連続写真は"部分修正"に、全体イメージは"直接見る"ことから
763日目のnote記事です。
本日はスペースを開催しながらのnote記事作成です。
❶連続写真には時間概念がないために、動きそのもののトレースが難しい
今回はバドミントンの事例から。
運動指導をする際には、動画を多数の静止画にする「連続写真」が用いられることがあります。
結論として、連続写真には写真と写真の間の時間間隔が盛り込まれていないので、動画に比べて"速さ"を含めた全体イメージが捉えづらい、ことがあります。
部分的な動きの修正や違和感の補正は、部分写真がとても強いと思います。
ただ、運動イメージとして定着させるのであれば、動きそのものを目の前で見ることが最短かつ最善だと思っています。
なぜこのテーマを扱ったかといえば、ある動きを真似しようと思った時に、連続写真から"ゆっくり"真似をしたとします。
すると、表面的には同じ動きの流れができますが、時間的概念を踏まえると「全く別の動き」が出来上がるんです。
それを繰り返していくうちに、表面的には正解の、本質的には全く異なる動きが定着してしまい、結果下手になる・別の動きを生み出すことにつながってしまう、と言うことになります。
❷プロセスと結果は別物|無意識を顕在化するデメリット
別の観点からですと。
「連続写真のもととなる動きをした側」からすれば、連続写真での自分の姿は、元々無意識下にあるようなものが多く、それらを意識する(動きの途中を意識する)ことで、運動の鈍化が起こってしまう可能性があります。
大抵の場合、運動の始点と終点がイメージされ、それらをつなぐのは無意識下での自動化された運動です。
そのために、「個別に動きを少し修正したい・違和感を抽出したい」と言うときには連続写真や動画の静止を活用して、プロセスの一部を変えるイメージを持つことはいいと思うのですが、運動全体を修正する用途にはあまり適さないのだと感じています。
❸違和感をつぶしたいのか、全体像を補正したのか、を行き来する
先の考えを少し抽象的にあらわすと。
ミクロな部分(時間的な切り取り)にフォーカスして、細かな修正を施すと同時に、少し引いた視点(マクロ視点)で全体を俯瞰して見ることも重要だということになるのだと思います。
これはイラストを描く際によくみられると思いますが。
例えば顔を描く際、輪郭を拡大して描いて、引きで見て全体のバランスを見て。また輪郭に戻って消して書き直して、引いて、逆側の輪郭を直して、というように、部分と全体を行き来することを経ることで、成果を得るアプローチが成り立つのだと思います。
学ぶは、「真似ぶ」から。とよく言われますが。
コピーと真似、もまた異なります。
部分部分をコピーするのではなく、全体を真似して運動イメージを作り替えられるよう、指導者としてはうまく誘導していけるようにしたいですね。
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【保有資格】
博士(スポーツ医学 筑波大学)
日本スポーツ協会公認バドミントンコーチ3
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツコーチ
日本障がい者スポーツ協会公認中級障がい者スポーツ指導員
日本障がい者スポーツ協会公認障がい者スポーツトレーナー
NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト
NSCA認定パーソナルトレーナー
高等学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
中学校教諭専修免許(保健体育科 茨城県)
赤十字救急法救急員
【現在の大学担当授業】
於:東京経済大学・千葉大学・東洋大学
<体育実技>
●バドミントン ●卓球 ●バレーボール
●トレーニング理論実習 ●フィットネス
<ワークショップ科目>
●テーピング・マッサージ実習 ●スポーツ医学理論実践
<講義科目>
●健康の科学a ●健康の科学b ●スポーツとの出逢い