2024桜スケッチ(3)皇居東御苑の桜
はじめに
前回の記事で東宝スタジオ入り口の桜と成城大学新入生家族の記念撮影風景のスケッチを紹介しました。食事会(ランチ)を終えた後、皇居東御苑にある三の丸尚蔵館に向かいました。午後3時に予約をしていたからです。
三の丸尚蔵館の最寄り駅は大手町駅です。小田急線は千代田線に乗り入れているので、成城学園前駅から乗り換えなしに大手町駅まで行くことが出来ます。ですから、食事会を終えた後でも余裕で予約時間に間に合いました。
この記事では、尚蔵館を見た後、本丸近辺の桜を見にでかけた様子を紹介します。
尚蔵館の展示物スケッチ
まず東御苑全体の案内図を示します。
尚蔵館には大手門から入ります。桜のシーズンのためか、手荷物チェックが行われていて、長蛇の列です。7-8割が海外観光客という印象です。
尚蔵館の展示品の数はそれほど多くないので、比較的短時間で見終えることが出来ました。写真撮影可なのが嬉しい。
造形的にも色合もおもしろいと思った「修学院焼 ふくべ形香炉」のスケッチを下に示します。
蓋をした様子を下に示します。
それでは、「百人番所」から「中之門跡」を経て「本丸跡」へ向かいます。
いつ見ても巨石を積み上げた石垣が美しい。
本丸跡の広場に出ると、濃いピンクの花が目に飛び込んできます。一瞬桜の花かと迷いますが、桃の花でした。
一帯は「果樹古品種園」となっており、これまで東御苑は何度も訪れているのに初めてその存在に気が付きました。
東御苑には、いわゆる桜の名所のように何百本もの桜の木があるわけではありせん。しかし、適度にその広い場所に配置されていて印象に残ります。
その木の周りで海外の観光客が楽し気に花見をしているのを見るとこちらも嬉しい気持ちになります。
桜越しに天守閣跡の石垣を入れてスケッチできる場所はないかと探しました。
広場の真ん中に植えられた枝垂れ桜の枝越しに天守閣石垣を見る構図の写真を撮り、それをベースにスケッチして見ました。
枝越しに対象を描く構図は日本人ならば自然にとってしまいますが、「すだれ効果」の名前で西洋絵画へのジャポニスムの影響の一つ(モネの《木の間越しの春》)であることを数年前に知り記事にしました。
私も、日本絵画の遺伝子のせいか、自然にこの構図をとってしまいます。
閉苑のアナウンスが聞こえてきたので、平川門から退出することにしました。
(おしまい)
前回の記事は下記をご覧ください。