娘が宝物ボックスにしまった「みんなで宇和島に住んでくれんかなぁ」というハガキ(仮暮らし:愛媛県八幡大島、西予市、宇和島市完結)
最終日は、八幡市の大島へ。
お弁当を持って八幡大島へ
前日に残ったタコを唐揚げにして、塩昆布と胡麻のおにぎりをつくり、デザートとジュースと一緒に保冷バックに入れたら出発。
フェリーに乗れると分かった時の子どもたちのワクワクした顔がとても嬉しい。
20分ほどで大島に到着。
肉眼で、ハッキリと魚が泳いでいる姿が見える!
子どもを乗せられる自転車を借りて島をサイクリングすることも考えたけど、散歩をすることに。
コンビニも信号も道路標識もない、こののどかな島をゆっくり歩いてみたいと思った。
海岸線を歩いていると、楽しそうな笑い声が聞こえてきた。
学生たちが盛り上がっているのだろうか、楽しそうだな、と思いながら声をした方に少し歩いてみると、島民のおじいちゃんおばあちゃんたちがゲートボールを楽しんでいる姿が見えた。
こんなに声を出して笑い、汗をふきながら体を動かすおじいちゃんおばあちゃんの姿が、八幡大島をなおさら魅力的に見せていた。
1時間ほど散歩したところで、お弁当タイムに。
汗を拭いて、
はしゃぎすぎて砂利道で転んで泣いている娘の涙をふいて、
テンションが高すぎて心配な息子を落ち着かせて、
みんなでお弁当を食べる。
そういえば、愛媛に来てからお弁当をもっておでかけしたのは初めてかもしれない。
海辺で食べる塩昆布のおにぎりや、朝よりちょっとペッチャリした我が家らしいタコの唐揚げがなんだかしっくりきていて、落ち着く。
お弁当をもってでかけることとか、ゆっくり散歩することが定番になってきているんだなぁと思った。
ご飯を食べたら名残惜しいけど大島を出発。
次は、みんなでサイクリングをしたい。
「わらマンモス」に対するそれぞれの思い
西予市に戻り、千葉に戻る前に見たかった「わらマンモス」に会いに行く。
田んぼの中に突然現れるマンモス!
本当にいた!
「乗ってみたいなぁ」という息子と
「つくってみたいなぁ」という娘と
「乗るにしてもつくるにしても服にすごくわらがつくやろうなぁ」と洗濯の心配をする夫。
私は「マンモスとゾウの違いって、何回聞いても忘れちゃうの何でなんだろうなぁ」と思っていた。
わらマンモスを見た後は早々に家に戻る予定だったんだけど、もう一度海に入りたいという子どもたち。
「水着は全部積んであるよ」と夫。
ということで、一時間だけ海で遊ぶことに。
ベトナムから移住してきた親子と温泉に
海で遊んでいると、ベトナムから西予市に移住してきたというご家族に会った。
イルカの浮き具を持った元気な女の子とそのお母さんはとても明るくて、私たちが県外から来たことを伝えると
「西予市はいいところなの。私も娘もまだ日本語が上手じゃないけど、こんなに元気で笑うしょう。それが証拠」
と、教えてくれた。
確かにすごく元気に笑ってて、それ以上の証拠はないよね、と思った。
その後、一緒に近くの日帰り温泉に行くことに。
名前もちゃんと伝えあっていないけれど、
その親子が「毎年夏の晴れた日曜日にこの海にいる」ということは分かった。
翌日千葉に戻るということを伝え、またね、とバイバイする。
いい1週間だったなと思った。
娘の宝物ボックスにしまった「みんなで宇和島に住んでくれんかなぁ」というハガキ
「翌日は早朝に愛媛を出発するから早めに就寝しよう」なんて意識することもなく、いつのまにかちゃんと予定以上に早めに寝ていた。(最終日はゆっくりしたいと思いつつ、いつもなかなかのハードスケジュールにしてしまう)
翌朝、娘がお世話になったみんなに手紙を書いていたので公民館の郵便受けに入れていく。
朝6時に愛媛を出発し、色々と寄り道をしながら千葉の家に着いたのは夜23時。
ポストを見ると、宇和島市の民宿でお世話になったお父さんお母さんからハガキが届いていた。
そこには
「みんなで宇和島に住んでくれんかなぁ」
と書いてあって、
それを読んだ娘は、キラキラした指輪やゴムやお手紙セットやお菓子の空き缶などが入っている自分の宝物ボックスにハガキを大事にしまっていた。
だいすきだな、南予。
おわり。
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