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フレイル予防~④社会参加編~

フレイル予防での投稿は、①概要編運動編食事編④社会参加編と4つを考えています。よかったら、合わせて読んでいただけると嬉しいです。

フレイル介護予防Q&Aという本を私が読み、印象に残ったこと、参加者にお伝えしたいポジティブな内容をピックアップしたものが、今回の文章になります。

”集う”ことでの予防が注目されるようになった

私が介護予防を呼ばれるものを始めた頃は、15年以上前のことで”特定高齢者施策”なんて言葉をある頃でした。

機能低下をした方をピックアップし、運動で筋力アップを図り予防をするという取り組みが主流だったように思います。”パワリハ”なんて言葉もよく使われていました。

そ数年後、今度は低下が進んでいる方というよりも、”元気なうちから介護予防”と一次予防の方(比較的元気な方)への施策が中心となったり、何らかの運動はするものの、運動よりも地域で定期的に集う機会を増やす取り組みが増えたりと、予防の施策にも変化が感じられます。

ここ数年は”集うこと(社会参加)が予防に繋がる”ということがピックアップされることが多く、テレビや新聞などでもそのような記事を目にするようになりました。

”高齢者コミュニティ”を掲げてきた私としては、大変嬉しい時代の流れです。流行りは変化していくものですが、必要なことは変わらず、どの時代でも高齢者の予防には運動も筋トレも集いも必要なことです。

本の中では社会参加、近所づきあい、通いの場というようなさまざまなフレーズが出てきます。私はそれらのことをいつもまとめて”集い”と呼んでいます。どういった行動やシチュエーションが予防になっているのか、その辺りも掘り下げていこうと思っています。

社会参加と何か?

社会参加というと「老人会に入る。」など何かのグループや団体に属することをイメージしてしまいますが、それだけではないようです。

例えば本に書かれているところでは、就労・ボランティア・サークル活動・なじみの喫茶店なども当てはまるそうです。

私はその中の運動サークルというものを運営していますが、とにかく男性の入会が少ないです。男性の方はこういった場を好まない方も多いようです。そういった方は無理に運動サークルを社会参加の場にしなくとも、なじみの喫茶店で一緒になった常連さんやマスターと話すことも社会参加になるそうです。

「とにかく家でじっとしていると死んでしまう。笑」という80歳代サークル参加者の方は、たいした用事がなくても毎日外出をするそうです。バスに乗ってちょっと遠くへお買い物に行ってみたり、「興味のあることは全部する。」ことがモットーだそうです。

好まないことを無理やりすることが社会参加ではなく、その方自身が興味があって楽しめることが良いようです。

私の役割としては、多くの方に好んでいただける居心地の良い場づくりをすることはもちろんのこと、私のサークルでなくても社会参加の場をみつけ、それを情報提供することも心がけています。

近所さんとの立ち話しも予防となる

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ご近所付き合いはフレイル予防に重要なことですが、「お互いに訪問し合う人がいる」ことと「立ち話する人がいる」ことは、同等の予防効果があるそうです。

ご近所で立ち話をする関係の人はいますか?
本の中では「二言目が出せる関係」と書かれています。

ここにも嬉しいことが書いてあり、この「二言目が出せる関係性」が大切というのは、わんせるじんぐ開設時から私も感じることがあり、ホームページに書いていた文書があります。

お互いに訪問し合う関係というのは少しハードルが高いですが、たまたま出先で会った時に立ち話をしたり、「こんにちわ」などのご挨拶だけにとどまらず、少しの会話ができる方がご近所におられるのは、なんだか心豊かなことのようにも感じます。

通いの場の参加人数を増やすには?

通いの場とは、”住民が主体的に取り組む介護予防の活動”を指すそうで、具体的にはサロン活動や地域での自治会での運動サークルなどでしょうか。

私も自主サークルさんから業務委託を受け、定期的に運動指導に伺ったり、行政さんからのお仕事でも地域サークルを訪問し運動指導を行っています。

こういった通いの場を定期的に利用している方は、”元気”な印象があり予防や運動、またそれら以外の活動にも熱心です。こういった場を利用する方が1人でも増えて欲しいと思ったり、場を増やす活動にも尽力したいものです。

厚生労働省は”2025年を目途に65歳以上の8%が通いの場へ参加することを目指している”そうです。現在は6.7%ほどなので、もう少しそれぞれの工夫が必要なようです。

私がとても興味深く感じたことは、通いの場の数と参加者数は比例関係にあり、小学校区内の通いの場の数と参加者数は1:1の関係にあるそうです。ようは小学校区に10箇所の通いの場があれば、高齢者参加率10%となるとのことです。

そう考えると”通いの場を作る”ということが、結果的に通いの場に通おう人を増やすことになります。

通いの場とは言わないかもしれませんが、私がサークル活動の場を増やすという取り組みは、社会の中でも何らかのお役に立てているのだとますますエネルギーが沸いてきます。

私の取り組みと課題

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私はサークル運営と運動指導をしています。まずはこの場に来てくださる方やサークル自体を増やすことをしていきたいです。

そして”通いの場”といわれる、地域で自主的に取り組む介護予防の場への運動指導と見守りのお手伝いも、続けていきたいものです。

自主運営の場では運動指導者が来なくてもみんなで運動をすることもあり、それが負担にも感じるそうでよくご相談もいただきます。先日書いた10分体操指導習得講座”はそういった場面にも活用してもらいたく始めた取り組みです。

社会参加が予防に良いと知ってい実践しようと思っていても、好みの活動に出会わなかったり、続けられないことも多々あることと思います。運動というものをとっても、高齢者が通える運動の場は選択肢が非常に少ないと日々そう感じています。

私が提供できることを必要な方へ届け、有効に使っていただけるように整えることも、私のお仕事の1つだと考えて、取り組んでいきたいと思います。

おでかけ運動教室わんせるじんぐ
https://wan-seru-jingu.jimdofree.com/



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