【毎日note〈8日目〉】刹那でも喜びがあれば
「たとえ刹那でも喜びがあれば、それだけで、生まれてきた価値がある」
私が大好きで尊敬する上橋菜穂子さんの小説『獣の奏者』の一節です。
他の人から見たら辛すぎる人生を生きてきた主人公エリン、その恩師エサルの想いとして語られている言葉ですが、彼女自身も若い頃から様々な経験を重ねてきたからこその重みを感じます。
何よりも、周囲に対して感謝の想いを忘れない主人公たちの強さに心動かされます。上橋さんの物語に命を吹き込む力の素晴らしさ…
私も、いつか、そんな物語を描いてみたい。
主人公エリンのセリフで、一番感動した言葉があります。
「生まれてきて、よかった」
幼い息子を抱きながら、自分自身の人生を幸せだと感じて、自然と言葉になった想い。
この一言を読んで、当時中学生の私は泣きました。
生きていたら、辛いこともあります。
苦しくて、逃げ出したくなることも、何度も乗り越えていくたびに強くなっていける。一人では叶えられないことも、仲間や支えてくれる人がいるから実現することができる。
どんな時も、生きていることに感謝を忘れずに。
一歩ずつでも進んでいきたい。
いつもありがとうございます。
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