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40代からは「サビない、老いない、映えない料理」で大丈夫!

和食養生家として日々食事のご相談をいただくことがありますが、私自身も40代になり、友人達の年齢も40代に入り、最近相談の内容が変わってきているのを感じます。
30代は20代の延長線のようなところがありますが、40代は若い時とは異なるライフステージの変化が訪れる時。心も身体も、新しい悩みを抱えることが多くなり、食事を見直す機会も増えてくる年頃です。

40代は自炊に目覚める第二のタイミング

最近私の周りでは40前後を境に、自炊に目覚める女性が増えています。
私は女性が料理に目覚めるきっかけは、2つのタイミングがあるのではないかと思っています。

一つ目は、結婚、出産のタイミング。
つまり「家族のため」の自炊を始めるタイミング
「家族が出来て家族のために料理を作る事」が日常になる時が、
必然的に料理を始めるタイミングの一つ。
子供がいない共働き夫婦の場合、独身時代から生活スタイルが変わらぬまま、という女性も多いので、この場合はケースバイケースだと思いますが、子供が生まれたタイミングが一つのきっかけになると思います。

もう一つは、健康のために料理を作ろう。作らねばならない。という
必要性を感じた時。
「自分のため」の自炊を始めるタイミングです。
20代、30代中盤まではどちらかというと、健康よりもダイエットの方が気になる年頃。食事のカロリーは気にしても、「身体を養う」という意味での食事にはそれほど関心が高くない年代でした。
しかしながら、40歳前後になると、心身の様々な不調や病気の一つや二つ見つかって、健康不安を感じる事が増えてきます。

私も長らく食養生を発信していますが、友人たちも30代までの相談はもっぱら「痩せる」食事でしたが、40代からは相談内容が「健康維持」になってきました。
40歳前後という年齢は、ちょうど身体の変化や老いの変化を感じ取りやすい年代だと思います。私自身もそうですが、今までと同じ生活をしていても、痩せにくくなったり、急に老けたな。。なんて感じる事も多い年頃です。

独身女性や常に健康でバリバリ仕事をしてきた女性、これまで自炊の必要性に迫られない生活を送ってきた人たちも、40代のタイミングで健康や若々しさを維持するために食生活を見直そう、自炊を始めようという気持ちが湧いてくるのではないかと思います。

このnoteはこんな人向けです。
・40代から自炊を見直したい
・最近老化が気になってきている
・加齢とともに痩せにくくなった
・今まで料理をしてこなかったけど自分のために自炊をしようと思っている
・料理はしているけど、健康にも気を使いたい。
という方々へ
40代の自炊のポイントをお伝えしていきたいと思います。


40代からの食事は「3つのない」サビない、老いない、映えない料理が大切!

先日も、友人との会話の中でどんな料理を知りたい?という話をしていたのですが、「サビない、老いない、映えない(=疲れない)料理」が知りたい!という回答が戻ってきました。
美意識が高い友人は、40代ともなると「痩せる食事」や「美肌になる栄養素」など、メリットを謳う食事法を散々目にしてきているので、そういった情報に飽き飽きしています。
そして、栄養素だけ考えてたった一つ食材を取り入れても、すぐには身体が変わらない事も、ストイックすぎるメソッドでは続かない事も既に経験済み。
「痩せるだけ」の食べ方でお肌の健康を損なってしまった人や、過度な糖質制限で不調などを経験した方も多いのではないかと思います。

40代ともなると、トータルヘルスの重要性、「健康であること」の中にダイエットや美容が含まれていることを理解しているので、
今の自分にとってはもっと根本的な部分から身体のサビを防ぎ、老化防止に役立つ毎日続けられる食事の重要性を感じ始めます。
そうした食事を続けていけば、結果として自然と痩せるし、美肌にも同時に叶うという事を理解し始める年代なのではないかと思います。
「サビない、老いない」で老化を予防し、細胞レベルでの健康を保ちたいと考えています。

そして、忙しい40代は、料理には時間をかけたくないのが正直なところ。
盛り付けの映えなど気せずに、シンプルな料理がちょうど良い。

シンプルな料理は決して手抜きではなく、食材のエネルギーを殺さず、加工が少ないシンプルな料理であるほど、サビや老いにとっても良い料理になります。

40代からの食事基準は、サビと老いを防いで若々しさをキープ

40代からは特にこの2点を気をつけていただきたいです。
・酸化 身体の「サビ」を作る食事
・糖化 身体の「焦げ」を作る食事

サビを促進する食事としては酸化を引き起こす食品があげられます。

・食品添加物を多く含む食品
加工食品やインスタント食品など。
化学合成物質が分解・解毒される工程で、活性酸素が発生します。
・脂肪分を多く含む食品
揚げ物やスナック菓子の脂肪分は酸化を促進させやすいと考えられています。
・古い油で調理した食べ物(酸化した油)
・糖質を多く含む高GI食品
砂糖の入ったお菓子や白パンなど、高GI食品の摂取により、血糖急上昇がおこることでインスリン過剰となり、活性酸素が増加しやすくなります。

これらは、体のサビを進行する可能性があると考えられています。

また、老化を促進する原因として、
糖化する食品=「焦げ」を促進する食品があげられます。

・加工肉(ソーセージ・ハム 等)
油を使用して高温調理した食品
 
揚げ物など、高温の油で調理した食品
ファストフード
 
フライヤーなどを使った高温調理した食品が多く要注意。
 加工肉なども使用されていることが多いため、
 加工品に含まれている添加物も気になるところ。
菓子類、清涼飲料水 
 スイーツに使われる砂糖以外にも、「カロリー0」を謳う食品、コンビニスナックのお菓子やジュースに使われている人口甘味料には特に要注意!
白米などに含まれるブドウ糖よりも糖化を促進します。

糖分や脂肪の多いファストフードを好んで食べ続けたり、運動不足や睡眠不足等が重なると、「体がこげる」という糖化反応が起こって実年齢よりも体の中の老化が早く進行することが分かっています。糖化は生体内のさまざまな場所でおきる酸化のダメージを助長する働きがあるので、糖化と酸化は互いに関連が深く、この両者がそろうと、老化の危険度は5倍にも10倍にもなると言われています。

添加物の多い加工品やお弁当を減らし、自炊を増やすのが鍵!

なので、まずは加工食品を避ける、お弁当を減らす、自炊を始めることが一番の酸化や糖化を防ぐ近道となります!

コンビニ弁当には食品のもちを保つために様々な添加物が使用されているので、酸化の原因にも。揚げ物など高温調理されたおかずも多いので糖化も気になるところ。

外食は全てがマイナスなわけではありませんが、そもそも添加物の入った加工品などを使っている場合もありますし、素早く作るために火力の強い高温調理も多く、家庭料理よりはやはり脂肪分や油や味付けが濃いお料理が多くなるので、自炊が理想的ではあります。

自炊で理想的なのは、昔ながらの和食。
玄米、お味噌汁に野菜たっぷりのおかず。
タンパク質は豆腐や魚を中心に摂りましょう。

こうしたお料理をしていると、必然的に参加や糖化を促進する食べ物を避けることができます。
和食はお味噌汁などの汁料理や、煮物や蒸し物などの高温で調理しない料理が多いので、老化に対しても効率的な料理方法が多いのです。
お肉よりも魚中心のお食事をしていると、魚自体に老化防止になるものも多いですし、自然と加工肉なども食べる回数が減っていきます。

酸化・糖化についてはこちらの記事も参考になります!

「サビない、老いない食事」の料理内容については、また詳しく、別の記事でも紹介していきたいと思います。

40代は映えない料理でも大丈夫!!

私のInstagramでもアンケートを取ってみたのですが、フォロワーさんから最も関心が高かったのは「疲れない料理」でした。

最近、同世代の方々から「もっとも簡単にできる料理」を教えて欲しいという依頼が増えてきました。

20代30代に比べると、40代にもなると体力も衰えてきています。
働く女性は管理職や責任ある立場に、お母さんたちは子育てや家庭のことにも追われ、ただでさえ忙しく疲れている毎日の中で、料理に余計な体力を奪われてさらに疲れたくはありません。

なるべく簡単に美味しく健康を手に入れたいのです。
できるなら盛り付けや「映え」に気を配ってまで料理は作りたくない。という方も少なくないようです。

SNSでは毎日映える料理が投稿されていますが、きらきらした食卓に素敵だな、と憧れる一方で、そんな料理が作れていない自分に対して自己肯定感が下がってしまう人も少なくないと思います。

毎日の料理は
映えなくたっていい。
疲れなくていい、自分にとって居心地の良い料理が必要
なのです。
映える料理は心や時間に余裕のある時に楽しめばいい。
品数は一汁一菜でも、一品でもいい。

「疲れない、映えない料理でも良い」という事を自分で許可してあげる。
映えない料理で心と身体にとって心地よい食事ができたら自分を褒めてあげる。
そうすることで、一気に料理に対するハードルが下がり肩の荷がおります。

日々の料理で品数や完成度や映えは二の次でも良いのです。
他人に見せるためでなく、自分のための養う食事ですから。

映えない、疲れない料理は決して手抜き料理ではないのです。
私の経験から言えば、シンプルなお料理は手の込んだおもてなし料理よりもよほど健康的で素晴らしい料理です。

私は心と身体を養生するために食べると決めた日には、
わざわざ質素な粗食を好んで食べているくらいです。
そうした心と身体を養う料理が究極の丁寧な食事だと思っています。

ただ、シンプルで質素なお料理でも
食材選びやや盛り付けのテクニックを
一度身につけてしまうと見た目を華やかにすることもできますが、
それはいずれまた書きたいと思います。

まとめ)サビる、老いる食事を減らし、ゆるい自炊が老化を防ぎ、美しさをキープする秘訣

そもそも、食べ物というのは薬ではないので、「コレを食べたらアンチエイジングにいい!美肌になる!」などという単純なものではないと思っています。

それ以前に活性酸素を増やす食べ物や、糖化させる食べものを食べ続けていたら、一つの食材を取ったからといって、美肌になるということは難しいですし、発がんリスクが懸念される添加物をたっぷり食べていたり、食事全体のバランスが悪ければ、どんなに良いと言われる食材を食べても、うまく機能しないのです。

なので、まずは「サビる、老いる食事」を減らして自炊を増やすことがおすすめです!
何かを足すことよりも先に、日々の食事の断捨離を行なってみることが40代からの食事の秘訣です。
・スナック菓子や甘いスイーツが習慣になっていないか?
・添加物たっぷりの加工食品を日々食べていないか?
・ジャンクフードや揚げ物を好んで食べていないか?
・カロリーゼロの言葉に安心して人工甘味料を摂っていないか?

自炊はハードルの低いところから、疲れない料理を目指してみてください。


Instagramで気まぐれに料理アップしています👉
https://www.instagram.com/nadeshiko_japanesefood/


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