WEBマーケターの仕事を5000字で解説してみた

WEBマーケターの仕事内容や必要な能力・向いている人などについてまとめてみました。

WEBマーケターへの就職・転職を考えている人の参考になれば幸いです。

WEBマーケターの仕事内容とは?

WEBマーケターは、WEB上の施策を用いて、自社の製品の販促や広報をおこなっていく仕事です。その扱う商品や仕事内容、ターゲットは多岐にわたります。

今回は、具体的な例として「広告運用」「メールマーケティング」「SEOライティング」「UI・UX改善」について説明していきます。

広告運用

広告運用は、WEBメディアやSNSで広告を配信して、サイトへの会員獲得などを促すものです。

どのメディアに、どの程度の予算で広告配信するのか、どのようなクリエイティブで配信するのかなどを考えて施策を行います。そして結果を見て改善をおこなっていき、費用対効果を高めていきます。

メールマーケティング

メールマガジンを送って、商品やイベント案内、販売促進などを行います。

「メールなんて今更見ないのではないか?」そう思われるかもしれませんが、まだまだメールをきっかけに商品購入などを決めていく顧客は少なくありません。

どのようなターゲットに、どのような内容のメールを送るかを考えて、改善をしながら効果を高めていきます。

SEOライティング

企業が運営しているオウンドメディアやWEBメディアなどの記事を執筆する仕事です。

検索順位で上位を狙いつつ、会員登録や商品購入につながるような記事を作成していくことが求められます。そのため、SEO的に高順位を取るためのポイントを押さえながら記事を書くことが大切です。

UI・UX改善

商品サービスなどのWEBページやランディングページの改善も行います。特にランディングページの作成・改善は重要な仕事です。

ランディングページとは、SNSや広告などの外部サイトから見た人がまず最初にアクセするページで、サービスの特徴やメリットがまとめられているものです。

ランディングページをより効果的にすることで、会員登録や商品購入などの指標が上がります。

デジタルマーケティングとの違いは?

WEBマーケティングと似た言葉として、デジタルマーケティングがあります。両者の違いはほとんどなく、同じ意味と捉えて問題ありません。

求人サイトなどで探す際は、「WEBマーケティング」「デジタルマーケティング」両方で探していくのが良いでしょう。

未経験からでもWEBマーケティングを仕事にできる?

未経験でもWEBマーケターに就けるかどうか気になる方もいらっしゃるでしょう。結論、未経験からでもWEBマーケターにはつけます。

ただし、後述するのですが、事業会社のマーケティング部門などは、枠が限られていることが多く、いきなり未経験ではハードルが高い場合が少なくないです。

一方で、WEBマーケティングのコンサルティングや支援をおこなっている会社は未経験からでも募集をおこなっている場合が多いです。

その場合、営業やコンサルティング要素も含まれることもありますが、課題解決能力を身につけられるので、今後事業会社のマーケティング部門へステップアップにもつなげることができます。

WEBマーケターの良いところ

成長している業界である点

WEBマーケティング・デジタルマーケティングの市場は伸びています。様々な企業がWEBマーケティングを行なっており、今後も益々伸びていくでしょう。

業界自体が成長しているので、WEBマーケティングができる人材を欲しいと思う企業が増えており、活躍のチャンスも広がっていきます。

市場価値を高めていける点

先述した点とも重なりますが、WEBマーケティングは今後求められてる仕事です。様々な企業がより優秀なマーケーターを必要としているため、成果次第では年収など報酬面などでも高いレベルが期待できます。

また、WEBマーケティングの仕事は、分析をして施策を立てて、施策結果をもとに分析を立てて、というPDCAのサイクルを非常に早く回していきます。この一連の流れはビジネスにおいて非常に大切な考え方で、今後どこで、どのような仕事を行っていく上でも基礎となる大切な能力になっていくでしょう。

能力の向上という観点でも、WEBマーケティング職から得られるものはたくさんあります。

リモートワークなど柔軟な働き方がしやすい点

WEBマーケティングの仕事はオンライン上で完結します。そのため、自宅やコワーキングスペース、最近流行りのワーケーションなども可能です。

社内外の人とMTGを行う場合もあると思いますが、WEB会議可能な場合が多いでしょう。

働く場所を選ばないWEBマーケティングは、自由度が高く柔軟な働き方ができます。

WEBマーケティング職に必要な能力・知識

次にWEBマーケティングの仕事に就く上で、必要になる能力や知識を紹介します。

尚、広告やSEOなどのいわゆるマーケティング系の知識は当然必要になってくるため、今回はそれ以外のもので紹介しています。

問題解決能力

WEBマーケティングの施策は、PDCAサイクルを何回も回していきます。
今の事業の課題をもとに必要な施策を練り、施策を実行した後も課題点を明確にして、再度施策を実行していく必要があります。

現状の事業課題や、施策の結果から、課題を見つけ出して解決する能力が求められるでしょう。

仮説検証力

問題解決能力とセットで考えられるのが、仮説検証能力です。見つけた問題をもとに、仮説を立てて施策に落とし込んでいく必要があります。

見つけた問題が的を射ていても、それをもとに導き出した仮説が見当違いのものだったら意味がありません。当然施策も見当違いになり、余計なコストがかかってしまいます。

調整力・コミュニケーション能力

WEBマーケティングは、ずっとPCの画面とにらめっこしながら黙々と仕事をしているイメージがあるかもしれません。

もちろん、そのような時間も多いのですが、関係者とコミュニケーションをとる時間も少なくないです。

具体的には、プロダクトマネージャーや、サービス責任者などの社内の別の役割の人、パートナーの広告媒体者やコンサルティング会社などです。
そのような方々に、適切な報告や提案、相談ができることで、マーケティング施策をよりスムーズに進められます。

一般的なWEBサービス知識

最後に、やや抽象的な表現にはなりますが、一般的なWEBサイトの知識も必要になるでしょう。

具体的には、広告タグやHTML・CSSなどのWEBサイトの構造などです。
WEBマーケターはコーディングをすること自体はあまり無いと思いますが、UX・UI改善のために、コードを一部変更したり、埋め込んだりなどの機会は発生します。

そのために、WEBサイトの知識に関しても一通り理解を深めておけると良いでしょう。

WEBマーケターに向いている人

数字をもとに会話ができる人

WEBマーケティングの仕事では、数字を非常に多く用います。上司やクライアントも数字も共にした会話を求めてくるでしょう。

たとえば、商品の売上や会員登録数などの数字の上がった要因・下がった要因を分析したり、新しく行う施策の効果予測を数字をもとに出したりなどが必要になります。

ただ、数学などの理系分野に秀でている必要はありません。文系出身で活躍しているマーケターはたくさんいます。あくまでも、数字をもとに結果の良し悪しを判断して改善をして、数字をもとに提案をしていくことができれば問題ないでしょう。

「なぜ?」を考えるのが好きな人

WEBマーケティングの仕事では、「なぜ?」を考える機会が非常に多いです。

ある広告を配信して効果が悪かった場合その理由は何か、逆に効果が良かった場合の理由は何か、などを常に考えます。そこで大切になるのが分解をして様々な角度から考えることです。

広告の効果が良い場合、どの年齢や性別の人に効果が良かったのか、前回や前シーズンと比較して、どの点が異なるのかなどを分解して考えていきます。物事を様々な角度から考えるのが好きな人にとっては、面白い仕事でしょう。

流行や新しいものが好きな人

WEBマーケティングの業界は、流行り廃りが非常に激しいです。SNS・動画・メールなど様々な手法が出てきていて、またSNSの中でも、Facebook,Twitter,Tiktokなど様々なサービスが出てきています。

世の中の流行をいち早く察知して、自社の施策に取り入れるという動きが必要不可欠になってきます。

そのため、流行に敏感で新しいものを取り入れていきたい、という考えの人にはピッタリな仕事でしょう。

WEBマーケティングへの関わり方

WEBマーケティングを仕事にする場合、大きく分けて「事業会社のマーケティング担当」「WEBマーケティング支援・運用会社」があります。両者のメリットや注意点を紹介します。

事業会社のマーケティング担当のメリット

自社サービスのマーケティングに携わるので、サービスの成長を自分ごとに捉えて喜びを感じられる点が魅力です。

もちろんコンサルティングの立場で関わる際も成長に喜びを感じられますが、全ての工程に関わるわけではなく限定的になってしまいます。施策を行なって成果が出て、結果的に売り上げが上がったりすると、非常に嬉しいです。

また、裁量も大きいです。基本的には予算を使用する立場にあるので、どの広告を、どの程度の予算で使用するかを決められる面白さがあります。

事業会社のマーケティング担当の注意点

注意点としては、マーケティング部署に行けるかどうかは不確かである点です。新卒で入社した場合、マーケティング部署に希望を出しても、その通りに配属されるかは分かりません。

中途の場合は、基本的には経験者になるため、狭き門です。
最近では新卒からマーケティング部門に配属確定をしている企業もあるので、新卒の場合は、探してみると良いでしょう。中途入社でマーケティング職を志望する場合は、後述するWEBマーケティング支援・運用会社の方が比較的未経験でも募集していることが多いです。

WEBマーケティング支援・運用会社でマーケティング実務の経験を積み、事業会社のマーケティング部門に転職するのが良いでしょう。

WEBマーケティング支援・運用会社のメリット

クライアントに対して、WEBマーケティングの運用やコンサルティングを行う立場で関わることもできます。

メリットは、早期に専門性を身につけられる点です。
WEB広告運用会社やWEBマーケティング全般のコンサルティングを行う企業など様々にあるため、自身の希望する分野に特化した会社で働くことで、早期に専門性を身につけることができます。

WEBマーケティング支援・運用会社の注意点

注意点としてはクライアント対応が必要な点です。
コンサルティングという立場で、成果を最大化するために、施策を立てて実行していく過程で、プレッシャーを感じる時もあるでしょう。

成果を上げるという観点では事業会社のマーケティング担当も同様ですが、クライアント対応という要素が入るので一段と難しさが増します。時には厳しい言葉や少し難しい要求などを言われる可能性もあり、誠実さと柔軟な対応が求められます。

そのため、「WEBマーケティングをしたいのに営業をしているみたい」と感じる場面もあるかもしれません。

WEBマーケターに就く方法

ここまでWEBマーケティングの仕事内容や向いている人について見てきました。最後に、「WEBマーケティングを仕事にしたい」と考えた場合、どのような行動を取れば良いのかについてお伝えします。

転職サイトに登録する、転職エージェントに相談する

まず実際にいろいろな求人を見てみると良いでしょう。実際の求人を見て比較することで、仕事内容のイメージがついていきます。

どの立場で関わるかを明確にする

求人を見ながら、上記で述べた通り、WEBマーケティングには様々な関わり方があり、それぞれメリット・デメリットがあります。まずは、どの立場から関わりたいのかを明確にしましょう。一方で始めから全てを明確に決めるのは難しいので、気になる求人には積極的に応募してみて、選考を通じて徐々に明確にしていくのも良いでしょう。

面接対策を行う

未経験からWEBマーケティングを目指す場合、面接時に適性があるかをみられます。
具体的には、上記で述べたような数字に基づいて判断ができるか、なぜを考えるなど論理的思考ができるかなどです。今までの業務を振り返り、数字に基づいて課題解決を行なった経験を話せるようにしましょう。

まとめ

今回はWEBマーケターについて見てきました。
成長している業界で、市場価値も高くなっていくと思いますので、興味のある人は様々に調べてみてください。

WEBマーケターについては下記の記事も書いているので、ぜひご覧いただけると嬉しいです。



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