6「引きこもりのススメ」が頓挫した過去
修行的、引きこもりライフの実態
元来の強いHSS型HSPな私ですので、こうと決めたらまっしぐら。
一般的な引きこもりではなく、「人生を変える意味ある隠遁(いんとん)生活」にしてやろうと決めたのでした。
幼少期の大火傷もあって酷い陰性体質なので、まずはお日様と連動すると良いのでは?と考えました。
明け方4時頃に起き、身体をほぐします。
朝食は僧侶だったおじいちゃん達が代々食してきたであろう玄米粥に固定しました。(▲写真はシンプルな昼食です)
毎朝同じメニューに固定したことで、お腹の調子が安定し、体調の波が抑えられます。
引きこもりといえど、外氣を部屋に取り込んだり、朝晩の日に2回以上はお掃除をします。
なせなら、家の中の状態と自分とが強く連動しているのがわかり、汚れてたり片付いてないと、自分の身も心も落ち着かないのです。
日中はお散歩にも出かけますが、人々との交流は最低限に納めます。引きこもり中は心を閉ざしている為、基本おしゃべり相手は自分のみです。
(これは身寄りも無い、知り合いも皆無な街に越したので出来ました)
そんなお散歩も最初のうちは慣れずに苦痛でした。
目的も無しにただ歩く。効率重視だった私にはここが受け付けないのです。
けれども、歩きかたを研究し、実験や練習も兼ねて歩くようにしたら逆に楽しみに変わりました。古神道でいうところの「中今」(ナカイマ)を感じながら歩けるようになったからです。
夕方の早い時間に軽食を済ますと、冬は日没と共に寝床に入ります。
夏場はベランダから見える神戸の夜景を存分に楽しみます。
夜景の邪魔になる照明は不要です。ですから部屋用の照明器具は未だに買わずに済んでます。
そうして心と身体をはじめとする自分自身に正面から向き合った時、「身体は借り物である」と腑に落ちました。
多くの人々は、自分の身体を自分のモノとして認識していますが、これは天からこの世を生きる為の乗り物として、一時お借りしているものであり、
いずれはお返しするモノだとわかったのです。
長年私はあちこちで賃貸住宅に暮らしていますが、身体もこれと同じであり、借り物である以上、粗末に扱ってはいけないですし、日々のメンテナンスは借主の担当ですから手を抜けませんよね。
自分がお借りした乗り物(身体)の特徴を把握して、飲食や暮らし方を組むことで、返却時に美しい姿でお返しできるのだと思います。
(つづく)