拒絶マジック
【エッセイ】
拒絶の傷による行動 (思考) パターン
人は多かれ少なかれ
「拒絶の傷」を抱えています。
子供の頃に「拒絶された」と感じて
傷付いたままの心の傷です。
⇒拒絶が怖い怖くない
拒絶の傷を抱えていると
自分が拒絶することに対して
凄まじい罪悪感を感じます。
何故なら自分が過去に
拒絶されたことによって
ものすごく傷付き苦しんだからです。
なので、拒絶することは
ダメなこと、いけないこと
などの思い込みが発生します。
ですが拒絶してもよいのです。
これは相手に対して
故意に心ない言動で傷つけるとか
悪者認定・攻撃するのとは違います。
自分の本当の気持ちを
大事にするということです。
まわり (相手) からすれば
冷たい奴とか、非常識とか
ひどい人間に映るかもしれません。
これは、いわゆる「いい人」を
やめるミッションです。
自分が誰かや何かを
拒絶しようとすると
「え~ !? そんなひどいことするの !?」
「ここで拒絶するなんてケチ野郎だ」
などの幻聴が聴こえてきます。
これはエゴからの囁きです。
不思議なことにエゴの声を
優先しているときそれは、
自分の本心を拒絶している
という状態なのです。
そして自分が誰かや何かを
拒絶しようとすると凄まじい
恥の感覚に襲われます。
何故なら、過去に自分はあの人から
拒絶されて傷付き苦しんだのに
自分も今、誰かや何かを
拒絶しようとしているからです。
「あの人と同じことしてるじゃん」
「自分も拒絶してるじゃん」
↑これが恥の感覚です。
このようにしてエゴは
あの手この手で拒絶に対する
罪悪感や恥を感じさせて
その奥にある本当に自分が感じている
本心に気づかせまいと阻止してきます。
ですがここで拒絶に対する
己の罪悪感と恥の感覚に向き合って
それを超えていくのです。
拒絶することを自分に許します。
↑ここでのポイントは
拒絶する自分の「動機」です。
自分も過去に拒絶されたからしてやる!フハハハハ!!してやったぜ的な動機は自分に対する「許し」ではありません。
これは過去の誰かや何かに対する
未解決の恨み・復讐心・罪悪感
などからくるものです。
自分への本当の許しとは
自分や誰かや何かを責めるような
感覚・感情は湧いてきません。
同じ「拒絶する」でも
動機の違いによって
自分の受け取る結果は
全く違うものになります。
他者にどう思われるか?よりも
自分の本心を大切にすることができると
「よくぞやった」
「これでいいんだ」
試行錯誤を重ねて
ミッションをクリアしていくと
拒絶の罪悪感と恥の感覚から
解放されて心がとても
ラクに自由になります。
自分を誇らしく思えてきて
自分のことが好きになります。
拒絶の傷を抱えていると
自分の言動・気持ち・提案・依頼などが
他者から受け入れてもらえなかった
(批判・拒絶された) ことに対して
まるで自分そのもの (存在) が
批判・拒絶されたような錯覚に陥る。
そのため怒りや悲しみ・苦しみ・恐怖・絶望感 (がっかり) などに襲われます。
自分の存在 (生きてること) を
批判・拒絶されたと感じるので
怖いに決まっています。
(でもこの恐怖感はエゴのトラップ
THE・思い込みです)
これが他者から拒絶 (批判) されることがものすごく不快で恐ろしい理由です。
ですが自分が拒絶されたのは
相手の都合によるものです。
相手側の気分・思考・感情・体調・精神
感性 (好み) ・無意識・恐れ・罪悪感
劣等感・ネガティブな観念・思い込み
こだわり・ゆずれない思想 etc…
↑無数のこれらを全部ひっくるめて
「相手側の都合」ということです。
なので
自分の何かが悪いから・劣ってるから
下だから・ダメだから・愚かだから
おかしいから・間違ってるから
価値が無いから etc…ではありません。
そして
相手の何かが悪いから・
以下同文…でもありません。
自分が相手から拒絶されたと
思い込んでいる場合も大いにあります。
実際に相手から本当に
拒絶される場合もあります。
ですが、例え
他者から拒絶されたとしても
そのことによって
自分の価値が変わってしまう
(価値が下がる・失くなる)
ということは一切ありません。
「拒絶してもいいんだ」と
自分を許せるようになると
他者からの拒絶も許せるというか
他者の心理的な背景をハートで
理解できるようになります。
この道のりを経て本当の許しへと
近づく事ができるのです。