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指導現場で求められる自身の価値

どうも。藁科侑希(わらしなゆうき)です。
普段は大学教員やスポーツ現場でコーチやトレーナーをしております。
今日が328日目のnote投稿です。

昨日、正式に情報が更新されたので、こちらにも。

▼法政Jr.バドミントンクラブのコーチになりました▼

代表の升先生にお声がけいただきまして、このような運びとなりました。
自分の価値をこうして認めてくださり、一緒にやっていこう、といっていただけることは、素直にとても嬉しいなと思います。

今日はそんな、自分自身の指導現場での価値について考えてみます。

●バドミントンのパフォーマンス向上につながるトレーニング指導

まず一番に考えてくださっている、価値を感じてくださっているのがこの部分かな、と思いました。

自分の長所は、「動きをキレイにみせる」ことができることだと思っています。
しかし、私自身その動きをすぐにできてきたかというと、そうではないんですよね。

何度も繰り返し動きを練習して、身体に馴染ませて、さらに練習して。
それらを経て、直接みてもらった時に「すごい!」と言ってもらえるように動きが昇華していることが多いです。

そのために、パッとすぐできる天才肌の方よりも、「何をどうしたら」できるようになるのか、「どこを変えたら」「意識をどこに置いたら」成長できるのか、が自分の中に蓄積していっている気がするんです。

それを言語化して、一人一人に届くように、動きを見せながら、語りかけながら、そして引き出しながら、選手と向き合うことが求められるのだろうな、と思っています。

同時に、それらは「パフォーマンスの向上」に紐付いていることが条件、だとも思っています。

既存のトレーニングと、競技パフォーマンスの動きには、グラデーション的な段階が必ず存在します。
簡潔に言えば、「このトレーニングができたところでうまくならない」ということもあるよ、ということです。
トレーニングのためにトレーニングをする、ということが往々にしてまだ指導現場に残ってしまっていたりするんですね。

ですが、既存のトレーニングを競技パフォーマンスにいかに近づけるか、あるいは競技の動作を分解して、細かな動きに落とし込めるか、そしてそれを細かな段階を上るように課題を設定し続けられるかを考えていくことで、「競技に役立つトレーニング」を構築できるのだと思っています。

これらはまさにアスレティックトレーナーの専門の職域だとも思いますし、スキルコーチとオーバーラップする部分かもしれません。

オンコートトレーニングというコート上でのトレーニングだけでなく、オフコートトレーニングと言われる基礎的な動きも、何がどう競技に役に立つのか、その意識や紐付けが明確にできることで、パフォーマンスは自分で伸ばせるようになりますし、身体の動かし方を自分自身で捉えることができるようになります。

そのお手伝いや「一緒にやること」が、自分自身の選手たちにもたらすことができる価値なのだろうと感じています。

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●スポーツ医学を指導現場で活用する

以前このような記事を書きました。

スポーツ医学は「パフォーマンス向上」と
「コンディショニング」に影響を及ぼす

このように、指導現場では先程のパフォーマンス向上のための指導だけではなく、「コンディショニング」を併せて指導することが求められるのだと思います。

以下、要点部分を先の記事から引用します。

パフォーマンス向上に関しては、大きく影響を及ぼす領域としては、「コーチング分野」だと思います。
各競技の指導方法論が主だったところになりますね。選手のパフォーマンスのプラス(+)方向へのベクトルをいかに伸ばすかが問われます。
逆に、パフォーマンス向上で見落とされがちなのですが、マイナス(-)方向へのベクトルをいかに伸ばさないようにするかはコーチング・指導現場でとても重要だと思っています。

その役割を担うのが、スポーツ医学であると感じています。

言い換えれば、「ケガをしないで競技や練習を行い続けることができる」ことに大きく貢献するのが現場でのスポーツ医学の活用方法なのだと思います。

痛みに対してどうするのか、違和感に対してどう対処するのか。
あるいは、動きがしっくりこないときに、どこをどう刺激するのか。
これが、「ケガをしないで競技や練習を行い続けることができる」=コンディショニングで具体的におこなうアプローチです。

その答えは、一人ひとり異なりますし、「これが正解!」という絶対的なものは存在しません。
だからこそ、指導現場で一緒に動き、動作の特徴や考え方を共有し、「自分のコンディションを整えながら練習し続けられるか」を一緒に考えること。
それが自分に求められることであり、その応対をし続けることこそが求められているのだろうと感じています。

この「コンディショニング」の定着は、一朝一夕ではできませんし、むしろ方法論を単独で知っても自分への効果はほとんど感じられないでしょう。
コツコツと自分の身体に向き合いながら、日々試行錯誤して自分に最適化することが求められます。
その変化と定着のお手伝いが少しでもできればいいな、と思っています。

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●競技を中心に多くの引き出しを持つこと

この考え方は、上記記事でも触れた石井先生の考えが色濃く反映されているかもしれません。

目的に向かって、あらゆる手段と知識を総動員して、知恵を絞り出し、結果を出すこと。
それが現場で求められていることであり、研究でもとても重要な要素なのだと思っています。

一つの方法、一つの視点だけではなく、自分に今ないものも取り入れて、自分が知らないことを知っていき、ごちゃ混ぜにしながら作り上げていく。
そのような器と中身を練り上げていくことが必要ですよね。

この記事で書いたような、

●自分に甘く、選手に厳しい
●選手の言葉は全て"わがまま"
●権力に媚び、優先するのは保身と自尊心

の特徴を持つことのないように。

●「相手の中」の自分を感じとる
●共通のできごとや認識をすり合わせる
●相手の表情や言葉から想起される自分の感情や言葉を形にする

このようなコーチングの要素を満たせるように、自身も成長をし続けられるように学び、努力し続けることが重要になるのだと思います。

選手のためにも、自分のためにも、引き出しを増やし続けられるよう、器を大きくし続けられるよう、学び続けていきたいと思います。

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今日はここまで。328日目おわり。
最後までお読みいただきありがとうございました!

それではまた明日。

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【保有資格】
 博士(スポーツ医学 筑波大学)
 日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
 日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
 日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
 NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
 NSCA認定パーソナルトレーナー
 高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
 赤十字救急法救急員

【現在の大学担当授業】於:東京経済大学・千葉大学・日本女子体育大学
 <体育実技>
  ●バドミントン ●卓球 ●バレーボール ●トレーニング理論実習
 <ワークショップ科目>
  ●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
 <講義科目>
  ●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い


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