グレーゾーンは魅力だらけだ
鈴木敏夫の「読書道楽」という本を読む。これがまた、なんとも面白い。書いてあるのは鈴木敏夫が読んだ本について。だからほとんど知らないけど、でもその感性というか、本に対する姿勢はやっぱり好き。
ぼくも本は好きで、どこに行くにしても本とボールペンは持ち歩く。ヘルパーをやってても、助手席にそれは必ず置いてる。
でも個人的に、ベストセラーやHow to 本はあまり好きじゃない。好きじゃないというか手に取るときは少ない。
本屋にひっそり、表紙が見えずに並べられている本がけっこう好きで、そういった本たちから探していく。
日々生きるなかで、いつも本を読む。本を読むことと、福祉の仕事をすることはちょっと似ていて、やはり「自分とは何か」という問いを与えてくれる。
人間は、基本的に環境や人に影響を大きく受ける。その人らしさとかもけっこう曖昧で、環境と関わる人によって大きく揺らぐ。
自分は、自分のアイデンティティとか、感性とか、世の中を見る目線はやっぱり大切にしていて、だからこそ、誰かの下にはいないのかも。だからこそ、今この働き方を選んでいるのかも。
歩むべき道に、正解はなく、この世に生まれた時点で、別にどの道に進んでも良い。その選択肢を狭くしているも、広くしているのも、紛れもなく自分である。
色々な人と出会い、色々な土地を見て、やっぱり矛盾や泥々したものがけっこう好き。それが本質的というか、サラッとしたものは、浅いように思えてしまう。
人間それぞれちゃんと考えることはできるし、感じていることも多くある。自分はそこに興味があって、アイデンティティが社会や常識によって消されつつある現代に、アンチ的にさまざまなことをしているのかもしれない。
効率性や合理性によって排他されてきたものたち。経済性によって失われたものたち。そういったものに目を向け、考える。
だからといって同じアプローチを歩む気はまるでなく、自分は自分の道を行く。それって大事、今世間に転がってる常識や成功法則は全部疑わなきゃ。あらゆるスタートはそこからやらないと。
またまた、まとまりのないことを書いてしまった。まぁいつもそうなんだが。
やはり生きることに興味がある。社会がどうして、この方向に流れているのかに興味がある。
でも学問だけではつまらない、やっぱりぼくは現場でそこに触れて、感じとりたい。
秋田という土地。ローカル、そこに暮らす人。
未来や面白さ、仕事をどう捉えて、何を生きがいに生きているのか。
どうして、今があり、これからどんな未来があるのか。そしてこれまでの過去はどうなのか。
あくなき探究心は、基本的に面白いことか、いかがわしいことから生まれる。昔から、先生が見てるか見てないかギリギリのラインでふざけるのが楽しかった。グレーゾーンは魅力だらけだ。
今の社会は、あまりにも白黒してる。そこに分断がある。グレーがいてもいい、それが許容になる。それをつくるのもぼくの役目。
あなたはあなたで良いとは思う。でもそう在りたいならちゃんと責任を持てよ、とも思う。壁にぶつかった時に不貞腐れず、周りのせいにしない。
あなたらしさってけっこう脆いし、危ない。それを大切にするって、案外難しい。
と。このまま書くと色々な方向にいきそうなので、この辺で。日曜日はとにかく空白の時間と読書の日。でもここで整理できるから、また1週間歩めるのだ。さぁ、がんばるよぉ〜