある。
運動不足からかけっこうきつめのハイキングに息を切らしながら、途中途中休憩がてら仕事をして登っていく。
外での軽い運動×仕事はいいかもしれない。どちらもそんなに好きというわけではないけど、なんか気持ちいい。(しかしやはり外での仕事はメール返信やちょっとした修正作業などに限る…!)
やっと頂上に到着し、ブランコを楽しむ。
これは、大人も楽しい。
こんなにブランコって気持ちよかったっけ?といつまでもこいでいたくなる感じ。
(我々の前にはシニアのご夫婦もブランコを楽しんでいた!)
山の上は空気が少し冷たい。でも一生懸命登って汗ばんでいたからちょうどいい感じ。
大人用に持ってきた熱いコーヒーを飲んで景色を眺めていると、色々ごちゃごちゃ考えるのは止めようと思ったり。
(これ以上考えなくてどうするというのは置いておいて。あと暑かったから熱い珈琲じゃなくて清涼飲料水が飲みたいと思ったことは置いておいて。)
お昼ご飯は、少し下ったところにあるこれまた木のブランコがある公園で。
クルミやどんぐりや枯葉や石を混ぜておままごとをする我が子どもたち。
差し出された器からかすかに漂う土や木の匂いから、小さい時に姉や友達としたおままごとの光景をブワっと思い出す。
仕事している場合じゃないかも、と思ってPCを閉じる。
(けど、携帯に仕事の催促の連絡が入りすぐまた開く。遊んでいる場合じゃないかも、の間違いだと気づく。)
午後はコワーキングオフィスからのテレフォンショッキング
お昼ご飯を食べたら、午後は移住者が最近長瀞にオープンしたコワーキング・コミュニティスペースUPDRAFTへ。
秩父ファンクラブというオンラインコミュニティ内でこのスペースを発見して「この日に伺います」とお伝えしたところ、他にもご家族で移住された方が来てくれるとのこと。
秩父は移住者がとてもパワフルな印象。
この人と会うといいかもよ、などと、次々に紹介してくれる。
テレフォンショッキングみたいだ・・・!と思いながら、早速紹介されたアヤさんという方に会いに長瀞にあるゲストハウス「NEMAKI」に向かう私たち。
アヤさんのくわしいことはよく分からない。
分からないのにただ、「会うといい」という言葉を頼りに突然ノコノコやってきた私たちを笑顔で迎えてくれるアヤさん。地域おこし協力隊の方だった!
(NEMAKIは日本を感じられるレトロさとオシャレさが融合した素敵なゲストハウスだった)
みんな、初めて会った気がしない程、驚くほどフレンドリー。秩父にいたらコミュニケーション能力が自然と高くなりそうな予感。
アヤさんに「NEMAKIのオーナーが今近くでコーヒースタンドをDIYしてるから会いに行こう」と誘っていただき、NEMAKIのオーナー「マーシ」さんに会いに行く。
(途中まで「マーシーさん」と呼んでいたが、アヤさんの呼び方から「これはマーシさんだ・・・!」と気づき何事もなかったかのように訂正した。)
コーヒースタンドが出来たら、その時秩父に住んでいなくても多分本当に飲みに来るだろうなと思いながら、マーシさんとアヤさんにバイバイをして、横瀬にある花咲山公園に向かう。
流山に住む友人が行っていて、秩父に行ったら必ずここに私も行こうと思っていたのだ。
ここで少しPCを広げ、4件ほどメールを返したところで子どもたちの膀胱が危険だったため帰ることに。
と、帰る途中に午前中にお会いした移住して秩父を堪能している「ちゃんくま」さん一家から「よかったら我が家の住宅を見てみますか?」とご連絡いただき、図々しくおじゃますることに!
めちゃくちゃリアルに秩父での家族の暮らしが想像できた。
これくらいの値段でこういうところに住めて、保育園や幼稚園はどんな感じで小学校はどうなのか、どんな人が地域にいて、観光シーズンはこうなるよ、など、「こういうことが知りたかった!」を教えてもらう。
多分私はグイグイが好きだ
途中、
「あれ、私たちって秩父に来てもうそろそろ1年経つんだっけ…?」みたいな感覚に陥るほど秩父を感じた一日。
あれもこれも紹介したいなと思って写真をたくさん撮ったけれど、載せきれない。
でももしかしたら、もしかしなくても秩父の一番の魅力って、人との繋がりの面白さやあたたかさや、このグイグイ感かも、と思った一日。
秩父で活動する人に会って、色んなことを「まぁいっか」と思ったり
「どこにいても目の前のことや生活を面白がるだけだよね」と思ったりした一日。
今までは一歩ひいてしまっていたグイグイが、一歩前に出てしまうほど好きになりそうな予感。
夜は秩父名物のホルモンと娘が気に入った味噌ポテトとキャベツの千切りと苺を。
子どもたちと星を観ようと思ったけど空を見た記憶はないから倒れるように寝たんだなきっと。
明日はゆっくり起きよう。
つづく