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海が救う。

海は広い。

どこまで続いているのかなと考えたり、深さに恐怖したり。自分の抱えている悩みがちっぽけに感じてしまうくらいには大きい。そんなことを言ったって消えない悩みは消えないものなのだけど、、

正直、僕はよく悩む。

「自分って何なのかな」自分が悩んでいるとき、常に頭の中を漂っている言葉。どうしても他人と比べてしまうし、悲観的に物事を考えてしまう。

そんな時、僕は「海」に行きたくなる。「海が大きいから自分の悩みなんて」という理由ではなくて、ただ海を眺めて、風の音を聴くだけでどこか解放される感じがするから。ふと、そういう自然を感じたとき心がホッと軽くなる瞬間がある。

海を眺めているとき。風の音を聴いているとき。川の水に触れたとき。木漏れ日を浴びたとき。木々が揺らいで、葉っぱの擦れる音が聞こえたとき。

凝り固まった思考が解けていくような感覚がある。自分は自分だと思えるような、そんな環境が自然の中にはあると思う。

東京に住んでいると、どこへ行っても「人」がいて、常に自分と誰かを比較してしまう。そんな癖がついたのはいつからだろう。無意識の中でも自分を傷つけてしまう。そんな悲しいことはない。

だから僕はときどき海へ行く。自分を守るために。真面目に生きていれば、いつか良い方向に物事が転じることも知っている。今を乗り越えるために、自然のある場所へ。


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