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"手帳スケッチ"で人物を描こう

<手帳人物スケッチ> 作品の紹介を始めます

 昨年11月からnoteを始めて9か月経ちました。文章中心の記事を書いてきましたが、構成を考えたり、推敲したりと時間がかかり、投稿する間隔があいてしまいます。もう少し時間をかけずに投稿できないかと考え、文章は控えめに作品画像を中心とした新しいシリーズを始めてみたいと思います。

 投稿する作品と内容は以下の通りです。
1)手帳にサインペンで描いたペンスケッチ。
2)線描の対象は人物。
3)主に電車、バス、レストランなど現場で描いたもの。

 なおこれから投稿する人物スケッチは、ブログで副次的な位置づけで過去に発表したものから始めます。最新の作品も含め、作品を中心として紹介していきます。

 紹介する前に手帳による人物スケッチの方法を解説します。

手帳にペンで人物をスケッチする:現場スケッチの面白さとベストの練習方法

 私が普段描いている「線スケッチ」は、鉛筆の下書きをせず直接サインペンで線描し透明水彩で彩色する方法です。中でも街歩きスケッチを好んで描いています。その場合、都会の街中の多くの人物を描かなければなりません。「線スケッチ」に興味のある方は、下記の紹介記事をお読みください。

 「人物」は、初心者であれ熟練者であれ、描くのは大変難しいと云われています。ですからどうしても人物を避けがちになりますが、街歩きスケッチや都会スケッチで人物を描かないとゴーストタウンになってしまい、活き活きとした都会の表情を描くことが出来ません。

 人物の練習方法として、写真や動画を見て描く方法がありますが、実際の人間を見て描く場合は、平面の紙や画面に映った写真やディスプレイ画像を見て描くのに比べて、一瞬の動きも見逃せないという緊張感と、生身の人間を直接目で見るのでは見え方だけでなく真剣度が違ってくるように思います。

 とはいえ、モデルさんを描いたり、身近な知り合いにモデルをお願いするのは、初心者の頃はなかなかできません。そこで私の場合、師である画家、イラストレーターの永沢まこと氏から勧められた次の方法を2010年頃からから始めることにしました。

 それは手帳を持ち歩いて街で出会った人々を写し取る方法です。特に、人々が動き回らない電車などの乗り物、カフェやレストランが主戦場(緊張感で正直そのような気持ち)です。手帳は、新潮社が出している文庫、「マイブック」を使用しています。「マイブック」は隠れたベストセラーで、どの書店でも売られています。外見は、普通の文庫ですが、中は最初の目次以外は、約1年分の白紙(日付入り、約380ページ)が続く不思議な本です。下図に、これまで描いてきたマイブックとサインペン(三菱リブ 毛筆タイプ)を写真に示します。

マイブック

 なお、この文庫本は、毎年11月ごろに来年の分が売り出されます。今から始めたい場合は、今年の分は店頭にないかもしれませんが、すぐに取り寄せてくれるでしょう。

それでは、投稿の第1作目を紹介します。

<手帳人物スケッチ>1 場所不明 2010年

<手帳人物スケッチ>01

 10年以上前のスケッチなので場所を忘れました。柱のデザインの形から、近代建築の中、それもかなり大きな建築物。もしかしかしたら「三菱一号館美術館の1階カフェ」かもしれません。

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